岐阜県議会議員 太田維久(おおた・まさひさ)のblog

再生、飛躍、「政策維新」
生活を支え、生命を守る政治を実現する。

有機リン問題を考える講演会

2007年12月16日 23時40分15秒 | Weblog
 今月15日、東京・御茶ノ水で「有機リン問題を考える」と題した講演会が開かれました(主催:化学物質問題市民研究会)。有機リン剤の問題については私も県議会で取り上げていることから(十月五日一般質問)参加しました。
 有機リン剤は、私たちの身の回りでは一部の農薬に使われています。田んぼや畑、ゴルフ場、松くい虫防除、街路樹や公園、ガーデニングなど、広い範囲で使われています。
 しかし、これらの有機リン剤は低毒性、分解が早く残留しない、慢性毒性がないから安全といわれてきました。しかし脳内の酵素の働きを阻害することによって、記憶障害、うつ、学習障害、視力障害、低体温、筋肉硬直、めまいなどの健康被害を引き起こすことが分かってきて、欧米では使用が厳しく制限されるようになりました。また、少しずつ長期間曝露される場合の慢性毒性も明らかになってきています。近年、増加してきている化学物質過敏症、シックハウス症候群の主要な原因物質と見られています。
 講演会は今年度末まであと3回開催され、有機リンの人体への影響や、先進的な取り組みをしている群馬県の取り組みなどが報告・検証されます。岐阜県政に提言するべく、私も関わってゆきます。
 会場で在京の畏友を発見!相変わらず広い分野で活躍していますね。

県議会、どんなことを聞いたの?

2007年12月09日 17時48分41秒 | Weblog
県議会一般質問の概要と解説です。

①県有施設の害虫防除について
Q 県有施設のうち子育て支援施設などが入っている「ふれ あい会館」などではどのような防除を行っているのか?薬 剤(殺虫剤)散布にあたって、施設の利用者に対しどのように周知しているのか?
A 「ふれあい会館」が、なるべく薬剤に頼らない基本方針を定めた。この取り組みを他施設にも紹介する。「ふれあ い会館」の方針ついては、やむを得ず薬剤を使用する場合、利用者に事前に周知し防除状況を情報開示することを柱としている。

<解説>
 殺虫剤などの薬剤に含まれる人体に影響があるとされる化学物質による健康被害が報告されています。そこで厚生労働省は、建物の害虫やネズミの防除にあたって、最初から殺虫剤を散布するのではなく、生息調査を行って必要とあれば殺虫剤を散布をするという考え(「総合的有害生物管理」)でマニュアルを策定中です。
 じつは「ふれあい会館」では、今年夏に一般の方からの指摘を受けたことを受けて、害虫防除の基本方針を策定し答弁であったような利用者への情報公開(薬剤散布について張り紙をする)周知を行うようになったのです。
 無駄な殺虫剤を散布しなければ、健康影響だけでなく予算も減らせます。県に対して、他の公的施設の調査をお願いし、なるべく薬剤に頼らない防除に切り替えるよう求めました。
(実際には、薬剤に頼る防除の方が手間はかかりません。しかし長年、害虫生息調査→必要な場合に薬剤散布といった防除をしている岐阜市市民病院のような施設もあるので、この先例にならって欲しいところです。)

②名鉄高架化事業について
Q 名鉄岐阜駅から茶所駅(岐阜市南部)の名鉄名古屋本線の高架化事業は長年の課題だが、来年度、県の事業評価監 視委員会で事業継続の是非が審査される。その際は「継続」を決めたうえで、早期の事業着手を願いたい。
A 高架事業は都市計画決定に向けた準備を進めるとしている。県としても、事業により残地となる現在の線路敷地を 含めた岐阜市のまちづくり計画などについて、地域の状況を見極めつつ、今後とも市と都市計画決定に向けて協議を進めてゆく。
<解説>
 名鉄高架化事業によって岐阜市南部の道路交通の障害を取り除き、地域の再開発にはずみをつけたいところです。
 先日、岐阜市の細江市長が県に高架化の推進を要望しました。また名鉄や国も高架化事業に前向きな姿勢を示しています。高架化には200億円もの事業費がかかると言われていますが、岐阜県の数ある基盤整備事業の中で優先順位を上げてもらいたいと訴えました。

③東海環状道・御望山トンネルについて
Q 御望山トンネルの再検討で改めてボーリング調査などが行われているが、これまで行われた御望山調査検討会の科学的データをどう考えているか。また今後の調査結果も情報公開を求める。
A 国交省が行っている御望山周辺ルートの再検討は、御望山調査検討会でまとめられた結論を十分踏まえた上で実施されていると考える。県としても県民の安全を守ることは重大な責務と認識しており、安全性については特に関心を持って、国のルート検討状況を注視していきたい。
<解説>
 現在行われているボーリング調査についても結果がまとまり次第、説明会が行われるということです。十分な科学的検討の上で、御望山にトンネルを設けないルートを採用するよう要望しました。

一般質問終わる

2007年12月09日 01時27分30秒 | Weblog
県議会の一般質問はきのうで終了。13日閉会までに委員会審議(教育警察委員会)があります。個人的には閉会までの間に調べものをしたいので、まだ県庁に通うことになると思います。
今議会の一般質問は初日(5日)、項目は前に挙げた三つ。
①県有施設の害虫防除について、
②名鉄高架化について、
③御望山について
①は「総合防除」への転換(薬剤散布ありきから害虫の生息調査を行ってから必要とあれば薬剤散布をする)を求めたもの。県有施設での防除方法を調べてもらったが対象とした施設が少なすぎて(ふれあい会館など数箇所)インパクトのある提言になったかは疑問。作戦ミスだったと思っていて、ちょっと反省。ただ、議場外である幹部が「次の議会に向けて他の施設でも調べます」と前向きな姿勢。シックスクールマニュアルもそうだが、こうした環境衛生問題で県当局に前向きな姿勢が見られる。専門家や支援者からの意見を交えて環境政策を当局といっしょに作り上げることが出来れば望ましい。
②名鉄高架化も来年度予定されている県の事業評価委員会で前向きに評価するとのこと。そのあとどうなるのかが問題だが。またたなざらしにせず、事業を進めてもらいたい。
③の御望山トンネルは県としてははっきりとした言い方は出来ないのは十分承知。私としては住民の声を伝えたい。

しかし、今議会、慌しく、そして疲れました。

質問項目

2007年12月05日 00時35分11秒 | Weblog
質問項目は、
①県有施設の防除について、
②名鉄高架化について、
③御望山について、です。
①と③は前回の継続テーマです。しつこくやります。

きょうは質問準備のあと、岐阜地協の総会に参加。