福島原発事故メディア・ウォッチ

福島原発事故のメディアによる報道を検証します。

フランスでも広がる脱原発:自治体が相次いでフェッセンハイム原発の閉鎖要求決議、活動家は「断食」も

2011-05-22 19:34:18 | 海外情報
 福島のあと、フェッセンハイム原子力発電所の閉鎖を要求する声が高くなっている。フェッセンハイム原発は、フランスでいちばん古く、福島第一と同じ1970年に建てられた。フランスの東のはずれ、アルザス地域圏オ・ラン県にあって、ドイツ国境まで1・5キロ。欧州議会もある古都ストラスブール(人口28万人弱)まで80キロほどで、20から30キロ圏にコルマール(7万人弱)、ミュルーズ(11万人強)があり、スイスのバーゼルも40キロほどのところにある。 . . . 本文を読む

フランス発、御用学者裁判のもみ消し工作:サルコジ大統領はわざわざ日本に何しに来たか?

2011-05-03 12:51:43 | 海外情報
前2回の記事で記した経緯を経て、とうとうペルラン氏(以下、ペ氏)は2006年に「重大詐欺」で被疑者として取調べられることになった。フランス国民は捜査と報道の過程で、この男のことを「放射能雲は国境で停止した」というフレーズとともに記憶した。ところが、数か月まえ、ペ氏の弁護団は、裁判所に「控訴棄却」を請求。奇しくも福島原発の事故後日も浅い3月中旬に予審判事は捜査の一時停止を命じられる。3月31日、パリ控訴院(高裁相当)が開廷し(保守派のフィガロ紙でさえ「もっといいタイミングはなかったものか」と慨嘆)、公訴棄却について審議。結論を9月に出すとした。 . . . 本文を読む

御用学者を司法の前に引きづりだそう!その2:告発と捜査進む

2011-05-03 00:53:33 | 海外情報
2001年3月1日。チェルノブイリ原発事故による放射性物質の飛来・降下に関するフランス当局の対応が、甲状腺がん等の病気の深刻化をもたらしたとして、「フランス甲状腺病患者連合」(1999年結成)が、被疑者不詳のまま提訴。提訴の数は、その後2002年4月までに、400件に達した。 . . . 本文を読む

御用学者を司法の前に引きづりだそう!:チェルノブイリ後のフランスでおこった情報操作

2011-05-01 18:37:38 | 海外情報
1986年4月26日にチェルノブイリ原発が爆破す事故を起こした。放射性物質を含む「核の雲」が西ヨーロッパにも広がり、ポーランド・デンマーク・フィンランド・スウェーデン・イギリス・オーストリア・オランダ・ドイツ・イタリア・ギリシア各国が放射能を測定し、食品の消費に規制をかけ始めた時、なぜかフランスだけは堂々たる「安全宣言」。この時、当局のでたらめ委員長だった御用学者、その名もピエール・ペルラン(Pierre Pellerin)はその後、甲状腺障害の患者団体と反原子力団体クリラッド(福島事故についてもわざわざ日本語訳の警告を発し続けている団体)の支援を受けた人々によって、刑事告発(2002年までに400件にのぼった!)された。 . . . 本文を読む