トニママ ジャーナル

カリフォルニアより自閉症と音楽と私の日々

Fundraising(基金集め)

2009-09-28 | Weblog
子供たちのバンドのfundraising(基金集め)のため、フェスティバルでケトルコーンを売りました。

ケトルコーンはポップコーンの一種で、鉄のケトル(鍋)でコーンを船のペダルみたいな長いヘラでかきまぜながら作ります。

味つけは軽く塩と砂糖。
できたては香ばしくてサクサクしているので食べだすと止まらなくなります。

ケトルコーンはアメリカのお祭りフードの代表的な売り物で、私たちのような素人でもかなりの売り上げになりました。

私のシフトは2時間半。

その間、衛生局の人が何回も見回りにきて厳しいチェックがありました。

“素手を使わないように”
グローブつけてます!

“ソープを使って念入りに手を洗ってください”
わかってます!ほら、いい匂いでしょ!


“ハイターのエキストラがありますか?”
なくなったら目の前のお店で買ってきます!

“床がきたないですね”
掃きます!掃きます!

暑かったし重労働だったので疲れましたが売り上げ2日間で5500ドル(55万円)也。

イエ~~イ!!!


コーヒーショップで

2009-09-20 | Weblog
いつものコーヒーショップでトニーとバーナルドが待ち合わせた。

昨夜は常連のアマチュア ミュージシャンが二人しか来てなくて、トニー&バーナルドコンビに圧倒されたせいか、お二人とも演奏に参加しないまま隅のほうで聞く側に徹していた。

となるともうマイクはトニー&バーナルドだけのものとなり、やりたい放題でコメディーナイトとなった。

二人の会話は見事にチグハグで笑える。

お客さんが帰ろうとすると、マイクに向かって“どこ行くの?”とトニーが突っ込む。
そのお客さんも気まずそうに“ちょっと約束があるので、、、、”と丁寧に答えて下さった。
その後もトニーが何回もしつこくその人がお店から出て行くのをとがめて、その人はなかなかその場を去ることができなかった。
ついにお店を出ようとタイミングよくドアを開けて出ようとすると、お店のマスターがその人に向かってトニーと同じ口調で”どこ行くの?”(笑)。

画像が悪いですが、トニーとバーナルドの酒場で酔っ払いが歌っているようなノリのdaydream believerを昨夜の二人のデュエットからアップしました。


フィルムフェスティバル "Celebrating differing abilities"

