トニママ ジャーナル

カリフォルニアより自閉症と音楽と私の日々

問題行動

2009-02-23 | Weblog
今週は学校がなかったせいか、トニーはいつもよりハイでした。

持ち歩いている愛用カメラが壊れてブッちぎれ!!
あたりかまわず八つ当たりして、物は投げるし、大声は出すし、、、、

こういうときは完全無視か自室へ退場してもらってます。
あれこれ注意したところで火に油でこっちが切れちゃうから、、、、

昨夜はいつも演奏しているコーヒーショップで嫌がっている友達のマネをワザと本人の前でして、友達を怒らせヘラヘラ笑ってまわりの空気を台無しにしてくれました。

Do you think he likes that?
友達はあなたがしたこと好きだったと思う?

Was it good choice or bad choice?
あなたがしたことはいい選択だった?それとも悪い選択だった?

公共の場では私もなるべく感情を抑えて説得に徹し、自分の口から悪かったことを言わせます。

その後、まだ怒りが収まらない様子の友達をなだめるように、

“ごめんなさい“と言い寄って、とりあえず一件落着。

帰り際、その友達が、

It was nice to play with you Tony.
But please don’t ever copy me.
トニーと演奏できてよかったよ。
でも僕のマネはもうしないでね。

と言うと、

All right.
I promise not to copy you again.
わかったよ。
もうしないって約束する。

と言ってました。

“ホントにトニーって物まね上手ねえ。そっくりだよね”と大受けしてくれたその友達のお母さんの言葉にすっかり滅入っていた私もちょっと救われました。


お休み

2009-02-20 | Weblog
今週は子供達の学校がお休みで私だけせっせと仕事に行ってます。

私が朝起きると犬も子供達もまだ寝てて、
私が家を出るときもまだ寝てて、、、
私が仕事から帰ってきてもまだ寝てるときがあります。

なんなんだこれは!!
ムッとするのですが、まあ大きくなったことですね。

勝手にしてくれ~~!!



レコーディング

2009-02-17 | Weblog
トニーがバンド友達のバーナルドのレコーディングにウクレレで参加しました。

音楽スタジオに行く前にスタジオ内の写真を本人に見せ、ミキサー、マイク、コンピューターなどには絶対にさわらないよう言い聞かせて準備万端だったはずが、行く直前にウクレレの練習を全然していなかったことが発覚。

Why didn't you practice?
なんでしなかったの?
Because you didn’t say so,,,,,
だって練習しろって言われなかったから、、、、
You have to practice without being told!!
言われなくたってするの!!

私があれほどレコーディング、レコーディングって大袈裟にふったのに、緊張してたわりには肝心の練習を怠っていたとは、、、、

仕方なくスタジオへ行くまでの車の中で音楽を聴きながらウクレレを練習。
母は運転しながら「遅い!」「音あってない!」「Em!」と今更どうにもならないのに叫ぶ。
でも車の中でも練習できちゃうウクレレって便利。

スタジオへ着くなり「僕はここにあるものをさわりません」といい子モードに。

プロデューサーのロバートと顔合わせをしてイザ本番。

さすが一発屋だけあって見かけは緊張しているようだったけど演奏は車の中よりずっとうまくできた。

その後、低音がはずれてるとかいろいろ注文されて何回もやり直しがあったけどがんばった。よくできたと思う。

レコーディング終了後、ローバートがミキサーで音の調整。
同じフレーズのところを何回もリピートするので、

「Don’t fool around !! you might break it」
ガチャガチャ触らないで!こわれるよ

とトニーが言うと、

「I know how to break it」
どうやったら壊れるか知ってるよ

と返されていました(笑)。

プロデューサーで超有名ミュージシャンでもあるロバート(Robert Berry)は、トニーを尊敬してくれるだけでなくトニーのレベルに合わせて仕事をしてくれました。

サンキュー!!

