フィクション『同族会社を辞め、一から出直しオババが生き延びる方法』

同族会社の情けから脱出し、我が信ずる道を歩む決心をしたオババ。情報の洪水をうまく泳ぎ抜く方法を雑多な人々から教えを乞う。

ささくれにいちいちひっかかるなあ、寅さん

2020-05-31 21:20:52 | 美しく生きるという事

寅さんの昔の映画、テレビで見てますけど、

去年は、『分かる、分かる、寅さんの気持ちよくわかる!』

と、寛大な心でいられたんですが、

今年は駄目です。

彼の(映画の中の寅さんね)の言動が、いちいち癇に障ります。

何で、そこで、素直になれないの?

何で、相手が傷つくと知っていてひどいことを言うの?

どうして目の前の心やさしい人たちを傷つけたいの?

昨年も放送してましたけど、台詞が変わったとか、そういうことはないと思います。

去年の寅さんも、その台詞を言っていたと思います。

感じ方が変わったのは私の方なのでしょうね。

 

子どもと接する仕事をしていると、

相手は生身の人間ですからね、いろんなことを感じます。

お互い、優しく楽しく過ごせる時もあれば、

妙にいらだつ時もあります。

他者は自分を映す鏡だといいます。

相手の中に自分を見出しているんでしょうね。

目の前の子どもが、どうにもやりにくい部分を持っているとなれば、

きっと私にもそんな部分があるんでしょう。

反対に、一緒にいてとても楽しくて気持ちのいい時があるとすれば、

きっと私にもそのような部分があるのでしょう。

 

寅さんがとても嫌な人間に見えているのだとしたら、

きっと私も嫌な人間なんです。

 

子どもの頃、寅さんの映画を見たことがあったんですが、

その時は、人が楽しく過ごしているところに乗り込んできて、

わざわざ面倒を起こして周りの人たちを悲しませる、というシーンが大嫌いで、

ついでに寅さんも大嫌いでしたね。

きっと私はそういう人間だったんでしょうね。

自分をのけものにして、楽しそうに笑っている連中が憎らしくてたまらない。

どうして自分を入れてくれないの?と思ったら、

『何やってるの?私にも教えてくれる?』と声をかけて、仲間に加わればいいんです。

そして一緒にケタケタ笑って楽しめばいいんです。

何も、 『俺だけのけものにして何笑っているんだ?どうせくだらないことなんだろう?そんな程度の人間なんだよ、お前らは』と言う必要はどこにもありません。

いつもいつも、自分はのけものにされている、という思い込みから解放されないんですね。

血管を通してその考えが身体中めぐっているんでしょうね。

 

素直じゃない性格、と言うのは、人生で相当損しますね。

目の前の子どもに伝えてあげたいです。

ま、私も相当歳を食ったから分かったようなもんで、

人生が始まったばかりの子どもに、なかなかそれは、理解出来ないでしょうね。残念ながら。

 

 

 

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