もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

高校教師、女風呂を学ぶ

2021年01月25日 | 社会・政治問題

 福山市内の入浴施設(女湯)に「長髪かつら」「化粧」で偽装して入浴した県立高校教師(36歳)が現行犯逮捕されたことを知った。

 野次馬根性で書けば、女装してタオルを巻いていたものの利用客に見破られたことから、擬態も不十分なものであったのかと笑える。
 この先生の今後、特に教員免許はどうなるのかと思って「教育職員免許法」を勉強した。教員免許にも普通免許状、特別免許状及び臨時免許状に分かれており、取得要件や教育対象が異なるが免状の失効や取り上げに関しては一律であるようである。教員免状が取り上げられるケースは、「禁錮以上の刑に処せられた者」、「公立校で懲戒・分限免職された者」、「教職員たるにふさわしくない非行があつて、その情状が重いと認められる者」と規定されていた。また、教員免状を取り上げられた後を観ると、「禁固以上の刑に処せられた者」は教職員としての欠格条項に該当するために終生教員免状を得ることは出来ないが、その他の「取り上げ事由」や「執行猶予刑」の場合は処分の日から3年経てば再交付が得られるとなっている。しかしながら、一度教員免状を取り上げられると、教師として採用される可能性は極めて低いのではないだろうか。
 かって、教員の質的(教授法)低下防止対策として導入された教員免状更新制度では、30時間以上(必修領域6時間以上、選択必修領域6時間以上、選択領域18時間以上)の講習を受講することで、教員ならば誰でも10年間の延長が認められる。当該制度導入に当たっては、受講者の組合活動や勤務実態・実績を再評価して、教員としての不適格者を排除することも議論されたが実現しなかった。冒頭の男性教師の年齢から推測すると、既に1回目の更新手続きを終了していると思われる。人事管理者である校長等が、職員室での限られた接触から当人の隠された性癖を発見することは困難であるかもしれないが、昨今の「いじめ教師」や「桃色教師」多発現象を見る限り、何らかの選別は必要なのではないだろうか。

 教員免状は、知的要件さえクリアすれば自動的に付与されるし、採用に当たっても度々問題視されたように教育委員会の情実に左右されるともされる。日教組が「教師は聖職者ではない労働者」と規定して半世紀、教員資格に先生の品性を問う制度が無いこととも相俟って質的な向上は道半ばであるように思える。教師採用後1年間は試用期間として、試用期間終了後に改めて本採用の可否を判断するといううような方策は採れないものだろうか。