7月24日、25日追及文書は一般的な職務としての「大学設置認可の事前相談対応」は文科省自作のシナリオ 

2017-07-26 11:16:53 | Weblog

 7月24日衆議院の加計学園安倍晋三政治関与疑惑閉会中審査で民進党の玉木雄一郎が文科省内作成の新しい文書を示して、加計ありきの内容となっていると文科相の松野博一を追及した。対して文科相の松野博一は大学設置の事前審査相談への回答に過ぎないと文書内容を正当化した。

 文飾は当方。

  衆議院予算委閉会中審査

 玉木雄一郎「松野文科大臣、これ、文科省の再調査の中にも出てくるんですねえ。文科省の13番目という資料ですよ。『加計学園への伝達事項』という紙があるんです。ここに(上に上げて周囲にヒラヒラさせて示す)。

 これパネルでも配布資料でも配っているのに文科省はチェックした上で、『存否も含めて言えない』という極めて怪しい文書なんですね。何が書かれているか。これは日付で言うと、この国家戦略特区諮問会議、去年の11月9日に正式に特区に獣医学部新設が認められた日ですよ。

 その前の日に文科省の省内で遣り取りされた文書で、何かと言うと、『今のままでだ』とですね、『加計学園が現段階での構想では不十分だと考えている旨を早急に厳しく伝えるべき。大臣及び局長より』。

 つまり正式に獣医学部ができるかどうかまだ分からない段階で、今のままでいくと、あなたのところは条件を満たせないから、次々のことをきちんとやりなさいよということを前日に慌ててですね、文科省から加計学園に、『家計学園への伝達事項』ということで文書があるんですよ、これ。

 物凄い加計ありきなんですよ、これ。タイトルも、『加計学園』。タイトルが『加計学園』なんですから。山本大臣は加計学園が獣医学部を提案してきた、詳しい提案を出してね、京産大と平等に審査したと言うけれども、そもそも国家戦略特区諮問会議決定の前からですね、加計学園、あなたのところはこういう所がまだ満たされていないんで、早くやんないと大変ですよ。

 例えば人獣共通感染症研究とか、医学部との連携などは既存の獣医学部でも取り組まれているので、ちゃんとやろうと、条件が合いませんということを言っているんですよ、心配して。

 つまり文科省はですね、認める前提で条件だけをはちゃんと満たしてくださいと言っているんです。大臣、これメールの中に出てきます。大臣も今のままでは不十分だということで早急に伝えるべきだと指示を出されましたか」

 松野博一「お答えを致します。先ず予算委員会の中でも繰返し答弁をさせて頂いておりますが、国家戦略特区の案件であってもですね、大学設置の事前審査、相談は受け付けておりますし、要望があれば、それに対して文科省として対応させて頂いております。

 で、あの、その文書に関してでございますけれども、結論から言いますとですね、その文書の存在、6月15日の時点に於いては、これ、相手方が公開に関して望まないということでございましたので、存否に関する応答を控えると致しましたけれども、その後のですね、情報公開制度に則った調査によってですね、相手に意思確認をしたところ、期限内に相手からですね、これを拒否する、公開をしないでくれという趣旨の要望がなかったものですから、先生からご指摘のあった文書は存在するということを先ずお話をさせて頂きたいと思います。

 その上でですね、いやいや、存在すると今お答えしたわけですが、これ情報公開制度に則って全体の一つとしての(?)請求でございましたので、最終的な調整を、どうするのかということをしているところでございますが、しかし今先生の方からですね、この場に於いてご質問がありました。

 そして特にこれは重要な案件だということでございますので、この文書に関して6月15日の発表の時点に於いては存否応答を拒否しましたけれども、現状に於いてはですね、その文書は存在すると言うことをお話させて頂きました」

 玉木雄一郎「これはねえ、びっくりしましたよ。加計学園にですね、事前にこんなに詳細に伝達してですね、閣議決定決める前ですよ、えー、諮問会議決定。こんな加計ありきの文書の存在が今日明らかになりましたね。

