プライドは、「不可能である」と偉そうに言った。
経験は、「危険極まりない」と知ったかぶり。
理性は、「無意味だ」と冷たく言い放った。
しかし、心は囁いた。
「やってみよう！」
先週、トニーは高校生活最後ということもあって、いくつかの表彰式に呼ばれました。
オバマ大統領のサイン入り（もちろんコピーですが）プレジデント賞というのもいただいて子供たち上機嫌だったみたいです。
大袈裟なアメリカのエンターテインメントにためらっていた私もひとつぐらい表彰式に出なくてはと時間を作って体育の表彰式に出席しました。
トニーがお世話になった体育の先生はギターリストで自分のロックバンドを持っています。トニーのバンドのコンサートにもいつも来てくださって体育よりも音楽でつながっていた二人です。
表彰式では先生がそれぞれの生徒たちの紹介をして、生徒たちもコメントを述べました。
先生は“トニーは皆さんご存知のようにあの有名な（←母はここ気に入った）マジックメーカーズのギターリストで、、、、”とこれまた体育とは関係ないイントロ（笑）。
で、そのあとのトニーのコメントが、
“ありがとう。６月９日と１０日にコンサートがあります。皆さんぜひ来てください”でした。
体育の表彰とは関係ないコメントだけど、先生がマジックメーカーズのことをふったのでちゃんと受けているではありませんか。
そして教えられもしないのにちゃんとコンサートの営業できてるじゃないですか。
表彰されたことよりもこのコメントにトニーの成長を見たのでした。