トニママ ジャーナル

カリフォルニアより自閉症と音楽と私の日々

認知能力の罠

2008-02-21 | Weblog
トニーは1週間分の薬が入っているPill dispenser(薬ケース)から毎朝1日1錠飲んで学校へ行きます。

火曜日の朝、Pill dispenserを見るとThursday(木曜日)の分が消えていました。

あれ?木曜日の分、入れ忘れたっけ?

するとトニーが

ああ、間違えてThursday(木曜日)の飲んじゃったでもちゃんとTuesday(火曜日)の分も飲んだから、、、」
と平然と言ったのです。

えっー
2錠飲んじゃったの?
一日に一錠しか飲んじゃダメなんだよ!

即、911(110番)へ電話して事情を説明したら、専門のドクターにつなげてくれて、もう一回あたふたと説明しました。
結局、服用量の2倍くらいでは問題ないと言うことでドキドキしていた私の心臓も落ち着きました。

それにしてもショックだったのは、トニーがここまでわかっていなかったこと

“おぅーそうくるわけね”という展開はよくあることですが、今回は事前に私がこの2つのTに全く気づいていなかったことを深く反省


以後、この2つの”T”には最大の注目をしている次第です。

気持ちの切り替え

2008-02-16 | Weblog
仕事中にトニーの担任から電話があった。

“トニーが頭痛保健室で寝ていて早退するのはイヤだと言ってる“と言われた。

あ~あ、、、私も早退きらいなのにぃ~!!

前回同じようなことがあったときはが学校へ迎えに行ってくれたので今日は私だよなあ、、それに今日は大事な会議があると言ってたし、、、と渋っていたら、

校長から「早く迎えに行きなさい」と追いやられ、気持ちを切り替えて仕事を早退しました。

”仕事””家事””子育て”は、
この気持ちの切り替えなしではやっていけませんね。

思ったより元気なトニーですが、この2-3日の乾燥した冬型気候と多忙スケジュールで疲れたのだと思います。

昨日もマリンバのレッスンで頭痛がして“ちょっと休む”とレッスン室で座り込み、

1分後にはそのまま横になってしまい、

「大丈夫か?」と心配する先生を下から見上げて

「大丈夫だけど、枕ある?」と言ってのけたのでした


バレンタインカード

2008-02-15 | Weblog
教師という仕事柄、バレンタインプレゼントをたくさんいただきました。
これって日本だと義理チョコっていうんでしょうか?!

この時期になると子供に人気のあるアニメや映画のヒーローなどの小さなバレンタインカードが売り出されて、子供達は男女を問わずクラス中の友達、先生にカードを配ります。

うちの息子達も小さかった頃は、スパイダーマンやディズニーキャラクターなどのカードを買って、バレンタインデーの前日にせっせと友達へカードを書いていました。

アメリカのバレンタイン商戦は大人だけでなく子供までもターゲットになっているのです。

とはいえ、生徒達からのカードメッセージに小さな幸せ感じています


うれしいことがありました

2008-02-11 | Weblog
グラミー賞でのランランハービーハンコックラブソティー イン ブルーには興奮した。

相変わらず飛び跳ねているランランの躍動ピアノと渋い大人のハービーハンコックのクールなピアノ

クラシックマンとジャズマンのコラボがゴージャスに表現された最高の演奏だった。

ちょっと短かったのが残念だったけど。

この興奮もつかの間、電話がなって受話器をとるとうれしいニュースが、、、、

私が音楽ボランティアをしている障害児のアフタースクールでの練習風景をフィルムにした地元の学生がコンテストに応募して入賞したという。

たくさんの応募の中から見事3位に!!
賞金なんと4000ドル(約40万円)

うれし~い

神様はやっぱりいる!と確信!!
今日はとってもいい日だった。

Swear Words

2008-02-10 | Weblog
禁句を言って停学になって以来、トニーは旗から見てるとかなり緊張モードで言葉遣いに気をつけているのがわかる。

とりあえずSwear Words(悪い言葉)という題でソーシャルストーリーを作り、代わりに使える言葉をリストアップしてみた。


なんだかとても機械的でロボティックだけど、そうでもしないとトニーの場合はインプットできません。

友人の子は、swear wordsを食卓のいつも見える場所に貼って暗記させたと言っていました。

”人が不快になる言葉は使わない”これって普通の大人でさえコントロールできないことがあります。

以前、日本のバス乗り場でみんなが並んでいるところへ中年のおばさんがズンズン入り込んできたことがありました。

うしろにいた若い男の子が「テメエ!並んでんじゃねえかよぉ!!」とそのおばさんに向かって言いました。

こんな若僧にテメエ呼ばわりされたおばさんは本気でキレて、なんか捨てゼリフを言ってとっととバスに乗り込んだのを覚えています。

私も含めて並んでいた人達はみんなこの男の子と同じこと思っていたはずなのに、、もうこの時点では、すっかり男の子のほうが悪者になっていました。

アメリカでは小さなときから“Please”と“Thank you”をしつこく教えます。

“並んでんじゃねえかよぉ!!”の前に“すみませんけど”がついて、後に“ありがとう”がつけば、もう少し事態も変わっていたかもしれません。

エジソンの母

2008-02-03 | Weblog
”エジソンの母”という日本のテレビ番組を見ました。

今のアメリカだったらあの子はギフテッドと言われる英才児クラスに在籍するのだと思います。

ギフテッドの基準やそれに賭ける予算は学校区によって違いますが、うちの子供たちの学区(小学校だけ)は2年生の時にそれ用のテストがあって、答えがユニークな子特別な能力のある子学び方が変わっている子、、、、などが基準になって選ばれます。

成績IQの数値とは関係ありません

次男のケニーは理科のギフテッドクラスにいました。
通常のクラスではできないような実験や会社訪問、博物館見学、などなどお金のかかった特別教育を受けることができます。


それにしても、なんで?どうして?攻撃はわが身を思わずにはいられないほど親近感が、、、、(笑)

私は、どうして僕は空を飛べないの?という質問には「だってトニー羽ないじゃん」と答えた記憶があります

ちなみに元旦にトニーが言った最初の質問は「2008年もやっぱり12月まであるの?なんで?」でした。