 これはね、紛れもない加計ありきの文書だと思いますよ。総理、最後に伺いますが、今日、ずーっと聞いているとですね、秘書官も、そして補佐官も、『記憶にない』と言うけれど、明確に否定していないんですね。

 総理自身も秘書官、補佐官が関与したということは、これは総理、総理自身が働きかけて、一定のこの結果に導いたと言わざるを得ないんじゃないですか。総理は働きかけて決めているなら、責任を取るとおしゃいました。

 総理、責任を取られるべきじゃないですか。それと合わせて、今回加計学園の、この獣医学部、一旦白紙に戻しませんか。このままやったとしても非常に悪い印象がついたまま。

 ですから、総理、結論してください。白紙に戻して、もう一度手続きを遣り直す。これが信頼を回復する一番の方法だと思いますが、いかがですか、総理」
 
 松野博一「繰返し答弁させて頂いておりますが、国家戦略特区に於いても大学の設置の事前審査相談は、これは受け付けております。しかしその中に於いてですね、当然前提であるとこが国家戦略特区がクリアできるところでございますから、その国家戦略特区をクリアするということは、先程来ございますけれども、4条件についての文科省としての考え方をお伝えをし、かつ大学の設置に向けてですね、事前に相談を受けたことに関してアドバイスをしているということで適切なものであると考えております」

 安倍晋三「只今松野文科大臣から答弁させて頂いたようにですね、文科省としても法令に則って適切に対応していると、このように思います。そして私が働きかけたかどうか、あるいは指示をしたかどうかについては今日、参考人として出席をした前川参考人も含めて、また加戸(守行前愛媛県)知事もそうでありますし、政府の参考人も全てですね、私からの指示はなかったと、このよに述べているものと承知しておりますし、私は実際に指示をしていないわけでございます。

 ただプロセスに於いては、国家戦略特区、全体のプロセス、同じように民間議員の入った諮問会議、そして同時にですね、同時にまた専門家を招いたワーキンググループでしっかりと、オープンな議論をし、適切に判断をされていると承知をしておりますが、しかしただ省庁間のやりとりにつきましてはですね、第三者が入っていない中に於いて確かにこの、意見が食い違っているのは事実であります。

 えー、そういう問題は今後ですね、プロセスを進めていく上に於いて反省点であろうと、このように思いますし、今回のことについても、私の友人が関わっていることですありますから、疑念の目が向けられていることについてですね、十分これは考えながら何ができるかということを真剣に考えていきたいと思います」

 答えていないとう声で戻る。

 安倍晋三「今申し上げましたようにですね、まさに決定のプロセス、オープンなプロセスを積んで決定されたものであります。国家戦略特区諮問会議、あるいはワーキンググループの議事録もオープンに伝えておりますし、事業者が申請し、それに対して今治分科会議に於いてですね、まさに文部科学省が推薦する専門家も入って、議論した上に決定されたものと承知をしておりますので、白紙にすることは考えておりませんが、しかしこの国民のみなさまのですね、疑念を晴らす上に於いては、何ができるかということを真剣に考えていきたいと、このように考えております」

 玉木雄一郎「全くですね、オープンになっていません。肝心なとこで文書がない、記録がないということですね、疑惑が深まるだけですから、加計理事長にもご参加いただいて、再度閉会中審査をして戴くことを求めて、質問を終わりたいと思います」 

  玉木雄一郎は2度「加計ありきの文書」だと言い、1度「加計ありき」だと批判している。 

  翌7月25日の参院予算警戒中審査でも共産党の小池晃が取り上げて松野を追及している。

 2017年7月25日参院予算警戒中審査:「産経ニュース」  

 小池晃「加計ありきだったという問題だが、昨日、文科大臣は昨年11月8日に文科省が加計学園への伝達事項、この文書が存在することを認めた。国家戦略特区諮問会議の前日の8日に加計学園に伝えていた。獣医学部新設の対象は加計と考えていたということですね」

