トニママ ジャーナル

カリフォルニアより自閉症と音楽と私の日々

ジャングルブック

2010-02-28 | Weblog

今年もスペシャルニーズシアターグループのミュージカルにピットオーケストラで参加することになりました。

今年はディズニーの“ジャングルブック”。

音楽は、トニーがマリンバで、他にサックス、トロンボーン、ドラム、の自閉症4人組です。

2階のバルコニーで演奏するとあって、大勢のキャスト達から隔離されているところが4人とも気に入ったよう。

2週間ほど前にCDと譜面を渡されて、今日までに4人で練習したのは1回だけ。

それでも出来ちゃうんだからうらやましい。

4人ともCDの曲目リストのナンバーを暗記していたのには参りました。

来週から最終日の3月17日まで毎日夜10時までの練習が始まります。

がんばれ~~!!


同じくがんばっている大地君の本をここで紹介させてね。

この前のエントリーでは私のテクニカルプロブレムにより出来なかったので、、、、

 

ぼく、アスペルガーかもしれない。

2010-02-21 | Weblog
”ぼく、アスペルガーかもしれない” を読みました。

8歳のスペシャルニーズ、大地君の健気な生き方は感動ものです。

一貫性のあるお母さんの子育てもすばらしい。
気力次第でコロコロ変わる私とは大違いだ。反省反省。

それにこの親子はとても前向き。

「自閉症って恥ずかしいの?」
「自閉症は恥ずかしくないよ。恥ずかしいのは大人になっても自分でご飯が食べられないことだ。」

という冒頭の親子の会話からも目を外に向けていることが伺える。

大地君ほどいろいろなことが理解できていないトニーが何をして自分でご飯が食べられるようになるかはとても大きな課題だけれど“Desire to work” “Desire to contribute”の大切さはトニーだけでなくケニーにも私は教えていきたい。

息子達よ、どうかBumにはなってくれるな!
8歳の大地君だってこんなにがんばっているんだから。


芸は身を助ける

2010-02-19 | Weblog
トニーが買い物に行ってくれました。

彼はお金の計算ができません。
だから彼にとってショッピングは高校生といえどもビックチャレンジなのであります。

言われたことを言葉どおりに受け取るのが自閉症の特徴でもあるのに、トニーはお願いしたミルクと頼まれていないアイスクリームも買ってきました。

ま、いいか!と笑って許すつもりが、レシートとおつりを見てギョッ

5ドルだけ渡したはずなのに、合計が5ドル18セント。
たとえ18セントでもお店の人が負けてくれるなんて考えられないし、そのうえ2セントのおつりなんてあり得ない。

“お金足りなかったんじゃないの?”と聞くと、
“イエス、ミセスPに会った”と言った。
“ミセスPって誰?”と早口でつつくように聞くと、
“学校の先生”だそう。

私は知らないぞその先生。
で、よ~く話をきいてみると、学校のタレントショーの時にトニーの演奏を見に来てくれた先生らしく、“あなた上手ねえ。とても感動した”とそのときのことを褒めてくれて20セントくれたんだって。

そういうの“芸は身を助ける”って言うんだよ。
と本人に説明しても理解できないんだなあ。

先生、ありがとうございました。




お楽しみデー

2010-02-14 | Weblog
日曜日がバレンタインデーということで、昨日の金曜日はお楽しみデーとして生徒達の好きな曲を歌うことにした。

生徒からバレンタインにちなんだラブソングが次々とリクエストされる中、ひとりの子が“赤鼻のトナカイ”をリクエストした。



いくら私が好きな曲と言ったってこの流れからそれはないだろう。

でも必ずクラスにひとりやふたりいるんだよね。
こういう空気の読めない子が。

“好きな曲”と言わずに“バレンタインの曲”と言うべきだったね。
私ももう少しお利口さんにならなくては。


アクシデント

2010-02-07 | Weblog
昨夜は我が子の学校のチャリティーコンサートを見に行きました。

トニーはギターソロがあったのですが、弾こうとしたらギターの弦が切れちゃいました

この日は直前にケニーと兄弟げんかしてご機嫌が悪かったのでキーっとなっちゃうんじゃないかと母は冷や汗ものでした

でも驚くことに本人は以外と冷静で“ちょっとアクシデントが起こったので演奏できません。僕はこのまま帰るか弦を直してまた来るかです”(笑)とスラスラ言いました。

怒ってギターを客席に投げるかもと心配していた母も一安心

10分間の休憩をいただいてギターの弦を張ってもらい再登場、無事演奏を終えました。

自分で弦を張れればもっとよかったけど、今までのトニーを思えばこのハプニングの対応は上出来だ

小学校のとき演奏会で客席の赤ちゃんの泣き声に怒って演奏中に立ちあがってバイオリンの弓でその赤ちゃんを指してにらみつけたこと、

中学校では演奏中に弦が切れて指揮をしていた先生に泣きながら訴えて演奏を台無しにしてしまったこと、

ギターのピックがギターの中に入ってしまい、演奏中なのにずっとギターをシェイクしてピックを探していたこと、

いろんなことあったのよね。

演奏会に限らず、日常生活ではいろんなアクシデントが起こります。

だから予期せぬことが起こったときトニーがupsetするたびに“あなたのせいで起こったのではない”と言い聞かせてきました。

それでも大暴れすることがたくさんあって、だから昨夜の出来事は私にとってうれしいサプライズ!!でした

新しいご近所さん

2010-02-03 | Weblog
今度の家のご近所さんはイタリア系ファミリーが多い。
家から一番近いお店もイタリア人経営の食料品屋さん。
学生時代のルームメイトもイタリア系アメリカ人だったし、今一番仲良しの友達もイタリア系だし、私はイタリア人に縁があるのかもしれないな。

アメリカって道隔てると違う社会があったりするから、本当に地域によって環境も住人も違うのだ。

だから家を探すときの決め手として地域環境は必須。

安全で、公立学校の程度もそこそこで、人種があまり偏っていなくて、、、と日本で家を探したときの駅から徒歩何分とか日当たりがいいとかとは全然ポイントが違います。

Matureな樹木と古家の並んだ我が家のまわりはとても住み心地がよく、フレンドリーなイタリア系ファミリーのご近所さんとも仲良しになれそうです。