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フランス大統領選、サルコジ大統領、社会党オランド氏に後塵

2012-01-08 | 2012年、四大大統領選挙の現状

2012.1.7

The Financial Times土曜版が、フランスの大統領選の動静を伝えている。

その見出しは、”Sarkozi and Hollande lock horns”(サルコジとオランド角遂)となっているように、大統領選緒戦となる最初の選挙はまだ3か月先であるというのに、すでに二人の間の対立は激しい。

世論調査結果は今のところ社会党のオランド氏が常にサルコジ氏をリードしているが、普段は冷静なことで知られるオランド氏の舌鋒は鋭い。同氏はサルコジ大統領を公開書簡でその失政を次のように論難した。

“The country under Mr Sarkozy had been “humbled, weakened, damaged and degraded”(サルコジ大統領のもとで、フランスは屈辱をなめ、弱体化し、傷つき、そして格落ちしてしまった)。degradedという表現は、格付け機関がフランスの信用度を、近く最高位のAAAから「格下げ」しようとしていることを指している。

今のところ、サルコジ大統領に挑戦している候補の中で有力なのは、社会党のオランド氏と、反ユーロ、EU離脱を主張する国民戦線(national Front)の、マリーヌ・ル・ペン女史、中道右派の民主化運動(Democratic Movement)のフランソワ・バイロウ氏の合計3人である。

フランスも公的債務の膨張が重大な問題であることに他のEU諸国と変わりがない。その上に既報のごとく原子力政策で社会党と緑の党連合から深刻な挑戦を受けている。そのような中で、サルコジ大統領はどんな巻き返し策を打ち出してくるかが注目される。


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