「歌才ブナ林」という看板を過ぎると突然一面に白い小さな花の群落。
「ニリンソウ」の花でした。最初は「キクザキイチゲ」かしら?と思ったのですが・・・
その中に見たことも無い薄緑の小さな花が!スタッフの方に尋ねると、これはニリンソウの変種で、「ミドリソウ」と呼ばれることもある花だとか・・
黄色い花は「ヒメオトギリソウ」らしい・・・
次第にブナの木や大木が現れるようになりました。ここはブナ自生の北限地帯なのです。ブナは本州などではよく見られるようですが、次第に北へ北へと移動して、1000年ほど前に黒松内に移ってきたとか・・・
ブナは椈とか山毛欅とか漢字で表しますが、「木辺に無」と書くと、司馬遼太郎が表現しています。ブナは木であって木でない。早春に幹に耳を当てると轟轟という音がするほど大量の水を吸い上げるので、木の乾きが遅くて木材として使用できないのだそうです。幹は上の写真で灰白色、葉はギザギザがついています。
歩いていると道幅いっぱいに写真のような実?が落ちていましたので、これは何か尋ねると「ブナの雌花」だそうで、葉が出るのと同じ時期に上向きの雌花が咲き、通常は3,4年に1回くらい気まぐれに実をつけるのが、今年はどういうわけか大豊作なのだそうです。山道のクッションになっていました。