ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

必死で働き抜いた先に

2009年05月30日 | 時事ネタ関連
一昨日の記事「あさ あさ あかるいあさ」に多くの書き込みを頂戴したが、マヌケ様が書いて下さった以下の文章に反応してしまった。

*************************************
深夜、息子が突然思い出したように明日算数で分度器がいるというので、ぎりぎり間に合うかのタイミングでスーパーに駆け込むも、三角定規しかない。戻って、車でコンビニへ。あった。が、セットで750円。コンパスや定規とのセットでプラスチックの箱入り。大して使いもしなかったような記憶しかないものの、やむを得ず。
*************************************

「コンパス等とのセット価格とはいえ、750円もするのかあ。」という思いと共に、「昔も学校から強制的に買わされたものの、結局は殆ど使用しなかったグッズって結構在ったなあ。」とも。「さんすうせっと」等がその代表例。

そんな事を思い出していた所、「そう言えば昔は雑巾と言えば親が襤褸切れを縫い合わせて作ったのを学校に持って行ったものだったが、最近は百均等で真新しい雑巾を購入して持って行くというのも、時代は変わったんだなあ。」という感慨が。又、夏に水泳の授業で着替えをする際は、同級生に下半身を見られるのが恥ずかしくて、殆どの子が下半身にバスタオルを巻き付けて“完全防御”していたもの。結び方が甘くて、着替えている途中でポロンと“御開帳”してしまった奴も居たっけ。今ではスーパー等でポンチョ型の着替えタオルが売られているのだから、完全防御の為に色々工夫する必要も無くなった訳で、これ又「時代は変わったなあ。」と思う次第。

閑話休題

2009年版高齢社会白書によると、65歳以上の高齢者で暮らし向きに『ゆとりが在る。』と感じている人は8.5%に対して、『苦しい。』と感じている人は3倍以上の26.4%に上った。とか。自堕落な生活を送り続けた結果ならばどうこう言うつもりは無いが、額に汗して働きつ続けた人間の老後が苦しい、即ち必死で働き抜いた先に待っていたのが苦しみというのでは、若い世代が将来に夢を持てなくなってしまうだろう。

*************************************
「老人福祉事業の倒産、過去最悪に-帝国データ調べ」(5月28日、医療介護CBニュース

特別養護老人ホームや在宅介護サービス等、老人福祉事業者の昨年度の倒産は26件で、過去最悪を記録した事が、帝国データバンクの調べで判った。老人福祉事業者の倒産は急増しており、2005年度の6件の4.3倍に上った。

帝国データでは、2000年4月に介護保険制度がスタートして以降、企業による新規参入が相次いだものの、2006年4月の介護報酬引き下げや、同じ時期に実施された介護保険法の改正で、施設サービスの居住費用や食費が保険外になった事が、倒産急増の要因になったと見ている。

老人福祉事業者の倒産は、2001~2005年度は低水準で推移していたが、2006年度に前年度の2倍超の13件が発生。2007年度には21件と更に増えた。

2001年度以降に発生した76件の内63件(82.9%)が「破産」によるもので、事業を継続する「民事再生法」は6件(7.9%)に過ぎなかった。又、設立から倒産迄の期間は、「10年未満」が55件と7割を超えた。負債額別では、「1億円未満」が46件(60.5%)だった。
*************************************

高齢化率が高まって行く一方で、近所でも民間が営む有料老人ホームがやたらと増えている。莫大な入居一時金や介護費用等を支払った上で、管理費や食費、水道光熱費等を亡くなる迄ずっと毎月支払い続けるという形が一般的な様だが、「“終の住み処”と考えて、家を売り払う等して資金を集め、それを注ぎ込んだ高齢者も居るだろうな。でも、もし運営している組織が破綻したら、住み処を失った彼等は一体どうするのだろうか?」という懸念を感じていた。この分野の話に詳しい訳でも無いので、もしかしたら何等かの救済措置が在るのかもしれないが、老人福祉事業の倒産が増加しているという事実は、これも高齢者の不安を掻き立てるだろうし、若い世代にも暗澹たる思いを抱かせる事だろう。

コメント (7)    この記事についてブログを書く
« 「プリンセス・トヨトミ」 | トップ | 「警察側の主張は事実」とい... »

7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんはです。^±^ノ (てくっぺ)
2009-05-30 03:16:38
こちらこそ書き込みありがとうございます。^±^
そうですね。老後のゆとりってあまりないのかも。
定年後、時間をもてあます、それをゆとりとはとれないのもあるかもですね。
また金銭的ゆとりも苦しいかもしれません。本当は心行くまで遊んでみるのが一番なのかな?
返信する
カジノ (tak)
2009-05-30 09:28:57
おはようございます。
先日知人がマカオに旅行に行った時のこと。そこでは国民の貯蓄率がかなり低いそうで、なぜかというと、日本で言うところの年金が充実しているからだそうです。逆に言うと日本は国が信用ならないから個人でお金を貯めているのですが。マカオはご存知の通り東洋一のカジノを誇る小国。近年は大陸のお金持ちがこぞってマカオにお金を落とすのも合って、とうとうその規模はラスベガスを超えたそうです。
以前東京都が都営カジノを計画していましたが、わが国のように天然資源に乏しい国は、こういった観光資源をもっと開発して外貨を獲得し国民の生活を豊かにして欲しいものです。
返信する
>tak様 (giants-55)
2009-05-30 11:30:21
書き込み有難う御座いました。

我が国の貯蓄率の高さが半端じゃないのはしばしば指摘される所で、その背景には日本人の生真面目さというのも在るとは思いますが、やはり老後に強い心配を持っている、即ち国家を信用出来ないという思いが強いのは間違い無く在ると思います。年金制度が強固且つ充実していれば、其処迄貯蓄に走る事は無いだろうし、結果的に市中に御金が回って良いと思いますね。