 松野博一「文書で11月8日に文科省から加計に出したわけではない。11月8日は電話、口頭によって伝えたが、そのための取りまとめとしてのメモがその文書の性格。あわせて答弁しているが、国家戦略特区に関する件でも大学の設置認可の事前相談は従来受け入れているものだ。それに関して通常の文科省の業務として行った事前相談に関して、加えてこれは文科省からというよりも加計学園側からの問い合わせに関して応えたものだ」

 小池晃「だいぶ違うのではないかと思うが、この伝達事項という文書は、メールと一緒に文科省内で回覧されている。メールの中には、昨日、大臣、局長および加計学園に対して文科省としては現時点での構想では不十分だと考えている旨、早急に厳しく伝えるべきだとご指示があった。メールには書いてある。大臣、そういう指示を出したのか」

 松野博一「今回公表した文書およびメールはあくまで事前相談であるということは答弁させてもらったとおりだが、加計からこの時期に国家戦略特区を活用した設置についての問い合わせがあった。担当者にヒアリングをしたところ、そういった状況の中で、どうして今、指摘があったような表現になったか、確たることは記憶にないが、11月8日の状況を勘案すると11月9日に追加規制改革事項が決定されることが見込まれるところ、たとえ追加改革事項が決定されても獣医学部の新設に関しては別途、設置認可のプロセスが必要であると。そのためにさまざまな課題をクリアする必要があることをこの時点で伝えることが必要あるということが事務方から、こういった意識が私に伝えられたので、そういう判断ならばそのようにしたらといったと思う」

 小池晃「ということは、諮問会議で広域的に獣医学部が存在しない地域に限りという文言が加わって、加計学園しか事実上通れない穴をつくったけれども、しかし今のままでは加計学園は、この穴すら通ることができないと。

 だから文科省はこれだけの厳しい指摘をしたわけではないか。このままでは国家戦略特区の要件だって満たしませんよ、という警告に近いもの。こういうことを文科省は加計学園に前の日に伝えた。大臣、私が聞いているのは、どうやったら穴が通れるかまで、手取り足取り情報提供したわけでしょ。そのことの是非を言っているわけではない。

 文科省としては設置認可に通りませんよと、そのための助言をしたんでしょ。要するに文科省としては加計学園が翌日に決定される国家戦略特区諮問会議の獣医学部新設の対象が加計学園になるという認識を持っていたということですよね」

 松野博一「設置認可申請を受け入れることになったとしても、当然ながら大学設置というプロセスがあるから、それに向けて取り組んでほしいという趣旨のことだし、加計学園側から大学の事前設置に関する相談があった。

 ですから加計学園に関して国家戦略特区に絡む事案なので、まず設置認可を取るためにはそのプロセスとして国家戦略特区に対する対応をしっかり、これは今治であったということがなければ駄目ですよと、それに関しては4条件に関してのことがしっかりなされないと開かれないというアドバイスをしたということ」
 小池晃「メールはそんな中身ではない。非常に厳しく伝えないと駄目だと、大変だと。翌日、諮問会議通らないと。私の事務所に送られてきた文書には、告発してきたと思われる方のメッセージも添付されている。

 こう書いてある。『国家戦略特区諮問会議における決定前に加計学園側とすりあわせが行われていたことからも総理のご意向をかなえるべく、文科省が出来レースに加担していたことは明らかだ。設置申請に向けて国家戦略特区における事業者として加計学園を総理が決定した後、文科省に対して行う設置申請を見越してのすりあわせであると。加計学園による新設ありきで検討が進められたことに対して厳しく糾弾してほしい』と。こういう手紙が来ている。

 またそうすると誰が誰が誰が誰がとさわぐ。われわれがこういう文書を示すと、全く反省していない、怪文書だという。自民党、まったく反省していない。出所が不明確だとかそういったことしかいえない。これが今の自民党ですよ。だから、これだけ国民から見放されているんじゃないですか。そのことを知るべきだと思う。

 総理ね、一点の曇りもないといっているけど、例えば昨日の毎日新聞世論調査では政府の説明が信用できない76%。それでも一点の曇りもないというのか。これは一点の曇りもないなんて発言は撤回するべきだ」

