Cavalleria Rusticana 終了

自分にとって、声が今後よほど重くならないと
又はもっと年齢を重ねて声質が明らかに変わらない限りは
２度と演じる事が無いであろう
Cavalleria Rusticana　の　Santuzza役を終えました。

これは重めのソプラノか、国内ではMezzoの方が演じる事が殆どで
なかなかの大役でありました。

先日終えたばかりのメリーのハンナとは正反対の役で、
泣いてるか怒ってるか困ってるか嫉妬してるか。
とにかく一度も笑顔を見せる事の無い役です。

体調や声のコンディションとしては、前日のGPの段階で鼻も出ていて
声もガラガラだったものを無理に合わせて
下のほうの声はかなり太すぎちゃって（悪い意味で）
かなりのBADコンディションでありました。

本番当日はまだマシではありましたが決してベストとは言えないまま
何とか終える事が出来ました。
幸い咳も止まり、ギリギリのすべりこみセーフでした。

声帯が浮腫んでしまっているようで
下のほうはどうやっても合わさらないので
かなり強く落として何とか力技で歌った感じです。
発声としてはありえないほどダメな声を出しましたが
シーンとしては迫力や雰囲気としてアリだったのかなと思うようにしました。

準備中の舞台


寸前に体調を壊して、共演の皆様には本当にご迷惑をおかけして
そして稽古に参加するのが遅かった私に
皆様とても優しく協力して下さいました。

ローラ役のKさんと。
舞台上では恋敵でありますが、楽屋では本当に面白かった（笑


今回は初めての団体だったのと
チケットノルマもありませんでしたので
大大的にお知らせはしていませんでした。
ですが、終演後にロビーに出ましたら
数年前に二期会のコンサートでお会いした方が
今回のチラシをどこかでご覧になったらしく
わざわざ来ていただいていました。

数年前はご自身の足で歩いてらしたのに
足を悪くされて車椅子でお見えでした。
わざわざ今日の為に、足元が不自由なのにもかかわらず
遠くから来てくださっていた事にとても有難く嬉しく
言葉が見つかりませんでした。
コンディションが悪いパフォーマンスをお聞かせしてしまい
申し訳ない気持ちと、襟を正す気持ちでした。

ご来場下さった方々や、いつもご贔屓にして下さるお客様、
温かいお声をかけて下さったお客様全てに感謝いたします。



本当にありがとうございました。





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