「日本のハロウィーンは狂っている。」

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「渋谷ハロウィーンで軽トラ横転、４人逮捕　器物損壊容疑」（１２月５日、朝日新聞）

 

東京・渋谷でハロウィーンに集まった若者等が軽トラックを横転させた事件で、警視庁は関与した疑いが在る１７～３７歳の男１５人を特定し、此の内、東京、神奈川、山梨各都県の２０～２７歳の会社員や美容師等男４人を、暴力行為等処罰法違反（共同器物損壊）の疑いで５日逮捕し、発表した。他の男等も、同容疑で書類送検する方針。

 

捜査１課によると、逮捕容疑は共謀＊１して１０月２８日午前１時頃、東京都渋谷区宇田川町の渋谷センター街で、軽トラックの荷台に乗って暴れる等し、車を横転させて壊したというもの。

 

運転していた男性は車を離れていて怪我は無かったが、器物損壊容疑で渋谷署に被害届を提出。警視庁が、周辺の防犯カメラや通行人が撮影した動画を解析する等の捜査を進めていた。

 

今年の渋谷のハロウィーンでは、１０月２７日～１１月１日に窃盗や暴行、痴漢等の疑いで、計１９人が逮捕されている。

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「軽トラックを横転させ、其の上に乗ったりして、大騒ぎする若者達の姿。」は、ニュース映像等で何度も目にした。イヴェントを楽しむのは個人の自由なれど、他者に迷惑を掛ける行為は絶対に許されず、今回の警視庁の徹底した捜査は高く評価したい。

 

警視庁は今回の件を「クレージー・ハロウィーン事件」と名付け、ずっと捜査を続けていたそうだ。１０月２８日は、宇田川町界隈に約４万人もの人が押し寄せていたが、ニュース映像や防犯カメラ映像、スマホ映像等を解析し、関与した疑いの在る１５人を特定した。４人が逮捕され、残りの１１人は書類送検される方針だとか。

 

「顔がハッキリ映っているニュース映像やスマホ映像等を元に、宇田川町界隈に設けられている約２４０台の防犯カメラ映像、そして公共交通機関の防犯カメラを“リレー方式”で解析し、容疑者達の自宅迄追い駆けた。」というから凄い。

 

逮捕された４人は、「軽い乗りで遣ってしまった。」と言っている様だ。映像を見る限りでは“普通の兄ちゃん”という感じだし、悪意が在っての行為では無かったと思うけれど、他者に多大な迷惑を掛けた事は事実だし、１つ間違えば人を巻き込んだ大きな事件になる可能性も在るのだから、“若気の至り”では済まされない。ニュース映像を見る限り、今回、逮捕や書類送検の対象にならなかったものの、周りで囃し立てていた馬鹿も居た様に思われ、そういう連中も同罪だと思う。

 

書類送検が予定される１１人の中には、外国人も含まれているそうだが、其の内の１人が次の様に話していたそうだ。

 

「日本のハロウィーンは狂っている。自分達も其処に行けば騒げるし、捕まる事も無いと思った。」。

 

外国人からこんな風に思われていた事を、多くの日本人は「恥ずかしい。」と思わなければいけないし、今回の逮捕や書類送検により、馬鹿騒ぎする連中が少しでも減って欲しい。

 

で、今回の件に関しては警視庁の努力を評価しているが、其の反面で「権力者が防犯カメラ映像等を“悪用”すれば、自分に少しでも反対する人間を追い詰める事が出来る。」という事を再認識させられ、怖さも感じた。

 

＊１　逮捕容疑の中で「共謀」という言葉が使われているけれど、逮捕された４人は全く面識が無いと言う。映像等を見る限りでは、彼の場で突発的に発生した事の様に思われ、そうすると共謀というのが適切なのか疑問。