 安倍晋三「一点の曇りもないということは、まさに特区諮問会議に民間議員が入っていただき、ワーキンググループがあるが、民間の八田達夫座長が『プロセスには一点の曇りもない』と申し上げているところだ」

 小池晃「一点の曇りもないなんていう発言に国民は不信を深めている」

 野党側は「加計ありき」と言い、松野博一は一般的な「大学設置認可の事前相談対応」だと言い、安倍晋三は「一点の曇りもない」と言う。印象的にはどちらに正当性の軍配を上げるかと言うと、前者だと思うが、実際に「加計ありき」だったのか、論理的な実態究明とまではいっていない。

 「加計学園への伝達事項」なる文書は文科省の再調査を受けた2017年6月15日の松野文科相の記者会見で存在は明らかになったものの、法人の利益に関わるという理由付けで「現在のところ、存否を含めて明らかにできない」とした3文書のうちの一つなのだろう。

 玉木雄一郎は情報源秘匿の理由からか、いつどこから手に入れたとは言わなかったが、民進党が2017年6月2日に国会内で開いた「加計学園疑惑調査チーム」が民進党サイトで既に公開している。  
 文部省の職員の誰かがリークした可能性があるが、松野博一に「大学設置認可の事前相談対応」だとかわされたのでは、国民に「加計ありき」の印象を与えることができたとしても、追及という点では不発に終わったことになる。

 玉木雄一郎が資料として「加計学園への伝達事項」なる文書をPDF記事で画像にして公表しているから、テキスト文に直してみた。なお、この文書は件名「【情報共有・追加あれば】本日加計学同に伝達する事項ベーパー」なるメールと一対を成しているから、メールの画像とそのテキスト文を載せておく。

  「加計学園への伝達事項」(2016年11月9日)  

○先日、ご説明いただいた構想につき、文部科学省として懸念している事項をお伝えする。

○まず、公務員獣医師養成や人獣共通感染症研究、医学部との連携などは既存の獣医学部でも取り組まれており、日本再興轍賂改訂2015との関係で、「既存の獣医師養成でない構想を具体化」や「既存の大学・学部では対応が困難な場合」という観点から、差別化できるよう、よく検討していただきたい。(表現ぷりの工夫が必要。その際、ハードルを上げすぎないように注意)

○「国際教育拠点」を形成する旨区域方針に書かれているが、先日のご説明では国際性の特色を出す具体的な取組が十分に示されていなかったので、再検討いただきたい。

○需要について、・先日の説明資料では、公務員獣医師の需要にしか言及がなかったが、毎年定員160名の学生の輩出に見合う応用ライフサイエンス研究者等、獣医高度臨床医の具体的需要も説明が必要であり、ご準備いただきたい。

○獣医学部のない四国へ設置することにより、公務員獣医師の確保や地域の防疫・危機管理拠点を形成するとのことであるが、既存16大学では自地域内入学率・就職率ともに低いことから、四国における「具体的な概要」と、地元定着・活用のための具体策も検討が必要である。

○設置申請に向けて、必要な教員確保や施設整備、資金計画など、万全な準備を行っていただきたい。特に資金については、確保できる額によって、構飽の内容も変わってくると考える。確保できる資金と「既存の獣医師養成でない構想」の実現との関係で、十分な検討を行っていただきたい。 

 次にメールの画像とそのテキスト文。

 
日付:2016/11/O8 11:59

件名:【情報共有・追加あれば】本日加計学同に伝達する事項ベーパー

設置室、私学部 御中 ← 高等教育局専門教育課 ■ (■)

 先日に加計学園から構想の現状を聴取したことについて、
昨日、大臣及び局長より加計学園からに対して文科省としては
現時点の構造では不十分だと考えている旨早急に厳しく伝えるべき、
というご指示がありました。
 (局長からは先ほども、早く連絡して、絶対今日中、と言われたところです)

