トニママ ジャーナル

カリフォルニアより自閉症と音楽と私の日々

スペシャルニーズ音楽バンド

2008-06-23 | Weblog
スペシャルニーズの音楽バンド結成に伴い参加者を募集したところたくさんの方々から問い合わせをいただき、先週そのオープンハウス(説明会)がありました。
オーディションというほど大げさなことではなく、参加希望者がひとりずつ手をあげて演奏を披露しました。

音楽センスのいいスペシャルニーズがこんなにたくさんいることにとても興奮しました

言葉のない子、大学で音楽専攻している子、歩くのが不自由な子、グループホームから来てくださった45歳の方、、、、

ひとりひとりの演奏を聞いていると、それぞれの障害の重さやバックグランドなどは忘れるほどでした。

障害の重さと音楽の関係はイコールではないということを改めて実感。

このメンバーがひとつになって音楽を表現する日が近いこととても楽しみです

猛暑

2008-06-21 | Weblog
夏休みに入ってそろそろ1週間になります。
たまっていたペーパーワークやドクターアポイントメントなどであっという間に時間が過ぎるものの、仕事のない開放感に気分は上々、でもこのままダラダラ時間が過ぎてはダメ人間になってしまいそう。

今日こそは家の片付けのひとつでもやるぞ!とはりきっていたら外は華氏104度38℃)という猛暑でいっきにテンションさがりました

暑い!
我が家の前から見えるこの写真の土色の山は暑さを象徴していると思いませんか?

今日はうちからそう遠くないサンタクルーズでまた山火事があったそう。
カリフォルニアは夏に雨が降らないので夏の山火事は本当に怖いです。

犬友達

2008-06-18 | Weblog
ガサとお友達ユキの写真公開です。


犬にも相性があるようで、ガサとユキは性格こそ正反対なのですが仲良しです。

一緒に木の枝をかじり、、、、

一緒におやつを真剣に見つめる、、、

かわいいガサとユキのツーショットでした。



最終日

2008-06-15 | Weblog
ついに最後の勤務日となりました。
朝からハグとキス攻めで何回“ありがとう“を言ったことか。
おまけに花束や作文を生徒達からいただいてまるで定年退職のよう(笑)。

今までは仕事場でしかおつき合いのなかった同僚からも“メールするね”“一緒に食事に行こう”“電話番号教えて”、、、、と言われて社交辞令かもしれないのに“こんなにたくさんの人たちと今後どうやっておつきあいしていこうかしら“なんてマジで戸惑ったりして、、、、

そして昨日初めて聞かされたのですが、たくさんの親たちが私を辞めさせるなと学校側に抗議してくれたとのこと。

その親たちから“We love You”というカードいただき感無量でした。

学校はなんとかして私を辞めさせまいといろいろ交渉してくれたので、私自身は恨みつらみはないのです。

ただここで言いたいのは、デジタル化している世の中で人とのふれあいを無視するような教育方針では、ますますアンバランスな子供たちを生み出すに違いないということ。

生の音楽を肌で感じ、音楽空間を分かち合う情操教育は今の時代に一番必要なことではないかと思うのです。

それを無視して今の学校に残る気はありません。

辞めることは残念ですが、たくさんの方々の支援があったこと一生忘れません。

みんなありがとう!!

当分はフルタイムママでがんばります!!


卒業式

2008-06-14 | Weblog
昨日はトニーの中学の卒業式でした。

卒業式定番のPomp and Circumstance(威風堂々)の音楽にあわせて
黒のガウンを身にまとった卒業生たちが入場してくると会場から大歓声が響きました。
アメリカの卒業式っていちいち歓声が上ってロックコンサートのようなエキサイトぶりなのです。

同行した夫の両親と日本から来た私の母は歓声と熱気でどっと疲れたようでした。

役員や校長のおきまり祝辞の後、卒業生代表のすばらしいスピーチがありました。
私はその内容というより大人顔負けの表現力、スピーチの上手さにえらく感動しました。

そしていよいよ卒業証書授与。
名前を呼ばれたトニーは堂々と卒業証書を受け取り、静かに自分の席へ戻りました。

式後に小学校からずっと一緒の友達、自閉っ子クリス君と担任、音楽の先生と写真を撮りました。

中学でのゴールは学業向上だったのですが、ついに最後までゴール達成には及ばず、ずっとスローなままでした。
そのかわり音楽、美術、コンピュータなどの選択科目では、たくさんのイベントやコンテスト、パーティーに出席してレギュラーの子供達と同じ空気をシェアすることができました。

高校へ行ってもこのまま選択科目オンリーを進めばいいじゃないと思っています。
応援するよ。ガンバレ!!

