とても洗練されたデザインだと思います。
なんと紀元前200年から紀元100年頃のものらしいです。
金塊から螺旋状に削り出すという贅沢な技法が用いられています。
発見された場所は、ルーマニアはトランシルバニア地方のダキア人遺跡。
サルミゼゲトゥサ・レジア遺跡では、
24個のブレスレットが盗掘されその後国外へ違法に持ち出された。
ドイツ人コレクターから買い戻すのに
ルーマニア政府は30万2000ユーロ(約3500万円)を支払ったという。
古代トランシルバニアには、ダキア人が住んでいて黄金の財宝が溢れかえっていたそうです。
来月行く予定のルーマニアを予習していて見つけました。
他にも古代の金のブレスで蛇があるかなと探してたら、
ありました!
イタリアはポンペイで発掘された金のブレスレット。
中国の唐が滅んだ後、北アジアを統一した契丹では「龍文腕輪」
ちょうど今、大阪市立美術館では「契丹」美術展が開かれてます。
GWに 見てこようと思います。
しかしなんで世界各地、民族をこえて
蛇とか龍とかが文様、紋章として描かれてることが多いのでしょう。
ちなみに契丹がらみで調べると、
明治38年(1905)に奉天郊外のチベット仏教寺院で発見された古文書『契丹古伝』
太古の日本に蛇を崇拝対象とする「龍族」なる部族が繁栄していたと書かれているようです。
この古文書も偽書とされているようではありますが、
日本において蛇神信仰が盛んであったのは間違いのないようで。
日本各地の神社には太古の蛇神信仰の痕跡が色濃く残されていて
神社のしめ縄などもその名残といえるそうです。
縄文初期の土器にも蛇のモチーフが多く見られます。