稲田朋美の機能性よりもファッション性重視の防災服と国民の生命と安全を守る場合のTPOとの大きなズレ

2017-07-16 06:50:56 | 政治

 2017年7月15日付「産経ニュース」記事、「【政論】誰のための被災地視察か 稲田朋美防衛相の“頑張ってますアピール”ではなかったか」が7月14日の防衛相稲田朋美の北九州北部豪雨災害被災地福岡県朝倉市視察を題名通りの趣旨で批判している。  

 大分県からは自衛隊は撤収したが、福岡県では4千人態勢で行方不明者の捜索や救援活動中で、防衛省トップが多数の高官を引き連れて現地入りすると、災害救助で手一杯の現場の負担は大きいし、救援の人手を剥がすことになる、首相や防災担当相の被災地視察は被災者や自治体のニーズの把握、復興予算や激甚災害指定の判断に関係していくが、防衛相の部隊激励は防衛省の組織内の論理であり、被災者には関係ないとなかなか手厳しい。

 そして過去に潜水艦を視察した際はハイヒール姿で潜水艦に乗り込み、海上自衛艦の士気を却って低下させたと、いわば立場を弁えない心無い行為の累犯性まで指摘している。

 記事は誰のための視察だったのか、現場の自衛官や被災者のためなのか、稲田朋美の“頑張ってますアピール”のためではなかったかとの疑惑を基調としている。

 産経ニュース記事は安倍晋三寄りの記事を書くことで有名だが、いくら稲田朋美が安倍晋三お気に入りの女性議員であっても、事彼女に関しては拒絶反応を強くしているようだ。自衛隊の指揮官としてふさわしくないと見ているのだろう。

 記事の内容にはさして驚かなかったが、記事添付の画像の稲田朋美の服装に驚いた。とてものこと救命・復旧活動中の自衛隊部隊視察時の服装に思えなかった。画像を拝借して載せておくが、一目見て、機能性よりもファッション性重視の防災服に見えた。
 
 ついでに足許を拡大した画像を載せておいたが、流石にハイヒールは履いていなかった。編み上げの安全靴を履いている。

 他の記事添付の画像によると、胸に赤い刺繍で「国防大臣」と入っているから、稲田朋美用の防災服なのだろ。しかし防災服と言っても素材が難燃性となっているというだけのことで、作業服であることに変わりはない。

 平成28年度政府総合防災訓練の画像も添付しておくが、稲田朋美と総務相の高市早苗の二人の防災服に作業ズボンの左右の太腿の脇に付き物のポケットが見当たらないから、他の閣僚やその他の一般的な防災服と異い、女性用にと考えたのかもしれない。安倍晋三の防災服にはポケットがちゃんと付いている。

 例え女性用であったとしても、稲田朋美ならずとこも、被災地を訪れた閣僚やその他の政府の職員は自衛隊員が安否不明者の捜索や救命のために困難な役目に奮闘している、あるいは被災住民が生活再建のために困難な様々な片付けに奮闘している同じ現場に立つという敬意がなければならない。何様として現場に立つわけではない。

 敬意がないにも関わらず、被災住民の「生命と安全を守る」といったことを言う資格を欠くことになる。あるいは敬意がないままに自衛隊員を労うことは許されないことになる。

 稲田朋美その他が自衛隊員や被災住民と同じ作業をすることはないだろうが、同じ現場に立つ以上は敬意は服装のTPOにも反映されなければならない。

 服装のTPOを反映させないままの出で立ちで被災地の復旧現場に立つことは、それだけ敬意を欠くことになって、一般常識から言っても、許されるはずはない。

 と言うことは、被災地に立つ場合の服装のTPOを守るということは、それを防災服と名付けようが名付けまいが、作業服としての意味を常に持たせていなければならないことになる。言い替えると、被災地に立つ以上、機能性重視の、と言うよりも、機能性一点張りの作業服をTPOとしていなければならないということであろう。

 いわば服装だけでも自衛隊員の作業や被災住民の作業と符合させておかなければならないことになる。

 当然、そこにファッション性をほんの少しでも入り込ませる余地などあるはずはない。入り込ませたとしたら、自衛隊員の作業や被災住民の作業と符合しないことになって、自衛隊員や被災住民のTPOと大きくズレることになる。

 このズレは稲田朋美が防衛大臣として役目としている国民の生命と安全を守る場合のTPOとの大きなズレに重なっていくことになる。

 稲田朋美は様々な点で防衛大臣としての資質に疑問符が投げかけられている。機能性よりもファッション性重視の防災服を身に纏うこと自体が既に防衛大臣としての資質を欠く証明としかならない。

 安倍晋三の任命責任は重い。

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