Keep on Rocking out

2008-06-08 | Weblog
昨日はトニーのギタークラブの最後の練習日でした。

彼が中学で一番楽しかったのはこのロックバンドのクラブに入ったことだと思います

私は残念ながら仕事があってこのバンドの昼休みコンサートを一度も見ることができず、都合をつけて一回ぐらい見に行けばよかったと今になって思いっきり後悔しています

先生や仲間達とのコミュニケーションもぎこちなかった最初のころと比べて、今ではすっかり自然体となり最終日の昨日は私が迎えに行くとまわりの友達に自分の卒業アルバムにサインをして欲しいとお願いしていました。

Keep on rocking out!!

“金曜日の放課後にロックバンド!?”と反対する私を押し切って、トニーが初めて自分の意思を貫いた貴重な思い出となりました

Make a difference Award

2008-06-04 | Weblog
学校区で特殊教育を受けている全員の生徒達を対象にした
”Make a difference “Awardがありました。

”Make a difference “Awardは、この一年で最も自分を変えてくれた人、影響を受けた人、お世話になった人、、、に感謝の意を表すセレモニーです。

生徒や親から推薦されたセラピスト、先生、エイド、オフィスの事務の方、スポーツコーチなどがひとりひとり名前を呼ばれて選ばれた理由と表彰状が授与されます。

対象が特殊教育を受けている生徒というだけあって、涙と感動いっぱいでした。

脳性まひのお嬢さんを持つお母さんからエイドさんへ

娘の介助をして下さるあなたは、時には先生であり、時には看護婦、時には友達でもあります。神様が娘を障害児と設定したときから、あなたに出会う運命を与えてくれたのだと思います。本当にありがとう。

学習障害児のお母さんからリソーススペシャリストへ

この一年間の息子の成長ぶりはあなたなしではあり得ませんでした。
息子の弱点を見抜き、息子にあった方法で指導して下さいました。
毎日学校へ行くことが楽しみになった息子の笑顔を見て本当にうれしいです。

重度の心身障害児のお母さんから学校区の担当者へ

こんなに重度の娘を普通級に入れてくださりありがとう。
クラスメイトたちから助けられ、励まされてここまでこれたことをとてもうれしく思います。来週の卒業遠足に娘が行かなければ自分達も行かないと言ってくれたクラスメイトの皆さんにも感謝の気持ちでいっぱいです。これは学校区の寛大な受け入れがなければ実現できませんでした。ありがとうございます。

我が家からはギタークラブの先生へ

毎週金曜日の放課後、エレキギターとアンプを抱えて登校するトニーはまるでどこにでもいるティーンに見えました。頭フリフリ身体全体でギンギンガンガン音を出すトニーも、練習後に先生のトラックの荷台に上って飲み物を飲むトニーも、微笑ましいほど典型的な悪がきに見えました。
ポーラ先生、息子を普通のロックンローラーにしてくれてありがとう!(笑)

何ヶ月が前に撮ったバンドの練習風景をフォト蔵にアップしました。
画像も音も最低だけど生き生きしているトニーの一面が伝われば幸いです。

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中学ロックバンド posted by (C)トニママ


2008年全米スペリングコンテスト

2008-06-01 | Weblog



今年の全米スペリングコンテストでの出来事です。

出題者の単語を聞いた13歳の優勝者Smeer君が動揺しました
会場から笑いがもれています。

「Numbnut?」とSmeer君が聞き返すと、さらに笑いが、、、、

“Numb-nut”は男の子の間で使われるスラングでオチンチンのこと。
出題はNumbnutではなく Numnahで、馬とサドルの間に挟むパッドのことだそう。
出題者がもう一度発音して、意味を説明するとSmeer君は自分の聞き間違いに気づいて正しくスペルできました

正しいスペリング(綴り)を競う有名な全米コンテストで笑いをとった優勝者のSmeer君はピリピリモードの緊張している会場をなごませてくれたに違いありません


エキストラ出費

2008-06-01 | Weblog
夏休みまで残すところあと2週間となりました。
通常の授業はほとんど終わっていて、これからの2週間は学年末行事につきます。

それにしてもこの行事の参加費が馬鹿になりません。

卒業式のガウン20ドル。
卒業遠足10ドル。
オーケストラのパティー10ドル。
オーケストラ遠足 27ドル。
卒業ダンス 10ドル。
卒業アルバム&DVD 40ドル。
サイエンス社会見学 30ドル。
オーケストラ写真 15ドル。
バンド写真 18ドル。

、、、、などまだまだ続きます。

トニーには“卒業ダンスはパスしなさい“と説得中。
けど$10セーブできたところでたいした差はない。

さてこの出費、どこでバランスとりましょう?
あと2週間で職を失う身としては、頭の痛いところです。