ごり押し原発再稼働の言い訳をするために「電力不足」が必要だから、関電はほんとうは節電なんかしてほしくない。電力15%不足、節電要請!などという公式なポーズとは裏腹に、「オール電化」のキャンペーンなどもやって電力消費拡大を図っている。「節電トライアル」などという企画もあるが、こちらはキャンペーンどころか、誰にも知られないように、HPの奥深く埋まっている。そんな中、我が家では先月からネガワット発電所に挑戦して、徹底節電を試みた。その結果、6月15日の計測では前年同月比マイナス50.4%!料金にして3,572円の節約となった。といっても、別にロウソクで暮らしたわけではない。私たちはミクロの弱者だが、生命の危険もなかった。半分の電気で十分普通に生活できた。どんなことをしたか、ご参考までにご紹介しましょう。
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と言っても、たいしたことも、大げさなこともしていないのです。まず、定番通り、照明をLED電球に変えました。以下、その一覧です、交換後ワット(交換前ワット数)/節約ワット数、の順番で列記します。
リビングダイニング:
天井1:4.2w&4.5w(76w)/-67.3w(蛍光灯シーリングライトをやめてクリップライトの間接照明にした。シーリングライトは調光機能つきだから、これまでもフル電力ではめったに使っていない)
天井2:6.8w(12w)/-5.2w、
天井3:9w&9w(56w)/-38w
卓上スタンド6.2w(13w)/-6.8w
読書スタンド:6.2w(13w)/-6.8w
廊下:6.8w(24w)/-17.2w(蛍光灯型電球二か所だったのをLEDに変えるとき1か所にしてみたらそれで十分だった)
玄関:3w(30w)/-27w
トイレ:9w(30w)/-21w(よそでLEDに変えられて御用済みになった蛍光灯型電球を全部捨てるのがもったいないので、使用時間が一番少ないと思われるトイレで使うことにした。それでも白熱球に比べ大幅に減少)
台所シンク上:4.4w(15w)/-10.6w
仕事部屋:7.5w+6.8w(56w)/-41.7w
照明器具の消費電力の削減は、しめて241.6w。夜もっとも長い時間使う使い方で考えると、天井1と天井2の合計で、15.5w。食事のときは天井1と卓上スタンドで同じ消費電力。この値は交換前のトイレの約半分!
新聞などを読みたいときは天井2と天井3に切り替え、読書スタンドをプラスしても、31w。やっとトイレひとつ上回るくらい。全く問題なく本も読めます。照明の数を増やして分散することで、その時、何をするかによって同じ空間の照明パターンを変えるということを、無意識的に覚えました。食事をするとき、テレビを見るとき、本を読むときで、同じ明るさはいりません。
このLED化のために買ったLED電球は4w以下4個、7w以下4個、9w2個、値段帯は¥680~¥1,780。ひところに比べ、驚くほど安い製品が出ています。クリップライトも含めて、LED化のために使った総費用は約13,000円。今月の電気料金の節約分で考えると、4カ月で回収できる投資です。
約50%の節電効果が出たのは、LEDだけではないと思います。以下、他の対策を書きます。
・待機電源を徹底的にチェックした。何台もあるエアコンのコンセントを全部抜いた。何年も使っていないVHSデッキのタイマーがあいかわらず少しずれた時刻を表示していたのも、抜いた。おかげで、ブレーカーの近くの配電盤の赤ランプがだいぶ消えた。
・洗濯機を買い替えた。これは節電より前に、古い機械が限界だったから。しかし、新しいのがインバーター付で290wなのに対して、古い方は385wあった。しかも、老朽化していたので、高水位では洗濯物が回らず、ここ数年は中水位が限界で、週に2-3度運転していた。それが新しいのに変えると、週1度の洗濯で十分になった。使用電力と、洗濯回数の削減でかなりの節電効果があったのではないか。そこで教訓。『古いものを大事にするのはいいが、節電を含めて全体的な合理性を考えると、買い替え時期はよく考えたほうがいい』。
・電気掃除機を使う回数を半分(以上)減らした。ほうきとちりとり、そして拭き掃除。さらに(猫がいるので毛が抜けるから)べたべたローラーも使用。掃除機は1,100wとかなり高消費。
・炊飯器の使用をやめて、ご飯はガスで炊くようにした。1,350wと高く、毎日のことで、しかも使用時間がけっこう長いから、これは大きいと思う。子どもの弁当つくりには欠かせなかったが、タイマー機能の必要がなくなれば、ガスの炊飯もまったく問題ない。
