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「失業対策は失業率で対応を」 jobs “saved or created”

2009-11-25 | 米国・EU動向
2009年11月25日(水)

オバマ政権が、米国経済の回復のために注入している巨額の「景気刺激策」(stimulus funds)の効果を強調するために使用している、「刺激策によって救済されたか、創出された雇用」(jobs “saved or created” by the program)という言葉は、不正確(inaccurate)であるとして、共和党幹部議員が、バイデン副大統領にその使用を中止するように申し入れた。

「このような不正確にして混乱を招く統計数字(metric)をもて遊ぶのはやめて、失業率一本に絞って対策を推進すべきである」というのが共和党の主張である。

10月30日の政府報告によると、64万人の雇用が救済されるか、創出されたとされ、政府はこの統計は正確であると主張しているが、別の統計によるといろいろの問題が噴出してきている。

存在しない地区からの報告が含まれていたり、政府自身が「不正確」であるとして、6万人分の統計を抹消したり、さらに5万人分については、刺激策の導入とは無関係であったとして抹消されたのである。

オバマ大統領は、今のところこの問題を、「枝葉末節の問題」“a side issue”と片付けているが、共和党側は、「大統領は、本質がお分かりになっていないと申し上げているのだ」“We respectfully submit that the President is missing the point.”と反論している。

共和党は、10%を超えた失業率のほうが、経済の実態を表す数字として実証されたもの(tried and tested metrics of measuring economic growth)とし、事態をゆがめている数字の操作(deceptive accounting tricks)をやめよるようさらに大統領に詰め寄る方針であると、ABC放送が、内部文書をもとに報じている。


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