着物を着て職場へ行くなんて、お正月明けの初出に振袖を着た以来だから、うーん、40数年ぶり。
幸い若い頃は着物が好きで自分で着ていたし、最近ではベトナムで何度か浴衣を着たので、自分では着付けに慣れているというイメージを持っていて、そのお陰でか思い込みでか半時間ほどで着付けし帯も一人で結べた。
それも和室が寒かったので、暖房の効いたダイニングで鏡も見ずに、である、思い込みとは恐ろしい。
主人に車で送ってもらい定時に出勤、タイからお客様が9時半に到着、会議の後教室の視察、それから私たちが待つ和室へ、総勢30数名のお客様!
迎え撃つ?私達は、和服男性が二人、女性が4名、洋服の女性二人の総勢8名。事務局の私ともう一人のスタッフ以外はお茶をしている人達。
それにしてもいくらお茶をしている人達とは言え、お茶用茶碗(名前は何だっけ)が30個近く揃ったのには驚いた。
まず和服の女性と男性がみんなの前でお手前をし、それを今回のお茶リーダーの男性が解説、皆さん着席せずにお手前の席に群がって写真やビデオ撮影、視察よりこっちのほうが興味ある?
洋服の女性が裏で立てたお茶を和服の私達が袱紗手盆でせっせと運び、作法も何もあったもんじゃない。もちろん私が知らないだけだけど。
私は事務局スタッフとして皆さんの前へ出ることが多かったので、みなさん着物に興味があるのかたびたび写真撮影の相手に所望されたし、美しい、と褒められて、もちろん着物が、役得役得、て感じだった。
胸にタイ語で書いた名札を下げていたのであちこちから「○○○さん!」と呼ばれたのもとても嬉しかった。
そして無事終了、ここ数日の懸案の事務処理も目鼻がつき、お客様も満足そうに帰られたし、肩の荷がいっぺん下りた。