聖書から人生を考えよう

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★人体の驚異:血液の働き

2007-04-26 | 「神の存在について」



●「なぜなら、肉のいのちは血の中にあるからである。‥‥‥すべての肉のいのちは、その血が、そのいのちそのものである。」(レビ記17:11、14)。
 
 神のみことばである聖書は「肉のいのちは血の中にあるからである」と言っていますが、血液は確かにそのように呼ばれるだけの価値があります。人間の体をつくっている細胞は、酸素と栄養分を取り込んで、一種の燃焼を起してエネルギーを発生させ、みずからを更新したり、増殖したりして生命を維持しています。この代謝活動のもとである酸素と栄養分を、全身の細胞に送り届ける役目をしているのが「血液」です。この人間の血液のことを調べると、人体に流れている血液は、様々な機能を持っていることが分かります。その血液の働きのいくつかについて考えてみたいと思います。
 
【1】輸送機能。
 日本の国土には、道路が網の目のように走り、輸送用のトラックが毎日のように約1億3千万人もの人々に必要な物資を運んでいます。それと同じように、身体には18万キロメートルもの血管が走り、幾千兆ともしれない体中の細胞にくまなく、エネルギー源となる必要な栄養素と酸素を送り届け、不要な老廃物と炭酸ガス(二酸化炭素)とを回収し運び去るのです。その中で特に、酸素を運ぶために膨大な数の赤血球が働いています。赤血球は直径7~8ミクロンにすぎませんが、身体の赤血球をすべて一列に並べると、なんと地球をを4周以上も回るほどになるのです。
  
 赤血球の表面は薄い膜で包まれており、その中にヘモグロビン(血色素)という物質があります。つまり、新鮮な動脈血の赤い色は、鉄が酸化すると赤くなるのと基本的には同じもので、酸素が少なくなると、静脈血の黒っぽい色になります。代謝によって生じる二酸化炭素は、静脈血の血漿に溶けたりヘモグロビンに捕らえられたりして、肺に運ばれるのです。しかし、血液中の二酸化炭素は、からだの酸性とアルカリ性のバランスを保ったりする上で重要な働きをしていて、動脈血にも一定の量が溶け込んでいます。したがって、肺内の毛細血管から呼気の中に排出される二酸化炭素は、血中の二酸化炭素の一部に過ぎません。

 血液は体重の約8パーセント、例えば体重60キロの人は約4.8リットルの血液が含まれ、約一分間で全身をめぐっています。血液は一分間に約5リットル、24時間に7,200リットルの速度で、地球の周りの2倍よりももっと長い血管の中を流れていますが、その血液の流れは心臓のドキッ、ドキッという拍動によって行われているのですが、それにもかかわらず、毛細血管の中では、全くなめらかな一様な流れとなっています。それは、心臓がドキッと打つと血管が広がり、打ち終わると血管が縮むようになっているからなのです。 

【2】自衛(防衛)機能
 人間の身体を細菌の感染から守るために、血液はさまざまな兵隊や武器を持っていることをご存じでしょうか。その仕組みを知るとそれは実に驚異的です。その中の白血球は、一種の自衛隊(軍隊)の組織のような存在です。白血球は、血管の中だけでなく、細胞の間を自由に動き、敵を見つけ次第、これに接近し、取り囲み、包み込んでしまい、せん滅してしまうのです。そして、白血球は、免疫作用と大きく関わっていますが、これは非常に複雑な仕組みになっています。

 今体の中のある部分に外傷ができて、その傷が汚れている場合などに細菌軍(病原体)が侵入を開始したとします。するとすぐにその場所に白血球の防衛軍が駆けつけます。白血球は、いつもは一立方ミリに、5.000~9.000個ぐらいですが、細菌が侵入すると、急に10.000ぐらいに増員されるのです。そして、この白血球が細菌を自分の体の中に取り入れて殺して行くのですが、この白血球と細菌との大混戦の結果が膿(うみ)なのです。ある医学生から聞いた話ですが、「腫れ物」とはそこに白血球が集合した結果として生じる物なのだそうです。傷からの病原体の進入直後に、全身へと広がることを防ぐために、白血球が集合して包囲します。これを専門用語で"炎症反応"と呼ぶそうですが、炎症反応には4つくらいの特徴があるとのことです。◆発赤-赤くなる。◆疼痛-痛くなる。◆発熱-熱くなる。◆腫脹-腫れる。 

