浜岡原発停止以来、産経新聞は絶好調で吠えている。原発停止は、火力による代替などではどうしようもない電力不足を引き起こし、基幹産業を崩壊させる。電力不足は全国に及び、「生産拠点の海外シフトを進める動き」、産業の空洞化は避けられない。要するに、
『日本のものづくり機能はとどめを刺される』(こういうのは風評被害にはいらないのでしょうか?)これに対して、どうも産経ほど腰のすわらない新聞もある。 . . . 本文を読む
学校の「安全」基準で、仲間内からも批判を浴び、地元住民からの抗議・交渉や地元自治体からの要望をうけて、なんだか文科省は、大臣以下、気分を害しているようだ。校庭の土を入れ替えろ、と言われて、はい、かしこまりましたでは、国家統制の権威を保てない。 . . . 本文を読む
浜岡原発停止の経済的影響を、「オオカミが来るぞ」という論調で報道する大新聞が、われ先にこぞって引き合いに出すのが、中部地方の自動車産業。昨日の記事で引用した毎日新聞のほかに、産経にもこんなのがあった。
・・・どう見ても、浜岡原発停止による「電力不足が現実となれば」スズキにとっても「深刻な問題とな」り、したがって、スズキも大変に困っている、と読める。 . . . 本文を読む
浜岡原発の停止を政府が要請した。福島原発事故の収束と、福島の人々に対するまっとうな対策を求めつつ、日本そして世界の脱原発を願うものにとって、わずかながら貴重な前進である。さて、日本の原発の今後にも大いに影響を持つと考えられるこの出来事を大新聞はどのように報道したか。政府の声明の第一報の後、各紙とも注目したのが、中部電力の反応とともに、「今後の電力・経済見通し」であった。各紙とも、オオカミが来るぞ!の大合唱。 . . . 本文を読む
内閣官房参与の小佐古敏荘・東大大学院教授が辞任した。小佐古氏は政府の場当たり的対応(「もぐらたたき的」ということばも使われた)が事態の収束を遅らせていると批判し、現場の作業員の被ばく限度引き上げは行政手続きを無視している、と指摘した。そして、朝日新聞によれば、
『会見では特に、小学校などの校庭利用で文部科学省が採用した放射線の年間被曝(ひばく)量20ミリシーベルトという屋外活動制限基準を強く批判 . . . 本文を読む
改めて、福島県内の学校の「安全」基準の問題点とそれをめぐるメディアの対応を検証しよう。
この基準は「校庭の放射線量が1時間あたり3・8マイクロ・シーベルト以上の場合は屋外活動を制限し、屋内活動を中心」にすること、逆に言うと3.8マイクロ未満なら普通に活動してよろしいというお達しである。この判断のもとになったのは、読売4・19の記事によれば、
『内閣府の原子力安全委員会によると、基準は、児童生徒の . . . 本文を読む
学校の放射線基準を「年20ミリシーベルト」にすることの問題はすでにいろいろ指摘され、撤回署名も広がりつつあります。親たちや住民の声、そしてこの署名運動があることを報じたのは毎日新聞のみでした。毎日は、日弁連がこの基準の不合理性を指摘し抗議していることも伝えています。
私からは二点だけ付け加えさせてください。
1.福島を無視するな!、福島を孤立させるな!、福島を見捨てるな!
福島の人たち、子ども . . . 本文を読む
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タイトルの前半に引用した言葉は、「福島老朽原発を考える会 (フクロウの会)」のブログで、子どもの被曝基準大幅増に対して、恐れ、迷い、怒り、悲しみ、自責している多くの人々の138,813字(4月18日0時13分から23日12時37分まで)に及ぶの書き込みの中からとった。このページには、
「子供20ミリシーベルト撤回を要求するオンライ . . . 本文を読む
東電の「工程表」について、東芝の元格納容器設計技術者の後藤政志さんが18日原子力資料情報室で話をされています。
何よりも、現在、格納容器の破損によって放射能が依然として大量に放出されているという事実が一番重い。だから東電は、どこからどれだけの放射性物質が大気と水に放出されているか、明らかにすべき。そういうことがわからなければ、この「工程表」が実現できるものなのかどうかもまったくわからない。 . . . 本文を読む
20110419追記:4.の末尾に追記しました。再度ご覧ください。
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前記事で始めた朝日新聞の世論調査批判の続きです。
3.「誘導尋問」の修正と再生
まとめ記事の中でとくに異様な感じを与えるところがある。今回の結果と2007年の結果とを比較しているところである。
『「原子力発電は今後どう . . . 本文を読む
朝日新聞がお得意の電話世論調査を実施したそうです。集計結果とまとめの記事があります。
こうした世論調査の問題点はまたじっくり検討させてもらうとして、とりあえず、以下の点を指摘させてもらいましょう。皆さんが記事をごらんになるときの参考にしてください。
1.設問の構成
まとめの記事は言う、
『 「原子力発電は今後どうしたらよいか」という質問で四つの選択肢から選んでもらうと、「増やす方がよい」5% . . . 本文を読む
過去記事「毎日新聞の毎日変わる変身術」で毎日新聞のおかしな動きについて書いた。4月12日を境にして、動きが激しく何かが変わった。ファッションショーのキャトウォークのどん詰まりで、華麗にターン。そしてこっちを向いて大見得を切った。ヨッ!新聞屋!と声がかかる。運命の「レベル7」の日、4月12日「記者の目」、社説では、15日と16日だ。
毎日新聞は、原発に反対です。毎日新聞は原発に依存しない「もうひと . . . 本文を読む
福島の原発事故が「レベル7」の過酷度であることが明らかにされた4月12日、毎日新聞サイトのトップページで、「レベル7」や「チェルノブイリ超え」などという見出しのそばで、なんだか異彩を放つ見出しがあった。
福島第1原発:原子力委員長、推進政策は変えず
である。こんなときによく言うよ、傲慢不遜・厚顔無恥で冒涜的と多くの人を怒らせたに違いないこの記事は、しかし、推進派たちの不退転の決意をよく現してい . . . 本文を読む
毎日新聞「余録」の筆者は、余禄を食む余裕でなけなしの教養を浅薄にひけらかし、地震・津波や原発事故を語るときによくギリシア神話を引き合いに出します。それなら、ボクちゃんもまねをして、古代人のおおらかな情感と普遍的叡智の神話世界に遊ぶとするか。「コラムってのはサー、こう書くんだよナー」、なんていう神話的うぬぼれが感じられる毎日新聞論説委員様にささげる、メディアウッチの奈落コラム、題して「盲録(モーロク . . . 本文を読む
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世の中、がたがた騒いでやるさ、世の中、がたがた騒いでやるさ、
静かにご退場なんて、ケツッからありえないもんね。
世の中、がたがた騒いでやるさ。
“Makin' a noise in this world, makin' a noise in this world,
You can . . . 本文を読む