岐阜市独自の 緊急事態宣言

岐阜市の柴橋正直市長は２３日、古田肇知事と共に市役所で記者会見し、新型コロナウイルス感染拡大を受け、２４日に市独自の「緊急事態宣言」を発出すると発表しました。

期間はまん延防止等重点措置と同じ３１日まで。市と県は期間中、複合施設「みんなの森ぎふメディアコスモス」や岐阜城、県美術館など市内の公共施設を休館、利用停止とします。市独自の宣言は昨年４月１０日～５月１６日に出した非常事態宣言に続き、２回目です。

　柴橋市長は、市内で飲食や職場、家庭とあらゆる場面でクラスター（感染者集団）が発生し、岐阜圏域の病床使用率が９割を超えていることなどを説明し「岐阜市（の感染状況）は（国の）緊急事態宣言に相当する。これ以上の感染拡大を何としても食い止めたい」と訴えました。

　古田知事は、感染防止に市と連携して取り組んでいくことを強調した上で、「１週間で結果が良くなるとはとても思えない。腰を据えて取り組んでいく」と、宣言が長期化する可能性に言及しました。 　休館、利用停止する主な施設は、他に市歴史博物館や県図書館、木遊館など。岐阜メモリアルセンターとＯＫＢぎふ清流アリーナは新規予約を停止した上で、次の大会につながる予選会は無観客で開催します。 　感染拡大が続く愛知県との不要不急の往来自粛を求め、ＪＲ岐阜駅前の歩行者デッキなどに感染防止を啓発するのぼり旗を設置しています。