トロンボーン

2009-02-15 | Weblog
Moose The Mooch - DeAnza 6 O\'Clock Daddios 12/4/2008


トニーのバンド仲間のバーナルド(左から2番目)がこのビデオでトロンボーンを演奏しています。

♪線路は続くよどこまでも♪の即興がかわいいでしょ!
即興演奏ってアドリブだからクリエイティブでないとできないよ。

来週トニーはバーナルドのCDレコーディングにお供します。
私のほうがドキドキ、、、、
今朝はレコーディングスタジオはどういうところか写真を見せて、どうやってレコーディングをするのかをソーシャルストーリーを使って説明しました。

親学

2009-02-08 | Weblog
T君という生徒が私の学校を去りました。
彼は20人クラスの中でみんなと同じように学ぶことができなかったのです。

T君がいなくなってから、正直言って私は楽になりました。
授業の流れがスムーズだし、子供達の授業態度も全然違います。
何より私自身が彼が気になって気になって、、、教えることに集中できなかったのでその心配から開放されたのです。 

初めてT君に会った日からずっとこの子は少ない人数のクラスで勉強する環境が必要だと思っていました。

退学に至るまで学校はT君の両親と何回もミーティングをしました。

自閉症と15年暮らしている私も専門家でないので、立場上“自閉傾向があると思う”と言うのが精一杯で、あとは親として自分の体験をお話することしかできませんでした。

私はアカデミックな私立校で教えている職業柄今までも同じような理由で生徒を見送ることが何回もありました。

そしてほとんどの親御さんは自分の子供がなぜ学校を変わらなければいけないのか受け止められないまま学校に見捨てられたかのように辞めていきました。

ところがT君のお父さんは「先生はさぞ大変だったと思います。今までありがとうございました。この子にあった学校へ行けるよう専門家と相談して前向きにがんばります」と丁寧に言いました。

このお父さんのカッコイイ言葉に涙が出ました。

自分の子の行く先を失って不安であったに違いないのに、学校にお礼を言うなんてなかなかできるもんじゃない。

この親御さんがついていればT君はきっと大丈夫。
まるで侍のように凛々しい親御さんの姿がいつまでも焼きついて、何もしてあげられなかった自分を反省したのでした。


セレモニー

2009-02-04 | Weblog
スペシャル教育関係者の特別セレモニーにトニー達が招待されました。

偉い方がたくさんいらしている中、トニーがいろいろとやってくれまして、、、、

ステージセット(この写真でわかるかな?)の飛行機のプロペラをグルグル~~~!!

友達と会場へ通じるエレベーターに乗り降りして大騒ぎ!!!

ちょっと長かった会長のスピーチの時に“まだ~?!”と失言!!

あんまり長かったので間をもてあまし、持っていたカメラをポケットから出して会長を激写!!

挙句の果てにカメラを落としてしまい本人パニック!悲鳴が反響!!

行動療法などの療育専門家も多かったので、“音楽やるより行動療法をやり直したほうがいいと思うよ”と聞こえてきそうで母は顔を上げられませんでした

演奏だけはまともに終えましたが、私はすっごく疲れた!



即興演奏

2009-02-01 | Weblog
昨夜のコーヒーショップ、親子共々いい時間を過ごしました。
というのも、あまりお客さんがいなくてほとんど貸切状態。

初対面のローカルミュージシャン達とのジャムセッションはエンドレスでした

今回、私が感動したのはトニーの即興のセンス。

ギター技術はまだまだ初心者ですが、あの即興性は私にはできないこと。
母は音楽の専門家として尊敬してしまいました。

「トニーってさあ、全然練習しないけどその場に合わせてなんとかできちゃうんだよね。ギターコードだってそれほどわかっていないのに、ごまかすのがうまいよね」

と私が言うと、

「練習しないことは自慢にはなりません」

と夫に言われてしまいました(笑)。

でも“その場に合わせる”とか“適当にごまかす“なんていのは、自閉症としてはかなり高度なソーシャルスキルだと思うのですが、、、、、