トニママ ジャーナル

カリフォルニアより自閉症と音楽と私の日々

賢明な判断

2008-01-28 | Weblog
同じ障害児を持つ友達と久しぶりにお茶をした。

彼女の息子さんは18歳。
思春期を迎えたころに今までと違った行動が目立ってきたそうです。


そのとき彼女は、

もしこの行動を他人が見たら警察に通報されるかもしれない。
通報されたら縛られて連れて行かれる

と思い、緊急で病院へ連れて行ったと言っていました。

度を越した問題行動の認識は、親にとってとても辛く難しいことです。
まさか障害のあるわが子が、、、、とたかをくくっていると後悔することもありえます。

もともとアブノーマルな子を育てていると、それに慣れてきて当たり前になったりするのです。

トニーの独り言も、ひとり笑いも、同じことを何回も聞くのも、家中の鉛筆に歯形がついているのも、”午後の紅茶”をけして午前飲まないのも、、、、、うちでは普通のことです。

がしかし、そんなことが人の目に異常と映ったときには守ってあげられる親でありたいと思いました。

昨日のこと

2008-01-20 | Weblog
昨日、停学をくらったトニーは無事に刑を終えて?帰ってきました。

なんだか私もどっと疲れてまわりの人に愚痴グチ言ってしまいました。

そのときのみんなの反応が、

“えっ~~!!”と絶句した人。
“なんてことを!!”と頭を横に振った人。
“絶対にいけない!!”と本気で怒った人。
“困ったねえ”と同情してくれた人。
“うちの子もそれで停学になったことある”と障害児のお母さん。

アメリカ人の反応がシビアであるのに対して、

日本人の友達は、

“そんなことで停学になっちゃうの?”
“障害児だということがわかってもらえないのかなぁ”

と、反応が全然違うのです。

私自身も含めて、人種差別の根の深さをいまいちSensitiveに感じられないのは平和な日本で育ったからかもしれません。

障害や差別をジョークで言いあえるくらいのほうが平等だというのは個人レベルのことで、公では命がけになるのは知っておくべきですね。

“悪気があるないの問題ではなく、自分を守るためにトニーにはその言葉を言うとケンカになるんだよと説明しました”
と校長先生に言われました。


私は、日本びいきをひけらかすアメリカ人に両手を合わせて“コニチワ”と何回もおじきされるとなぜかムッとします。
それは違うだろう!と怒鳴りたくなります。
大体、日本人はそんなにペコペコしてないぞ!とマジで切れそうになることあります。
殺したいとは思いませんが、、、、(笑)。


いろんな人がいろんな思いで生きているんだということ、忘れないようにします。



停学

2008-01-18 | Weblog
トニーが明日一日、停学処分になりました。
といっても、in house suspensionと言って学校の中にあるAlternative Centerという特別な教室で過ごします。

理由は体育の時間に黒人差別語のNiggerを5回言ったからです。

クリスマス休みから凝りだしたYou tubeのSouth Parkシリーズ(風刺的パロディ漫画です)から覚えてしまった悪い言葉のひとつです。

本人に悪気はないと思うのですが、怖いのは、これを聞いて許してくれない人がいるのを理解できないということ。
殺されることだってありえます。

今日は担任からさんざん説教をくらい、校長に呼び出され、家へ帰れば父親に叱られることを気にして電話機をとってはオフにして、なかなか父親に告白できませんでした。

学校からの停学処分証を隠して見せなかったくらいですから事の重大さは自覚したようです。

今夜は「僕、suspensionだから明日遅くなるから」と真剣に私に言い残して寝ました。

停学でも下校時間は同じだと思うよ(笑)。


新年会

2008-01-14 | Weblog
日本人障害児サポートグループの新年会でした。

初めてお目にかかる小さなお子さん方を見て“そういえばあんなときもありました”となつかしく振り返り、久しぶりに会う友達とは話に花が咲きました。

お互いの子供が小さかった頃は、言葉も文化も違うアメリカで障害児を育てている日本人メンバーの皆さんとはよく集まっていたものです

子供達が成長した今、

大学へ行って学位をとったり、
犬を飼い始めたり(これってまた一からの子育てと同じです)、
パートタイムからフルタイムになったり、、、、、、、、

と皆それぞれがフレッシュスタートしています

今日、”スペシャルの子供達はスペシャルだからできることもたくさんある”とおっしゃった会長さんの言葉を素直に聞き入れることができる自分であることに、月日の流れを身にしみて感じたのでした。

こんなサイン

2008-01-13 | Weblog
選挙で思い出しましたが、冬休みにグランパが遊びに来たとき、

トニーを見て、

「背が伸びたねえ。それに精神的にも成長したよ。女性の権利も尊敬できるようになって、、、、」

とまじまじと言いました。

女性の権利??

トニーの部屋にこんなサインが、、、、


"GIVE WOMEN THE VOGT"(女性に選挙権を)

きっと歴史かなんかの本からコピーしたんだと思いますが、、、(苦笑)

それにしてもVOGTは小学校2年のときの彼の担任の名前じゃないか!
VOTEと書き直してもらいたい。



大統領選

2008-01-12 | Weblog
アメリカは年頭から大統領選に向けて主婦の間でさえ選挙の話題で盛り上がっています。
といっても民主党だけですが、、、、

ヒラリーは演説はうまいけど、私は政治家でぇ~~すっていう看板が後ろにあってどうもねえ、、、、」
「それに比べてオバマは人間味があるっていうか、演説だって心底自分の言葉で話していて潔癖な印象を受けるよねえ」
「でもその分、オバマ経験が浅いから頼りないよねえ」
「そりゃいっときはこの国の天下をとっていた(夫クリントン氏の不倫問題のときのこと)ヒラリーにはかなわないでしょう」
「けどやっぱりオマハいいよ
オマハオバマでしょう?!オマハはステーキ!!」


女性初の大統領となるか黒人初の大統領になるか、ヒラリー氏にしてもオバマ氏にしても歴史上に残る選挙となることでしょう。



新年

2008-01-07 | Weblog
あけましておめでとうございます

新年といっても、私はごちそうで満腹の身体をひきづって2日から出勤。
冬休みに海外へ行った生徒達は時差ぼけでかわいそうでした。
どこへも行かなかったくせにボケてる私よりはマシですけど、、、、

我が家の子供達は明日から学校が始まるので、例のごとくギリギリになって“あれがないこれがない”と明日の準備に追われていました。

全くいつもこうなんだから、、、、
いつまでも寝ないケニーは2週間分のトランペットの練習時間を書き込んでいて、

「”0”を14日分書くのにそんなに時間かからないだろう!早く寝ろ!!」と夫に叱られていました。

確かに全然練習してなくて、トランペットバルブコチコチに固まっていました(笑)。

さあ今年もがんばろう!

2008-01-01 | Weblog
毎年この季節になるとグランマ(夫の母)の庭の柿がいっぱいやってくる。

おすそ分けするにも、ほとんどのアメリカ人は柿を食べないからたくさんいただいてももてあましてしまうのです。

インターネットで柿料理のレシピを検索しながら何とかしなくちゃと思っていたところに、グランマが干し柿柿のドライフルーツを作って持ってきてくれました。

このドライフルーツ、メチャメチャおいしいです。

冷凍できるので、いっぱい作って保管することも可能。

今宵はこれをつまみ食いしながら、おせち料理の準備をしました。

日本はもう年が明けているんですね
皆様にとって2008年が健康で平和な年になりますように
来年もよろしくお願い致します