そこで、私から先方の事務局長に添付内容をお伝えしようと思っておりますところ、

追加で指摘すべき事項や修正があれば、本日13時半までに教えて下さい。
14時に先方から電話が来る予定です。

大臣レク3まいものの懸案事項を引く形で作成しております。

よろしくお願いいたします。

 先ず松野博一は玉木雄一郎に対して「その文書の存在、6月15日の時点に於いては、これ、相手方が公開に関して望まないということでございましたので、存否に関する応答を控えると致しましたけれども、その後のですね、情報公開制度に則った調査によってですね、相手に意思確認をしたところ、期限内に相手からですね、これを拒否する、公開をしないでくれという趣旨の要望がなかった」として文科省の文書であることを認めている。

 いわば怪文書でも何でもない、実在の文書だと。

 「情報公開制度に則った調査によって」と言っている意味がよく分からないが、情報公開制度に則って公開請求された場合は公開してもいいのかの意思確認を問い合わせたということなのだろうか。

 いずれにしても、文書に書かれている内容が文科省による一般的な「大学設置認可の事前相談対応」に過ぎないとしたら、なぜ加計学園は公開を望まないという態度を取ったのだろうか。

 安倍晋三が友人だからと便宜を図った政治関与もなく、獣医学部新設認定のプロセスに一点の曇りもなければ、公開に応じても良かったはずだ。

 あるいは痛くもない腹を探られたら困るという意識があったのだろうか。

 次に最初は公開を望まない態度を取っていながら、何らかの情報公開制度に関わる公開諾否の意思確認の問い合わせに対して何の連絡もなかったと言うのはどういうことなのだろう。

 「期限内に相手からですね、これを拒否する、公開をしないでくれという趣旨の要望がなかった」と言うことは、何の連絡もなかったということであろう。

 また、7月24日と7月25日の両日共に松野博一が国会答弁で文書は一般的な職務としての「大学設置認可の事前相談対応」を記した内容のものに過ぎないとしているのに対して6月15日の記者会見では法人の利益に関わるという理由付けで「現在のところ、存否を含めて明らかにできない」としたのは明らかに矛盾することになるが、どのような理由があってのことなのだろうか。

 文書の内容のどこに法人の利益に関わる個所があるのか、明らかにして貰わなければならない。

 こちらから明らかにするとしたら、6月15日の記者会見では法人の利益に関わるという理由付けで「現在のところ、存否を含めて明らかにできない」とした文書を7月24日と7月25日の両日には一般的な職務としての「大学設置認可の事前相談対応」を記した、何の問題もない文書だと変えたのはのは、6月15日の記者会見の時点ではその手の文書だとは取り扱ってはいなかったからだろう。

 事実、その手の文書だと最初から取り扱っていたなら、今回と同様に文書の存在を認め、その内容も公表していたはずだ。

 要するに一般的な職務としての「大学設置認可の事前相談対応」を記した内容の文書だというのは後付けの理由に過ぎないということである。

 文科省内の職員の誰かのリークによっていずれかは紛れもなく実在する文書だと明らかになる危険性に備えて存否を明らかにできないとした文書の内容を、その文面から読み取ることのできる「加計ありき」を抹消して問題のない文書だと正当化するための理由付けとして一般的な職務としての「大学の設置認可の事前相談対応」を持ち出したということなのだろう。

 但しそのような正当化の理由付けを行った場合、一旦は存否を明らかにしなかったことと矛盾するために、「その文書の存在、6月15日の時点に於いては、これ、相手方が公開に関して望まないということでございましたので、存否に関する応答を控えると致しましたけれども、その後のですね、情報公開制度に則った調査によってですね、相手に意思確認をしたところ、期限内に相手からですね、これを拒否する、公開をしないでくれという趣旨の要望がなかった」として文科省の文書であることを認めるという文科省自作のシナリオを作った。

 文科省自作のシナリオとすることで、加計学園が最初は公開を望まない態度を取っていながら、何らかの情報公開制度に関わる公開諾否の意思確認の問い合わせに対して何の連絡もなかったという疑問も解ける。

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