2009-09-17 | Weblog
スペシャルニーズをテーマにしたフィルムフェスティバルがありました。

スターバックスで働いているジェロミー君のドキュメンタリー。
強迫性障害の男の子のノンドキュメンタリー。
スポーツジムの障害者専用プログラムのドキュメンタリー。

などをはじめとして6つのフィルムが公開されました。

このフェスティバルでトニーは参加したフィルムメーカーや出演者にインタビューするという大役を果たしました。

昨夜はインタビューというのがどういうことなのかを教え、質問攻めにならないように念を押しました。

インタビューしたものの、相手の答えが終わらないうちに次の質問をしないように。

フィルムに関すること以外は聞かないように。

相手が答えているときは、ちゃんと聞いているように。

声が大きすぎたり、小さすぎたりしないように(大げさにインタビューボーイスの音量を教えました)。

とまあ、クドクドと説明したのですが、どこまでわかったのか、、、


「何の車で来ましたか?」「何の車を持ってますか?」、、、っていつもの調子で言っちゃったらどうしよう?と母は不安でドキドキでした。

私の心配をよそに、トニーのインタビューはgood!!でした。

質問の間もよく、声もはっきり、堂々としたものでした。

夕食抜きで9時まで付き合った私は不安解消となり急に食欲が出て、大盛りラーメンを一揆に食べたのでした。




サラのバースデーパーティー

2009-09-13 | Weblog
友人宅のバースデーパーティーに行ってきました。

バースデーガールのサラは22歳。
バースデーケーキは“71歳のお誕生日おめでとう”と、ジョークっていました(爆笑)。

今夜はサラの学校のジャズコンボの仲間たちがたくさん現れて、お庭で好き勝手に演奏し放題。

アルコールを飲みながら音を出しているリラックスモードのプレイヤーたちに混じってトニーもケニーもうれしそうに楽器を弾いていました

すっかり仲間気分になっていたトニーがサラに“僕もビール飲みたい”とせがんだのには参りましたが(苦笑)。

アルコールが入ったあとは、いい湯加減?のジャクジーに飛び込み温泉気分

あんまり楽しかったので帰り際に誰かが「また来月もサラの誕生日やろうぜ」
と言うと、真に受けたトニーが「来月?来年でしょ!」とマジで正しておりました






音楽教育

2009-09-12 | Weblog
久しぶりに音大時代の友達とお茶をした。

昔話に大笑いした後、話題が今の音楽教育になるとみんな熱くなってきた。

“大体、親の教育価値観がなってない”と自分達も親であるのを棚にあげてブーブー言い出した。

“結果しか見ない親が多すぎる”“自分は音楽会なんて行きもしないで音楽論をえらそうに言う”“成績や受験のためにだけ音楽をやらせてる”、、、、、出るわ出るわ親の悪口。

親のせいかどうかは別として、最近の子は褒められるためだけに音楽をやっている子が多いのは事実。

「よくできました」と言われれば、それで満足らしい。

いろんな演奏家を聞き比べるとか、自分はどう表現したいとか、好きとか嫌いとか、、、全然ない。

こういう子たちが実社会でサバイブするには長い道のりが要るんだろうなと思う。


ジョーク文化

2009-09-08 | Weblog
障害に関するリソースやサポートを提供するParents Help Parentsの日本人グループ代表が現役を退くため私達会員が感謝会を企画しました。

現役引退とか退職とか、、、お別れのときは湿っぽくなるので、ジョークギフトで笑いをとるのもアメリカ式のお別れ会です。

友人は知り合いの退職パーティーで杖や血圧計をプレゼントしたと言っていました。

他にもCryingタオルとか、♪何が出るかな♪ゴルフ、お昼寝、お散歩、、、、と隠居生活のサイコロなどなど。

今回の感謝会でのギフトを企画するとき、ビクトリアシークレット(下着屋さん)の商品券を渡して“さあこれからが勝負です!”っていうのはどう?って私が提案したら、

“絶対みんな引いちゃうと思う”と却下されました。

結局、“今までの疲れを癒して下さい”とスターバックスの商品券。

“健忘症にならないように”と一粒飲むと1.5倍のメモリーが増加されるという嘘メモリーミント。

と、ここまではクスクスとお上品な笑いが聞こえていました。

最後に美しい蘭の花をプレゼントしたとき、それをスペシャルニーズにたとえて、“育てるのに普通の蘭より少し手がかかりますが美しい花が開花する喜びはどんな花にも引けを取りません”とジョークったのですが、私の言い方がおもしろくなかったのか、会場はなぜかシ~~ン。
あのぅ、、ここ笑うとこなんですけど、、、と突っ込みたくなりました。

まあ代表は受けてくれたので救われたのですが。


新学期

2009-09-07 | Weblog
新学期が始まり規則正しい毎日がもどってきました。
我が家はケニーも今年から高校生。
先週はトニーと二人でバスで学校へ行きました。

トニーは高校2年生になり、学校の図書館でジョブトレーニングをはじめました。
うまく採用されれば、微々たるものとはいえお金がいただけるとのこと。
このポジション、昨年までは同じ自閉っ子のひとりがゲットしていた仕事で、その子が卒業した今、下級生にオープンされたわけです。
ひとりだけのポジションに何人もの立候補がいるので競争率高いのですが、トレーニングだけでもやりがいあると思います。

うんうん、、、と思ったのは、図書館で働いている定型発達の生徒達とインテグレートできること。
昨日、セブンイレブンに行ったときトニーがそこにいた子に話かけられて、“誰?”と聞いたら、図書館で一緒に働いている子だと。
コミュニティーワークによって社会生活が広がっていくのはトニーにとってはとてもプラスだなあと思ったのでした。