ギャンブルは好きな方なれど、我が国の国情や治安面等諸々を考え合わせると、“私見としては”カジノの全面的な国営化(乃至は全面的な公営化)には抵抗を覚える訳ですが、天然資源が乏しいのは事実で在り、考えられ得る問題点がクリアされるので在れば、それも検討するに値はするのでしょうね。

話は逸れますが、麻生首相の「アニメというコンテンツを、我が国の重要な“資源”として育成する。」といった趣旨の主張は大賛成。でも、だからと言ってアニメ関係の箱物を作れば良いというのでは無いと思うし、それならばソフト面、即ちアニメに従事する人間の育成や新技術開発等に金銭を注いだ方が長期的に見れば良いのではないかと考えています。又、アニメに関する技術流出にも、一定の対策を打たないといけないのではないだろうかとも。
返信する
アニメーターの平均年収 (tak)
2009-05-30 12:52:40
g-55さまもおっしゃるように、ハコモノ以外にお金をかけないといけませんね。
本気でアニメを資源として育成するのなら、まずはそれを支えるアニメーターの待遇改善から行わなければいけないでしょう。
【20代アニメーター、平均年収は110万円】
http://www.asahi.com/showbiz/manga/TKY200905300101.html
アニメのエンドロールで出てくるアニメーション製作のところはハングル文字の名前がずらりと。つまり韓国のアニメーターに下請けを出しているんですね。こうなるとアニメ産業の空洞化が既に起こってしまっているんでしょう。
この当たりの事を麻生さんは知っているのでしょうか。単に漫画好きのボンボン首相で終わらないで欲しいです
返信する
>tak様 (giants-55)
2009-05-30 14:20:34
書き込み有難う御座いました。

国産初のTVアニメとされる「鉄腕アトム」。(厳密に言えば、この作品以前に国産のTVアニメは存在していた様ですが。)作者の手塚治虫氏は「予算が掛かり過ぎる。」と放送を渋るTV局に対して、経費割れをする程の低価格を提示し、その流れが今のアニメーターの苦しい生活に繋がっているとも言われています。手塚氏としたら「TVでアニメを放送する事で、多くの人に楽しんで貰いたい。先ずは取っ掛かりをを作らなければいけない。」といった使命感めいた物が在ったと思うし、あの放送が在ったからこそ今のアニメ全盛が存在し得たとは思うのですが、アニメ界の苦しい面を作り上げたのも事実でしょうね。

有名な某TVアニメ制作に携わっている人間を知っていますが、その人に聞くと生活は本当に厳しい様です。「アニメが好き。」、「多くの人に、自分が携わった作品を見て欲しい。」といった思いが在るので、何とか頑張っていられるとも言っていました。

アニメに関する技術を独り占めしてしまうというのはどうかと思うけれど、でも「コア」となる技術の流出は避けるべき。単に「安く出来るから。」という理由だけで製造拠点を海外にドンドン移し、その結果「空洞化」してしまった我が国の製造業。同じ轍を踏んでしまうのは愚かしい事でしょうね。過度な保護政策や敵視政策にならない形で、早く手を打って欲しいもの。

構想している箱物内でアニメーターの育成等も考えているのかもしれないけれど、無駄に予算を掛けて大きな箱物を作るのでは無く、その分を“実利”に極力直結する形に回して貰いたい。結果的に何等かの天下りポスト増設に繋がりそうな懸念も在りますし、兎に角「ハード」よりも「ソフト」の重視を。
返信する
Unknown (マヌケ)
2009-05-31 20:59:50
討論番組の中で年金制度破綻について街頭インタビューがありました。 丸の内の20代サラリーマンの方で「自己責任でなんとかします」と答えていた方がいました。 運用の失敗で自己責任は当然でしょうが、公的な制度で自己責任というのはどうも違うけれど・・・それに支払った保険料はどうなるのか、とか怒らないのかなあ?と、きっと自己責任という流行語そのものの影響もあるのだろうなと思いました。 が、もしかすると、この人は、保険料を払うよりも自己責任で運用でもしようと考えているのだろうかという思いにも至りました。 不安や不満からあきらめまで、さまざまですね。 国が頼れないし、信用できないというのは本当によくないです。 ちゃんと働いてきちんと納めた年金がどうなるのか、かなり近い将来で破綻が予測されるというのは大きな不安です。 年金だけでは苦しい生活を少しでも補うために空き缶拾いをするお年寄りがいます。 介護をビジネスとしてしか考えてこなかったつけも今更ながら浅はかですし、献身的に人を支えることをビジネスライクにばかり考えていてはうまくいくはずもありません。 なんでもかんでもこの際だから予測しえない景気の悪化のせいにしてしまえば許されるような風潮もアリアリです。 介護は景気に左右されるビジネスではなく、国策としてやっていただきたい。 
返信する
>マヌケ様 (giants-55)
2009-06-01 02:10:52
書き込み有難う御座いました。

自分の世代でも御上に対する信頼度が低い者は少なくなかったけれど、幼い頃から「一流企業の御偉いさんや政治家達が、不祥事で頭を下げてばかりいる。」のを見続けて来た若い世代は、恐らくより信頼度が低いだろうなあと感じます。恐らくその20代のサラリーマン君は「国は全く信じられないから、預貯金等をしっかりして自己防衛する。」という意味での「自己責任で何とかします。」と言ったのでしょうね。

「これが他の国だったら、国民はこれ程大人しくしているだろうか?」という思いがずっと在ります。物分かりが良い国民と言うべきなのか?それとも「仕方無い。」という諦観に満ちた国民ばかりになってしまったのか?一体どっちなんでしょうね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。