・コーヒーメーカー(550w)の使用をやめて、ガスで沸かしたお湯を手でそそぐようにした。考えてみれば、ずっとこうやって来たのだし。ただし、付属のコーヒーミル(125w)はときどき使う。
・オーブントースターが1,300wと非常に高いので、これを何とかできないかと考えたが、いい代替手段がなかった。ガスの魚焼きグリルでは?とも思ったがトーストが魚臭くなってはつらい。さらに工夫の余地あり。
・今後は真夏のエアコン使用に向けて、室外機の断熱・日よけをつけようと思う(スーパーなどで、室外機テントとか称して売っているが、自分で同じようなのを安く簡単に作れる)。
こうした節電対策は、先月の計測直後からすべて始めたわけではなく、徐々にやってきたものだから、今月の節約には1か月フルの効果はまだ出ていないはずだ。それでも2011年同期246kwh(2010年・224kwh)に対して、122kwhの消費で済んでいる。そして、誓って言うが、私たちはぜんぜん無理をしていない(私たちは原発マフィアではないから、嘘をつく必要がない)。電力不足で豊かな生活を奪われているわけでもない。つまり、ちょっとした工夫と、ちょっとした投資で電力消費15%削減など簡単にできる。それ以上できる。関電は、15%以上の削減に対して、1,500円出すという。これでLED電球が二つ買える。
原発再稼働の『死の連鎖』を防ぐのは、電力消費の圧倒的な削減だ。それは電力会社の嘘を暴き、原発マフィア政権の利権擁護体制の根拠を突き崩す。
原発電力を押し付けて利ザヤを稼ぐ、電力会社・電力労組・御用政治家のヤクザ集団を、
徹底節電で干上がらせよう!
付記(2012/0619)
保温調理器の効用
炊飯器をやめてガスでご飯を炊くようになると、食事の準備の時、ご飯でガスコンロ一つをかなり長い間、占領してしまうので、他の料理が遅くなります。なんとかならなか、と考えて、地元のスーパーでキャンペーンをやっていた保温調理器を買いました。スーパーよりも安い通販もありました。これだと、数分の加熱で、あとは保温用の外鍋に入れるだけで、熱源をあけることができるし、第一、加熱するエネルギーの節約になります。ごはんだと、加熱時間は8分だけ。それで炊飯器で炊いたのとそん色ないご飯が炊けます。さらに、いろんな料理にも使えて、省エネできます。たとえば、うちの好きな中華風煮豚では、保温調理器がないと最低、1時間ほど加熱します。保温調理器でやってみると、8分加熱を二度、都合16分の過熱で済みます。できあがりは、1時間加熱よりほっこりできます。保温調理器は二重の鍋ですから、価格が高いのですが、節電効果と料理効果を考えると導入の価値があるかもしれません。特に、IH使用のお宅では、節電効果がぐっと上がると思います。
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と言っても、たいしたことも、大げさなこともしていないのです。まず、定番通り、照明をLED電球に変えました。以下、その一覧です、交換後ワット(交換前ワット数)/節約ワット数、の順番で列記します。
リビングダイニング:
天井1:4.2w&4.5w(76w)/-67.3w(蛍光灯シーリングライトをやめてクリップライトの間接照明にした。シーリングライトは調光機能つきだから、これまでもフル電力ではめったに使っていない)
天井2:6.8w(12w)/-5.2w、
天井3:9w&9w(56w)/-38w
卓上スタンド6.2w(13w)/-6.8w
読書スタンド:6.2w(13w)/-6.8w
廊下:6.8w(24w)/-17.2w(蛍光灯型電球二か所だったのをLEDに変えるとき1か所にしてみたらそれで十分だった)
玄関:3w(30w)/-27w
トイレ:9w(30w)/-21w(よそでLEDに変えられて御用済みになった蛍光灯型電球を全部捨てるのがもったいないので、使用時間が一番少ないと思われるトイレで使うことにした。それでも白熱球に比べ大幅に減少)
台所シンク上:4.4w(15w)/-10.6w
仕事部屋:7.5w+6.8w(56w)/-41.7w
照明器具の消費電力の削減は、しめて241.6w。夜もっとも長い時間使う使い方で考えると、天井1と天井2の合計で、15.5w。食事のときは天井1と卓上スタンドで同じ消費電力。この値は交換前のトイレの約半分!
