昨日の昼間、
愛聴しているニッポン放送に、
生物学者のフクオカシンイチ氏が出演されました。
わたくしは、この方を存じ上げませんでした。
だけど話のなかで、
『ボクの友達は虫でした。虫に向かって話しかけていました』
『アゲハ蝶の幼虫のためにミカンの木の葉っぱを捜し歩いた』
『うっかり寝てしまい蛹が羽化するのを見そびれて、気付いたらカーテンに蝶がとまっていました』
それを聞いたら、
ああ、もうこの人は同類だと感じました。
そりゃ頭の出来には雲泥の差がありますけどね。
フクオカはかせが言うには、
人間の遺伝子を解き明かし並べてみても、
そこから『生命』はわからない、とのことです。
機械にはあり得ない個体による何かによって、
生命は存在している、とのことです。
さなぎのなかで正に今起こっていることも解明出来ないそうです。
昔、あると知らないで砂に埋まったさなぎを潰してしまったことがあります。
中身はドロッとした液体でした。
それが成虫になるのです。
私はひっそりと、その業態の移り変わりに想いを馳せます。
今何が起ころうとしているのか、じっと見ています。
待ちます。
世の中、そんな風に生き物の業態に興味を持ち、
時間を忘れて魅入られる人っていますよね。
実はわたくしもそうです。
面白い、って言われますけどね。