トニママ ジャーナル

カリフォルニアより自閉症と音楽と私の日々

ハイテク様

2007-03-30 | Weblog
今日ほどハイテクノロジーに感謝したことはありません。
今朝、学校へ着くなり車の鍵を車内に残したままドアをロックしてしまいました。

最近の車の鍵はキーホルダー式で、ボタンひとつでドアの開け閉めができるので、鍵を車内に
残してロックアウトされる人はあまりいないそうです。

「どうして?どうやってロックしたの?」そんなのありえない風な口調で同僚が聞いてきた。
「私、最近の贅沢なツールを使うことを避けているで、マニュアルで出来ることはなるべくそうしてる」とドアを手でロックしていることを強調した。

仕方なく夫に電話してスペアキーを持ってきて!とお願いしたら、「No」と冷たく言われ、「じゃあAAA(日本のJAFみたいなロードサービス)に電話するからいい!」とこちらも冷たく切ろうとしたら、「ここへ電話して暗証番号を言えばオペレーターが開けてくれるから」と諭された。

とにかくその番号に電話して夫から聞いた暗証番号を言うと、待つこと約5秒タラ~~ン!!車のドアが開きました!!

すっごーい

どういうこと?どういうこと?
まるで透明人間がいたみたい。

興奮して学校の警備員に事情を話すと、「なんだぁアンチ ハイテクなんて言ってたくせに最新のシステム持ってるんじゃない」と言われてしまった。

半年前に買ったばかりのマイカーには、いろいろと要らないものまでついてきて”使わないのに、、、”と私はいつもブーブー言ってました。
だからコントローラーがついていて、今回のように電話するだけでオペレーターがドアを開けてくれたりすることもそれがどうしたぐらいにしか思っていませんでした。

でも今日のあのハイテク パフォーマンスを目の前で見て誓いました。
これからはあなたの言うとおりについて行きますと。

そいういえば数日前、車についている電話にオペレーターから後ろのタイヤが消耗していると忠告されたのでした。その時はいつものように”うるさいなあ”と無視していたのですが、ちゃんと返事をしておくことにします。





Creative Disorderー創造性の病気?-

2007-03-29 | Weblog
先日ニュースで整理整頓の出来ない人はCreative(創造性がある)だというのを聞いた。
どこかの大学教授が書いた”A Perfect Mess(完璧な乱れ?)”という本を引き合いに、整理整頓の出来ない人を勝者のように祭っていた。

それを聞いてすっかり気をよくしているのが我が家のメンバー。
とにかくいつも誰かが何かを探している家族でして、、、、

引き出しは開けっ放し、とんでもないところにとんでもないものがあったりして、、、まるで泥棒が入った後のよう。

この本によると、見た目をきれいにするために片づけることに時間をかけるより、効率よく仕事ができるような環境を作るほうがより生産的であると述べています。
なんでもしまい込むよりは、目の前にあったほうが効率がいいってことです。

我らのアインシュタインも言ってます、
"If a cluttered desk signs a cluttered minds, of what, then, is an empty desk a sign?"(もしちらかって物でいっぱいの机と頭の中が同じサインだとしたら、きれいな机は何のサイン?)

きれいな机はEmpty Mind!?
頭の中が空っぽってこと!

私が同じものをいくつも買ってしまうのも、脳を再現しているんですよきっと

整理整頓、収納グッズはもう古い!!
これからは片づけられない人が注目される時代になるのかも、、、、、

Dog Tag

2007-03-20 | Weblog


Dog Tagは軍隊で使用される個人認識票です。
金属板に名前などを打刻して、それにチェーンをつけてネックレスのようにして身につけます。
戦地などで軍人が死亡したときに、誰だか認識できるために使われるのが目的ですが、トニーは毎日これを首にかけて学校へ行きます。

トニーは、つめを噛んだり、服の襟ぐりを噛んだり、鉛筆を噛んだり、、、、、いろいろ口に入れます。
そういう時にこのDog Tagを身につけていると、チェーンやTagを触ったり、口に触れたりすることで感覚刺激になり、重宝してます。材質はアルミニウムでヒヤッとする感触もまたいいみたいです。

名前や住所、血液型などを打刻してあるので身分証明代わりにもなるし、知り合いのオキュペーショナル セラピスト(作業療法士)もお薦めだと言ってました。

女の言い分、男の言い分

2007-03-19 | Weblog
知り合いが事故で車イス生活になってから来月で一年になります。
以前このブログのPositive Thinkingで彼の前向きな生き方を紹介しましたが、先日、彼の奥さんから”前向きで人を頼ろうとせず、自立心が強いのはいいけど無理なことまでやろうとするので心配。車イスだってこと忘れちゃってるみたい。男の人ってみんなこうなの?私が心配しすぎなのかしら?”と言われました。

どうやら彼は彼女の心配けむたがっているようです。

確かにうちの夫の場合も同じです。
なんでも自分でやりたがる。
やっぱり男は元来、狩猟に行き、家族を養うという動物的使命感が根底にあるのでしょうか。

ベストセラーになったMen Are from Mars, Women Are from Venusの著者John Grayが、どうして男は人に道を聞かないのか?という問いに、”男は独立心が強いので自分で探しあてたいから”と答えています。

