トニママ ジャーナル

カリフォルニアより自閉症と音楽と私の日々

スクールナイト

2008-09-28 | Weblog
先週、トニーの高校のスクールナイトへ行ってきました。
親は自分の子供の取っているクラスを時間割どおりにまわり、各科目の先生からクラス内容の説明を聞いたり、質疑応答をしたり、、、プラス学校全体の父兄会もあって、あわただしく忙しいナイトでした。

先生方は皆、トニーを特別扱いすることもなく、かといって普通の子と同じように扱うこともせず、いい具合のサジ加減でサポートされているという印象を受けました。

高校は中学までと違って、教科ごとのデパートメント(部署)が独立しているし、クラブ活動も校外の一般団体と合流していたりしてまるでプチカレッジのようです。

それにキャンパスが迷子になりそうにでかい
スケートボードでクラス移動する生徒達の気持ちもわかります。

あまりに広いのでトニーが体育の時間に間違えて他のクラスへまぎれこんでしまったエピソードを先生から伺いました(笑)。
体育ではフィットネスクラブ並みの豪華なエクササイズをやっていました。

何を隠そうこの高校はあのYahooの創立者であるジェリー・ヤングの出身校でもあるんですよ。

ちなみに夫もこの高校の卒業生なので、“なつかしい”を連発し、当時を知る何人かの先生方との談笑に花が咲き、盛り上がっておりました。


セキュリティー

2008-09-26 | Weblog
新しい学校での勤務も慣れてきましたが、ひとつだけイヤなことがあります。

それは学校中の教室のドアにアラームがついていること。

セキュリティーのためとはいえ、毎回ドアの開け閉めにあの音を聞くと身が縮みます。
“だんだん慣れてきた”と言う先生もいますが、私はダメだぁ

今日は、わざわざアラームをオフにしてもらって安心してドアを開けようとすると、手をドアノブに置いてドアを開けた瞬間、聞こえたのですアラームが
どうやらトラウマになってしまったようで、聞こえてないはずのアラーム音が頭の中でガンガン鳴っていたのです。

この恐ろしい体験談を校長に話したら笑われてしまいました。

考えてみれば、自閉っ子の多くはこういう瞬間をたくさんひきずってオーバーロードしちゃうんだろうな。

大体、学校にアラームなんて現代社会の成れの果てという気がしてならない。

学校にガードマンや警官がいたり、生徒達が身分証明を首からぶら下げていたり、校門でセキュリティー検査があったり、、、、

普通じゃないと思います。





オンライン署名運動

2008-09-21 | Weblog
ネットサーフィンをしていたら、6月に辞めた勤め先の学校のオンライン署名運動を発見。


署名運動というと、街頭でおねがいしま~~すとか言いながら首からヒモで大きな板下げて、ペンを持って道行く人に署名をしてもらう風景しか頭になかったのでびっくりしました。


音楽、体育、美術のクラス内容の変更は認めがたい

  そうだ!そうだ!

いい先生がどんどん辞めていくじゃないか

  いい先生!?私のこと?、、、、と思っておこう。

至急、父兄会をして説明願いたい

   やれ!やれぇ~~~!!!

辞めた人間としてはもうどうでもいいことだけど、学校がこの落とし前をどうつけるのか興味津々であります。

それにしても父兄たちのパワーはすごい!!

同じの定義

2008-09-15 | Weblog
“あれはダブルレインボーではない。ひとつはもうひとつより40%小さい”

先週の“名探偵モンク”テレビシリーズでの1シーンで、空に2つかかった虹を見てダブルレインボーだと感動する人々を横目に、主人公の強迫神経症ユニーク天才探偵モンクが言ったセリフだ。

何年か前にスーパーのレジで並んでいたとき、2つで?ドルのスパゲッティーを一束しか買っていないのに気づいて、一緒にいたトニーに“これと同じの持ってきて”と取りに行かせたことがあります。

なかなか戻ってこないトニーがトラブっているのかも、とせっかく並んでいたレジへの列からはずれて見に行くと、、、、

“これと同じのない”と私に向かってトニーが言いました。

“いっぱいあるじゃない“と言って、目の前にあった同じスパゲッティーを取ると、、、、

“それここ違う”と賞味期限を指してトニーが言いました。

2-3日あまりの賞味期限ではあるまいし、そんなとこまで見てたんだ、、、、
彼にとっての同じとはそういうことなのです。

同じ”の定義を教えられた出来事でした。


契約社会

2008-09-03 | Weblog
今日から新しい勤め先の学校が始まりました。

今回の就職ですが、必要だった書類は、

★ポリスレコード(警察証明)のためのフィンガープリント。
 委託された場所で指紋をとって、警察経由で犯罪暦が勤め先へ送られます。

★雇用契約書や雇用規則へのサイン。
 私の場合は学校勤務なので法律に基づく幼児虐待のコンセプトからドレスコード(職場での服装)まで 事細かにいちいち署名します。

★源泉徴収の書類へのサイン
★労働許可証の証明
★TB(結核)テスト証明
★身体検査証明書
★パーソナルインフォメーション(個人情報)
★保証人の連絡先


などの他にも労働者の権利に関する書類にサインしたり、、、、
ペーパーワークの苦手な私にとっては大仕事でした。


同じように子供の学校の新学期も、毎年うんざりするほどたくさんのペーパーワークがやってきます。

名前、住所、電話番号、家族構成、親の仕事、学歴、連絡先、緊急のとき親以外で連絡できる人を3-4人、アレルギーや薬、健康保険の有無、もし有なら何のアレルギーか、何の薬か、どこの保険会社か、かかりつけの医者の連絡先、、、、と延々に続きます。

表に書いたことを、また裏に書いたりすることもあって勘弁してよと言いたくなります。

契約社会のアメリカを強く感じる新年度でした。