フィクション『同族会社を辞め、一から出直しオババが生き延びる方法』

同族会社の情けから脱出し、我が信ずる道を歩む決心をしたオババ。情報の洪水をうまく泳ぎ抜く方法を雑多な人々から教えを乞う。

こんな雨の日には……

2018-05-30 20:39:52 | 美しく生きるという事

オババの家から最寄り駅まで徒歩15分かかります。

今日のように夕方から雨が降りだすと、

服と靴とカバンが濡れます。

後始末が大変なのです。

 

駅から5分ほどは商店街のアーケードがあるので濡れません。

しかしそれから10分歩かなければなりません。

その間に濡れてしまいます。

 

今日オババは、

濡れたくないからタクシーで帰ろうか?

と考えました。

今ここにポンと10万円が置かれたら、

雨の度にタクシーで帰る事でしょう。

『近くてすみませんね』

オババはタクシーの運転手に告げるセリフさえ考えました。

 

タクシーもいいけれど、

駅から家まで地下道があればいいのだ!

そうすれば雨に濡れて帰らずに済む。

楽だろうな、

日焼けもしなくて済むし。

とうっとりしたオババでした。

 

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