フィクション『同族会社を辞め、一から出直しオババが生き延びる方法』

同族会社の情けから脱出し、我が信ずる道を歩む決心をしたオババ。情報の洪水をうまく泳ぎ抜く方法を雑多な人々から教えを乞う。

苦しいときの神頼み

2015-02-12 21:10:40 | フィクション
自分に能力がないと分かっても、
仕事は続けなければならない。
机に座り、パソコンを睨んでいても
何も生まれない。

こうなったらやけっぱちになるに
限る。
誰かプロを頼むのだ。
他力本願だ。
でも、実際のところ、
そのためにプロが存在するのだろう。

違うなぁ~。
てきぱきと課題を片付ける。
私がしどろもどろにしか
説明できないでいるのに、
たちどころに、何を言わんと
しているか、理解してしまう。

ああ、
私はこの仕事、
きちんとやって来れば良かった
のかも知れない。

神様、
私を助けてください。

私もきっちり自分でやるべきことは
やらなきゃ駄目なのだ。
出来るのだろうか?
できている自分が想像出来なくて苦しい。
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社長っていいよね

2015-02-09 20:31:08 | フィクション
私は社長になりたい、と思っている。
今勤めている会社の社長ではない。
自分の会社のだ。

でも、起業なんて難しそうだ。
だけど、先代の会社を引き継げば、
一から起こすよりは楽なのだろうか。

この世に生まれた以上、
人に使われるより、人を使う身に
なりたいと望むだろう。

心の中のささやかな望み、
大抵の人がささやかなまま、
表に出さずに死んで行く。

だから、目の前に転がってきたチャンスを
放置する義理はない。

頑張れ、俺。
あともう少しだ。
やっと手に入るのだ。
トップの座が。

俺様ワールドを展開する日が近いのだ。
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ついに来たか?

2015-02-06 20:51:10 | フィクション
売れない化粧品の販促計画表が

やっと出来た。

婿に見せたのだろうか、

それともコンサルタントか?

社長の顔色はよろしくない。

しかし私はさりげなく、

ミニコミ誌の広告案を見せたので、

社長は言えなくなってしまったのかも知れない。

『もう打ち止めだよ』

今更ながら私がその化粧品を使い始めたことを

打ち明け、

社内の従業員の心をつかみたいのです、

ととどめの一撃!

『売り上げが上がらなかったら、

そこで打ち止めになるかもしれないよ』

と、社長は牽制した。

とても不思議なのだが、

何故社長は今『もう終わりにしよう』

と、言わないのだろう。

私が哀れだからか?

はっきりいった方が、経済的だと思うのだが。

私一人雇うのにいくらかかるか分かるだろうに。

告知されない以上、私はやりつづけますよ。

なんせ、やってみなけりゃ分からないのだから。



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