安物買いの銭もうけ

今日、久しぶりに１０年前に作ったスーツを着た。4,5年前まで仕事の関係で、スーツをオーダーメイドとかイージーオーダーとかで調達していた。

贅沢かとも思うが。さすがに１０年以上前のものは捨てたが、それからのものは、もったいないんで、セレクトしてまだ１０着以上を残している。

生地は良いんだろうけれど、今やデザインも古いし、体型も少しづつ変わってきて何も身体にフィットしているわけでもない。

今日のスーツも身体には合っているように思うが、何となく野暮ったい。

実はこの前、格安のスーツを購入した。生地は大した事はないと思うが、今風のデザインで気に入っている。

見る人が見たら分かるんやろうけれど、もう「見る人」に会う事もあまりない。これからは、この手のスーツに限る。

「安物買いの銭失い」という言葉があるが、今や「安物買いの銭もうけ」のように思える。

欠伸は人に移る

この前、妻に「風邪を人に移したら自分は治る」という定説を覆されたが、今日は地下鉄で、「あくびは人に移る」定説が立証された。

帰りの地下鉄の中で、僕の横に座っていたお爺さんがやたら欠伸をしていた。そのうち僕も欠伸がしたくなり、思わずしてしまった。しばらくして向かいのおばさんが手で隠しながら欠伸した。

欠伸の原因は一つに酸素不足だとか言われるけど、地下鉄の中が酸素不足とは思えない。体温調節のためとか言う説もあるけど、欠伸が移る事の理屈にはならない。

ある国では欠伸をすると魂が抜けていくらしい。それが本当なら僕なんか毎日、魂が抜けっぱなしだし、今日はお爺さんの欠伸のせいで、僕もおばさんも魂を取られた事になる。

今、このブログをしながら欠伸が出た。活字でも移るのか。