29日、曇り空の朝でしたが、できればイワオヌプリに登りたいと、8時に家を出て車で五色温泉に向かいました。夏は五色温泉までは15分ほどで到着しますが、冬の間はアンヌプリの裾野を廻って1時間ほどかかってしまいます。
さすがに今年は深い雪となっていました。五色温泉近くの登山口の公共駐車場は除雪されていないため、100mほど先の除雪終点に車を止めて、まずリーダーの号令のもと、準備体操です。
偵察がてら、ともかくスノーシューをつけて歩き出すことにしました。駐車場の道路から雪の壁を登ってコースに出ました。
「北海道雪山ガイド」によると、まず、894mの台地への登りがあります。夏の登山道付近は急斜面のため、少し遠回りに緩い尾根を登りました。
台地に出る途中で、皆で記念撮影。ここまで付いてきた夫は、無理ができないため五色温泉に戻って行きました。
視界はあまり良好ではありませんでしたが、私達はここからイワオヌプリの斜面を斜上して高度を上げながら、夏道がある尾根を目指して歩き出しました。
丁度目の前をスノーボーを担いだ外国人が歩いていましたので、その後をついて行くことにしました。ところが彼らはイワオヌプリに登らずに、五色温泉の目の前の急斜面に向かって、滑り出したのです。
どうも左寄りに歩きすぎるような気がしていましたが、ルートから外れてしまったので、少し戻って右寄りに登って行きました。すぐ前を別の日本人の男女がやはりスノーボーを担いで登っていましたので、ラッセルも楽になり後をついて行きます。
スタートして2時間弱で8合目くらいまで上ったところで、目の前にイワオヌプリの急斜面がかすかに見えました。しかし、ますます視界が悪く風も出てきた上に、足場も固く凍りついてる場所も出てきたので、登山は中止して戻ることにしました。全くスキーができない人も含んでいる私達のグループは、スキーを担いでいないので、頑張って登っても下りる楽しみがありません。
下りかけて20分ほどすると、少し太陽が覗いてイワオヌプリの急斜面が見えてきました。
最初のピーク付近の岩場も見えてきましたが、もう、殆ど下ってしまいました。
もっとお天気が良い次の機会を待つしかありません。スキーにシールをつけた若者が、殆ど直登気味に登っている姿も見られました。やはり若者は元気です。先に登ったスノーボーダー達も、気持ち良さそうに滑っていました。
やっと五色温泉にたどりつき、温泉に入って待っていた夫と合流しました。露天風呂は暖かくて気持ちが良く、豪雪の今年は、露天風呂の周囲の雪の壁がせり出して、雪の天井が半分できていました。びっくりです。
イワオヌプリの登頂はできませんでしたが、見たこともない大雪と初めてのスノーシュートレッキングに、皆、満足しているようでした。