フィクション『同族会社を辞め、一から出直しオババが生き延びる方法』

同族会社の情けから脱出し、我が信ずる道を歩む決心をしたオババ。情報の洪水をうまく泳ぎ抜く方法を雑多な人々から教えを乞う。

ツリー+リボン+ベル

2017-12-17 21:10:57 | 美しく生きるという事

そろそろクリスマスですね。

我が家も近所のおいしい洋菓子屋さんにクリスマスケーキをオーダーしています。

だけど家の中にクリスマスツリーはありません。

子供たちがまさに成長期、という時代には180センチの高さのスリムタイプのものを毎年飾ったものでした。

だんだん子供たちが見向きもしなくなり、役目を終えただろう、と、それは処分しました。

 

しかし捨てられなかったクリスマスツリーがあります。

それは新婚当初購入したミニツリー。

高さおよそ50センチくらいの卓上に置く奴だったのかな。

そんなのを飾って悦に入っていたものでした。

それは、いまだに押し入れにしまってあります。

そして、飾られないまま幾年月……。

 

職場でツリーを飾る機会が訪れました。

でも、色画用紙で作ったツリーです。

それに、あのミニツリーのリボンとベルを飾ろう、と思いつきました。

リボンとベルを職場に持って行って、みんなに見せたら、

『これ、いつのですか?』

『こういうの初めて見た』とか、言われてしまいました。

『そうねぇ、買ったのは平成に入っていたと思うけど…』

『平成は今何年だと思っているんですか(笑)』

平成は今年29年でございます。

そして、再来年に平成は終わりを告げる、ということになりましたね。

一つの年号を生き抜かんとしているのか、我々は。

感慨深いですね。

昭和生まれの我々は、もう、モンスターとなりそうです。

 

平成元年に購入したミニツリーはいまだに健在です。

品物なんてそんなものです。

年月が経っても変わらずそこに存在するのです。

ただ我々だけが変化しているのです。

あの時と同じ姿でそこにたたずんでいるのです。

 

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1 コメント

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つくずつ・・・ (黒にし)
2017-12-18 18:18:40
昭和は遠くなりにけり(^^)
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