トニママ ジャーナル

カリフォルニアより自閉症と音楽と私の日々

しつけ

2011-02-26 | Weblog
Dog Whispererという犬のしつけ番組をいつも楽しみに見ている。

トレーナーのシーザー ミラン氏はメキシコからアメリカに違法入国してたまたま経験した犬の世話が認められて以来アメリカンドリームを地で行く有名人だ。

犬のしつけといえども人間の子にも充分使えるメソードで、我が家の子供たちの小さい時とオーバーラップして思わずほくそ笑むことも。

我が家ではアイスクリームが大好きだった子供たちにお行儀よく座ってないとアイスクリームをあげなかった。
犬のしつけでいうと”おすわり!!”ですね。

私が冷凍庫からアイスクリームを出すとテーブルの席まで二人でよく行進してました。だんだんそれがパターン化して♪アイスクリームマーチ♪を即興で歌ったりしたなあ。犬はそこまでしませんが(笑)。

しつけとは一貫性と信頼関係だと私は思う。

我が家の例でいうと、夫は公共の場で子供たちが騒いだら即その場から連れ去りました。
たとえば電車の中で子供たちが騒いだら途中下車して泣き止むまで電車に乗りませんでした。“電車には騒いだら乗らない。乗ったら騒がない”を徹底しました。

だからガミガミ言う私より夫のほうがずっと子供たちに信頼されています。

ドッグスペシャリスト、シーザー ミランが言う”Stay calm and assertive”(冷静で明確な指示)って子供のしつけにも言えるのではと思います。

しつけってエネルギーいるよね。

コンサバターシップ(後見人制度)

2011-02-08 | Weblog
トニーは今年18歳になります。
18歳になると自分の人生は自分で選択していく個人の権利が与えられます。

銀行口座を作るにしても、病院で治療を受けるにしても、進学や就職のための書類にしても、すべて自分でサインすることを障害のある無しにかかわらず要求されます。

たとえばトニーが突然“僕この人と結婚したい”と相手を連れてきても私には反対する権利がないし、病院で“血液検査しません”と叫べば病院側も何もできないわけです。


友人は19歳の自閉症の息子のメディカルレコードをドクターにリクエストしたところ本人でなければ出来ないと断られたそう。

銀行で口座を作るときも、銀行員は一緒にいた友人を無視して、言われていることがわかっていないはずの息子の顔しか見ずに口座の説明を続けてサインを求めたそうだ。

障害があろうがなかろうが皆平等、同等に扱われるってことらしい。


じゃあ判断能力のない障害者はどうする?

何もわからずにサインしちゃっていいの?

というわけで、我が家はコンサバターシップ(後見人制度)を申請することにしました。

トニーの人生の7つの分野の権限を後見人(うちの場合は私と夫)が裁判所で争うことになります。自分の子の人生を争うってすごく大げさだし、別に法律で決まっているわけではないので後見人制度を申請しなくたっていいんだけど、私はやります。

でその7つがこれです。

1. 移住地の決定
2. 医療関係同意書(薬や治療法などの決定権)
3. 契約書(売買などの契約書にサインする権利)
4. 結婚に関する決定
5. 個人情報のアクセス
6. 教育に関する判断(IEPなどにサインする権利)
7. 社交、友人関係の選択

この7つのそれぞれにどうして後見人が必要なのか証明を法廷に提出して裁判所が認めた分野のみが後見人(私と夫)に当事者(トニー)の決定権を移行できます。

当事者の障害の程度にもよりますが、一番難しいのが社交、友人関係の決定権だそうです。

いくら障害者だからって友達を選ぶ権利はあるだろうって言われると、微妙ですね。

これから勉強して戦いに(笑)臨みます!