【3】補修機能。
 これは「血小板」の役目です。人間の血液の凝固と止血の仕組みは、血液の性質の中でも、もっとも神秘的であり、重要なものの一つであると言われています。怪我などによって、血管が破れると、そこから血液が流出しますが、血管の傷口に血小板が集まって、相互に結合してかたまりとなり、白色の血栓を形成して傷口をふさぎ、続いて血液の凝固が起こる仕組みになっているのです。それは、血液中のフイブリノーゲンというたんぱく質が長い線維に変わり、急速に網を張り、その網に赤血球が取り込まれて、赤色のかさぶたがつくられ、出血が止まるのです。また、血小板は、血管などを修復し、補修する働きがあります。

【4】体温調節機能など。
 部屋の温度を一定に保つには複雑な仕組みが必要になって来ます。しかし、人間の身体には、外気に関係なく、体温を一定に保つ機能が備わっているのです。体温が上昇すると、皮膚の中に入り込んだ血管が拡張します。この結果、温度の高い大量の血液が身体の内部から体表に移動します。こうして、体表で放射熱によって温度が失われ、体温が低下するのです。寒い時には、これとはまったく逆の現象が起こります。つまり、体表の血管が縮まってできるだけ多くの熱を体内にとどめるようにするのです。

 また、人間の心の状態と血液には微妙な関連があるということがある書物に書かれてあります。人が何かの悩みや大きな壁にぶち当たって落ちこんだり、心の不安や怒りが増大したりすると、造血機能を示すヘマトクリット値が下がったり、逆に、つとめて笑って心を快活に保つと、異常だった血沈が正常にもどったりするというのです。確かに私たちの命を支えているのは血液によるものです。血液の働きは実に神秘的であり、人間のからだの健康を維持することと微妙に関係しており、血液の不思議を知ることができます。

 被造物の中でも、最も身近なものは、自分自身の体です。人間の体は実に精巧に出来ていることを知らされますが、この血液の働きは、人が生きるために人体で行われているほんの一部の機能の例に過ぎません。他の多くの臓器、神経、脳の働き・・・・・などを調べて行くと、実に神秘的で驚くべきものがあります。私たちが、神(創造者:God)の存在とその英知を認めなければ、これをどのように説明できるでしょうか。進化論や唯物論では、決して説明できません。


●「神の、目に見えない本性、すなわち神の永遠の力と神性は、世界の創造された時からこのかた、被造物によって知られ、はっきりと認められるのであって、彼らに弁解の余地はないのです。 というのは、彼らは、神を知っていながら、その神を神としてあがめず、感謝もせず、かえってその思いはむなしくなり、その無知な心は暗くなったからです。」(ローマ人への手紙1:20)。
 
 今回は、このように人体の血液は不思議な力を持ち、不思議な働きをするものであることを考えましたが、もっともっとすばらしいのは、イエス・キリストの血であることを聖書は語っています。人間の肉体のいのちを支えているものは血液なのですが、私たちが霊的な永遠のいのちを得るためには、イエス・キリストの尊い血が流される必要があったという事実なのです。聖書のみことば次のように語っています。どうか、あなたもこの永遠のいのちを得るために、イエス・キリストを信じて、永遠の滅びから救われて下さい。

●「ご承知のように、あなたがたが先祖から伝わったむなしい生き方から贖い出されたのは、銀や金のような朽ちる物にはよらず、傷もなく汚れもない小羊のようなキリストの、尊い血によったのです。」 (Ⅰペテロの手紙1:18,19)。

●「私たちは、この御子のうちにあって、御子の血による贖い、すなわち罪の赦しを受けているのです。これは神の豊かな恵みによることです。」(エペソ人への手紙1:7)。
 
●「なぜなら、神はみこころによって、満ち満ちた神の本質を御子のうちに宿らせ、その十字架の血によって平和をつくり、御子によって万物を、ご自分と和解させてくださったからです。地にあるものも天にあるものも、ただ御子によって和解させてくださったのです。」(コロサイ人への手紙1:19,20)。

 
◆Eメール: goo1639@mail.goo.ne.jp 管理人:「北国のこひつじ」

  


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