そもそも男と女の脳の使い方は違うそうで、女が”こんなこともわからないの!”と思うことと、男がそれを思うこととは違うそうです。

だから道に迷った時に、「道に迷ったの?聞けばいいじゃん!」って簡単に言われるのを男は理解できないそうです。
でも、「迷ったの?じゃあ地図見てみよう!」だと納得だそうですよ。

カーメル

2007-03-18 | Weblog
カリフォルニア州サンノゼ市から南へ80マイルほど行ったCarmel(カーメル市)に行ってきました。

これまで何回もカーメルを訪れていますが、私のカーメルの印象は、その昔、俳優クリント イーストウッドが市長だったこと以外には、

お金持ちの街
退職した老人の街
観光客がたくさん来る街(特に日本人、今日も見ました)
芸術家の街
ステキなブティックが並んでいる街
信号がない街
今どきのチェーン店がない街(マクドナルドもない!)
サラサラの白い砂浜のビーチがある街

、、、くらいのものだったのですが、今日もうひとつ感じたことがあります。
とてもDog friendlyだということ。

犬連れでも食べられるカフェがたくさんあるし、街中に犬のPoo Bag(ウンチを始末するバッグ)も設置され、ドライバーや人々もみんな犬にやさしいです。

海では思いっきり遊んでいる犬達をたくさん見ました。

一緒に行ったカーメル初体験の愛犬ガサも充分楽しんでくれました。

厳しい建築規制と景観コントールによって、建物の屋根の色も統一されている街中にある写真のPoo Bag ディスペンサーはその街並みに違和感なくしっかりマッチしていました。
肝心のバッグもうちの近所の公園にある安い材質の愛想のないバッグと違って、かわいいイラストとお金かかってますって感じの材質でキャー!!カーメル~!!ものでした。



前科一犯

2007-03-17 | Weblog
久しぶりにエキサイティングなことが起こりました。

勤め先の学校で火災報知機を鳴らしてしまったのです。
小学生の頃から”一度は触ってみたいなあ’って密かに思ってはいたのですが、この年で、しかも私、一応、教師なのに、、、、

学校にはあちこちに火災報知機があるのですが、授業に遅れそうで急いでいた私がたまたま通りかかったところに設置してある火災報知機は外側のガラスがなくて、レバーがむき出しになっていました。
今から思えばそのレバーが何者かの仕業で少し手前に傾いていたのだと思います。

そこに、楽譜の山を両手に抱えた私が通って、なんと着ていたベストの袖ぐりを火災報知機のレバーに釣られました。

何?って振り払った瞬間、ものすごい大きな音が学校中に鳴り響きました。

あわててオフィスへ走って「犯人は私です!」「ベストの袖ぐりにひっかかっちゃったのよぉ~」と早口でまくしたてました。

即、消防署へ連絡、説明しているレセプショニストの機敏な動きと全校生徒がゾロゾロ校庭へ避難する光景を見て、ドジな自分に情けなくなりました。

5分後には校長が火災報知機を解除、無事授業が再開されたのはそのまた10分後でした。

勉強嫌いな子には喜ばれたかもしれないし、、、、と無理に自分をなぐさめて授業に。

校長からは”全く!悪い子!!”、同僚達からは”本当は火災報知機で遊びたかったんじゃないの?かーわいい!!”などとからかわれ、消えてしまいたくなりました。

Teen Buzz

2007-03-09 | Weblog

人間の耳は年とともに聞こえなくなる周波数があるそうです。

Teen Buzzは、イギリスでお店にたむろうティーン達を追い払うために作られた高い周波数の不快音で、聞こえない大人には害がなく、ティーンにだけ聞こえる効果があるというもの。

私も絶対に聞こえてやる!と気合を入れてダウンロードしたものの、、、やっぱり聞こえませんでした。

子供たちはというと、ケニーは即、耳をふさぎました。

以外だったのは、聴覚過敏のトニーが耳を傾けて聞き入っていたことです。

このTeen Buzz, 大人VS子供のテクノロジー戦争にも発展して、若者たちの間では大人に聞こえないことを利用した携帯の呼び出し音を作って、授業中にやりとりしているらしい。

普通は20歳以下にしか聞こえないというフレーズにムキになって何回もトライしていたら、「もういい加減にしてよ!」と自分の部屋にいたケニーに怒鳴られた。

えっー!!!となりの部屋からでも聞こえるんだ

試してみてください。もしかしたら聞こえるかも、、、、

http://download.npr.org/anon.npr-mp3/atc/atc_teenbuzz.mp3

 

 

 

 


謝謝

2007-03-03 | Weblog
トニーのバックから真っ赤に金色の模様のお年玉袋を発見。
中を見るとお金が入っていました。

問いただしてみたところ、この前の旧正月の時に中国人のエイド(介助)にいただいたそう。

「ダメじゃない!大事なものをカバンに入れっ放しじゃ!」「誰かに何かもらったらちゃんと私に言わなきゃダメでしょ!!」などなど私に攻撃されても黙っているトニーを見て、私の声はますます大きくなりました。

「で、サンキューって言ったの?」と聞くと「No」と一言。
「人から物をいただいてお礼を言わないのは失礼だ」とか私の説教が延々と続いた後、
「謝謝(中国語のサンキュー)って言った」とポツリ
最初っから言えよぉ、、、、って私の聞き方がいけなかったんだけど

「サンキューって言ったの?」に対しての答えは「No」
「何て言ったの?」に対しての答えは「謝謝」

トニーは間違ってない

まだまだ修行が足りません私。