何年かぶりに、昔の職場仲間と合った。
彼女は十人ちょっとのアルバイトグループのまとめ役的存在だった。
職場では女性(主婦)アルバイトが多く、何かとトラブルがあったようだった。
そんな中、我々グループは外からも不思議がられるくらいまとまっていた。
彼女の気配りが大だと思っていた。
その一つを真似て、折形教室の仲間を気遣ってきた。
周りからは、7人も居るのに皆仲良しね、と言われている。
彼女のご主人は1年半前に亡くなった。
突然の事だったと聞いていた。
今回、話を聞いたら、
その前3年程は介護をしていたそうだ、
しかも、ご主人は腰の痛みで動けず、
彼女はストレスで出血までしたと言う。
前向きで、元気印で、何でもこなす彼女。
そんな大変な介護をしていたとは、驚きだった。
その話を聞いて以来、
夫の事で落ち込みそうになると、彼女の事を思い出す。
出血するまでのストレスを感じての壮絶な介護をした彼女と比べ、
私はまだまだ楽している、と思えるのである。
また生きていく上での大切な事を気付かされた。
そんな事は、彼女は知らない。