今も昔も・・・・

『今日はその事をなさんと思へど、あらぬ急ぎ先ず出で来て紛れ暮し、待つ人は障（さは）りありて、頼めぬ人は来たり。頼みたる方の事は違（たが）ひて、思ひ寄らぬ道ばかりは叶ひぬ。煩（わづら）はしかりつる事はことなくて、易（やす）かるべき事はいと心苦し。日々に過ぎ行くさま、予（かね）て思ひつるには似ず。一年（ひととせ）の中（うち）もかくの如し。一生の間もしかりなり。予てのあらまし、皆違ひ行くかと思ふに、おのづから、違はぬ事もあれば、いよいよ、物は定め難し。不定（ふぢゃう）と心得ぬるのみ、実（まこと）にて違はず。』（徒然草　百八十九段）

いきなり難しい文章から始まりました。愛読している徒然草の一部分です。１１月も下旬になると妙に忙しくなります。処理しなければならないことは山積み。しかしやろうと思うと中断させられる・・・・。

同じようなことを道元禅師は、
『光陰は矢よりも迅かなり、身命は露よりも脆（もろ）し、何れの善巧方便（ぜんぎょうほうべん）ありてか過ぎにし一日を復び還し得たる』
と。

過ぎた日は戻りません、明日という一日があるとも限りません。今日この一日を精一杯過ごしましょう。

妻の副作用は回復傾向です。食事も十分とれるようになりました。昨日からの寒さには辟易しています。