新聞などを読みたいときは天井2と天井3に切り替え、読書スタンドをプラスしても、31w。やっとトイレひとつ上回るくらい。全く問題なく本も読めます。照明の数を増やして分散することで、その時、何をするかによって同じ空間の照明パターンを変えるということを、無意識的に覚えました。食事をするとき、テレビを見るとき、本を読むときで、同じ明るさはいりません。
このLED化のために買ったLED電球は4w以下4個、7w以下4個、9w2個、値段帯は¥680~¥1,780。ひところに比べ、驚くほど安い製品が出ています。クリップライトも含めて、LED化のために使った総費用は約13,000円。今月の電気料金の節約分で考えると、4カ月で回収できる投資です。
約50%の節電効果が出たのは、LEDだけではないと思います。以下、他の対策を書きます。
・待機電源を徹底的にチェックした。何台もあるエアコンのコンセントを全部抜いた。何年も使っていないVHSデッキのタイマーがあいかわらず少しずれた時刻を表示していたのも、抜いた。おかげで、ブレーカーの近くの配電盤の赤ランプがだいぶ消えた。
・洗濯機を買い替えた。これは節電より前に、古い機械が限界だったから。しかし、新しいのがインバーター付で290wなのに対して、古い方は385wあった。しかも、老朽化していたので、高水位では洗濯物が回らず、ここ数年は中水位が限界で、週に2-3度運転していた。それが新しいのに変えると、週1度の洗濯で十分になった。使用電力と、洗濯回数の削減でかなりの節電効果があったのではないか。そこで教訓。『古いものを大事にするのはいいが、節電を含めて全体的な合理性を考えると、買い替え時期はよく考えたほうがいい』。
・電気掃除機を使う回数を半分(以上)減らした。ほうきとちりとり、そして拭き掃除。さらに(猫がいるので毛が抜けるから)べたべたローラーも使用。掃除機は1,100wとかなり高消費。
・炊飯器の使用をやめて、ご飯はガスで炊くようにした。1,350wと高く、毎日のことで、しかも使用時間がけっこう長いから、これは大きいと思う。子どもの弁当つくりには欠かせなかったが、タイマー機能の必要がなくなれば、ガスの炊飯もまったく問題ない。
・コーヒーメーカー(550w)の使用をやめて、ガスで沸かしたお湯を手でそそぐようにした。考えてみれば、ずっとこうやって来たのだし。ただし、付属のコーヒーミル(125w)はときどき使う。
・オーブントースターが1,300wと非常に高いので、これを何とかできないかと考えたが、いい代替手段がなかった。ガスの魚焼きグリルでは?とも思ったがトーストが魚臭くなってはつらい。さらに工夫の余地あり。
・今後は真夏のエアコン使用に向けて、室外機の断熱・日よけをつけようと思う(スーパーなどで、室外機テントとか称して売っているが、自分で同じようなのを安く簡単に作れる)。
こうした節電対策は、先月の計測直後からすべて始めたわけではなく、徐々にやってきたものだから、今月の節約には1か月フルの効果はまだ出ていないはずだ。それでも2011年同期246kwh(2010年・224kwh)に対して、122kwhの消費で済んでいる。そして、誓って言うが、私たちはぜんぜん無理をしていない(私たちは原発マフィアではないから、嘘をつく必要がない)。電力不足で豊かな生活を奪われているわけでもない。つまり、ちょっとした工夫と、ちょっとした投資で電力消費15%削減など簡単にできる。それ以上できる。関電は、15%以上の削減に対して、1,500円出すという。これでLED電球が二つ買える。
原発再稼働の『死の連鎖』を防ぐのは、電力消費の圧倒的な削減だ。それは電力会社の嘘を暴き、原発マフィア政権の利権擁護体制の根拠を突き崩す。
原発電力を押し付けて利ザヤを稼ぐ、電力会社・電力労組・御用政治家のヤクザ集団を、
徹底節電で干上がらせよう!
付記(2012/0619)
保温調理器の効用
炊飯器をやめてガスでご飯を炊くようになると、食事の準備の時、ご飯でガスコンロ一つをかなり長い間、占領してしまうので、他の料理が遅くなります。なんとかならなか、と考えて、地元のスーパーでキャンペーンをやっていた保温調理器を買いました。スーパーよりも安い通販もありました。これだと、数分の加熱で、あとは保温用の外鍋に入れるだけで、熱源をあけることができるし、第一、加熱するエネルギーの節約になります。ごはんだと、加熱時間は8分だけ。それで炊飯器で炊いたのとそん色ないご飯が炊けます。さらに、いろんな料理にも使えて、省エネできます。たとえば、うちの好きな中華風煮豚では、保温調理器がないと最低、1時間ほど加熱します。保温調理器でやってみると、8分加熱を二度、都合16分の過熱で済みます。できあがりは、1時間加熱よりほっこりできます。保温調理器は二重の鍋ですから、価格が高いのですが、節電効果と料理効果を考えると導入の価値があるかもしれません。特に、IH使用のお宅では、節電効果がぐっと上がると思います。