文科省が東電・福一原発事故で拡散した放射性物質による土壌汚染の状態を調べた地図をやっと公表した。6月から7月にかけて福島県を中心に2200余りの地点で測定したものだそうだが、公表がこれほど遅いのは、汚染が目立たないような地図作りとか、公表後の「世論対策」とか何らかの操作・時間稼ぎを疑わざるをえないが、驚いたのは汚染地図の結果を報道するマスコミの、こちらは隠れもない情報操作。論理的に虚偽と断定される線をぎりぎりで避けながら、私たちがまちがった理解をするように画策している。汚染地図で明らかになった高濃度汚染地区の放射能レベルとチェルノブイリ事故時の『避難』基準との比較についてである。 . . . 本文を読む
放射能汚染された食品の流通を制限で使われる基準を設定するのに『科学的な根拠を得る』ために厚労省から諮問されていた食品安全委員会が、『生涯に受ける累積線量は1人当たり100ミリ・シーベルト未満に抑えるべきだ」とする厚生労働省への答申案』を提出したのが7月の26日。それから国民のみなさまのご意見をちょうだいして、あとは厚労省の官僚たちが作業(操作・・・)をするのだが、その意見聴取(パブコメ)の期限がいよいよ明日17時までとなった。この安全委の答申は、どうみても私たちの安全を確保してくれるとは思えない。さあ、いまから駆け込みで厚労省にどんどん批判と怒りの声を送ってやろう! . . . 本文を読む
読売新聞によれば、文科省は『学校での屋外活動を制限する放射線量としてきた毎時3・8マイクロ・シーベルトの基準を廃止し、今後は同1マイクロ・シーベルトを目安』とするとしたそうだ。NHKは同じ事象を『文部科学省は年間の積算で20ミリシーベルト未満とする数値を廃止することを決め、新たな目安を年間1ミリシーベルト以下とすることを福島県に通知すること』としたそうだ。いったいどうなっているのだ。毎時1マイクロは、毎時3.8マイクロの3.8分の1、そして年間1ミリは年間20ミリの20分の1、同じ基準見直し『目安』の改定がどうしてこんなにケタが違うのだ。そしてそのことにどうしてジャーナリストたちは気づかないのだ?ジャーナリストたちは割り算もできないのか!
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6月にさかのぼりますが、菅原文太の大兄貴が西田敏行の兄貴とともに、「原発はNOだっ!」と気勢を上げたことがあった。『原子力発電所への怒りをあらわにした』文太の兄貴は、国民投票で原発廃止を決め、先を行くドイツ・イタリアと反原発・三国同盟を結べと言った。福島県の酪農家の方が自殺についても『自ら命を絶った死は人災』とまったくぶれがない。それに対して、どうにも腰がすわらないのが、インテリの皆さん方・・・・
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8月12日、東京の日比谷野外音楽堂に福島の農林漁業者2500名余りが集まって「福島県農林漁業者総決起大会」が開かれた。そこには、『自民党時代に原発を福島に担ぎこんだ張本人』(明石昇二郎氏)である民主党最高顧問・渡辺恒三も現れた。この集会を報道した朝日新聞によれば、福島の農林漁業者は、福島の原発利権屋のもとじめであるこの男を『来賓として』お迎えし、そのご『あいさつ』に『会場から大きな拍手が起きる場面』もあったのだそうだ。そんなバカな、ほんとうだろうか、福島の農林漁業者はなにをかんがえているのだ?!、と疑問がわくが、どうやらそうではないらしい。朝日がほんとうのことを伝えていないというのが、ほんとうのとこらしい… . . . 本文を読む
8月6日・9日の「原爆の日」のゴーンが鳴る前にぜひお読みください。
東電・福一原発で、「直ちに健康に影響が出る」どころかほとんど「直ちに死亡する」レベルの新たな激烈放射線スッポットがつぎつぎみつかり、放射能汚染が「収束」どころかこれらかもまだまだ深刻な時、福島の人たちがいぜんきびしい放射線被ばくに閉じ込められ、恐れと不安の日々と送っているとき、その現実をもっとも身近に感じ、理解し、住民の保護と原発の廃棄に向けて先頭になって行動し発言してくれるのは、何十年もの間、放射能の害毒に苦しみ、それと闘ってきたヒロシマ・ナガサキの原爆被爆者の方たちではないのか。ところがそうではないらしい。今年もその「世界一」(山下俊一福島県立医大副学長)の記念日が近づき、恒例の平和宣言(原発事故があっても日本は平和じゃけん!)の報道を読むと、「原発」と「原爆」は別、「原発」は「原爆」の足元にも及ばない、ということらしい。 . . . 本文を読む