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ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

ヘルス・ケア

2010年04月12日 | スポーツ関連
9日から昨日、三夜連続でフジテレビ系列にて放送されたドラマ「わが家の歴史」。同局の開局50周年を記念したスペシャル・ドラマという事で、かなり力の入った作品。ドラマや映画で主役を張れる役者達が惜しげも無く贅沢配され、その個々が良い味を出していた。日本の歴史、それも近・現代史が好きな自分にとって、昭和2年~39年の出来事や風俗、実在の著名人達が登場するこの作品は見ていて飽きる事が無く、「現役東大生が始めた金融会社『太陽クラブ』というのは『光クラブ事件』を、そして『黒い師走の軍事クーデター』は『三無事件』をそれぞれ表しているのだろうなあ。」とか「田谷力三大先生のヴァージョン動画)も良かったけれど、“エノケン”の歌う『ベアトリ姐ちゃん』()もなかなか味が在るなあ。」等と独り言ち乍ら見入ってしまった。

閑話休題

りさ・ふぇるなんです様が御自身のブログ「獏の食わず嫌い」で、「黙祷」という記事を書いておられる。小林繁投手コーチ、小瀬浩之選手、そして先日の木村拓也内野・守備走塁コーチと、今年程現役のコーチ&選手の急逝の報に驚かされる年は無い。これからの球界を担う彼等が若くして亡くなったのは残念以外の何物でも無いのだが、彼等の死を受けてりさ・ふぇるなんです様は次の様に書いておられる。

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最近、愛甲の書いた本を読んでいて思ったのは、選手・コーチや裏方さん等プロ球界で働く人たちのメンタル面を含むケアの問題。(愛甲は自業自得なんだけど)ちょっと本人任せにし過ぎなんじゃないかと思われるがある。

きつい移動、デーゲームの増加による体への負担。選手には手厚くケアしても(してないチームもあるが)コーチには手薄になりがちだったんじゃないかと思う。
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「球界で働く人達のヘルス・ケア(メンタル・ケアも含む。)が、『自己責任』にされ過ぎてはいないか?」という思いは、以前より自分にも在った。選手に関してはチームとしてきちんとヘルス・ケアを行っている所も在る様だが(「選手は個人事業主だから、ヘルス・ケアは自身の責任の下でしっかり行われるべきもので在る。」という考えも判らなくはないけれど、全てのチームが最低限のヘルス・ケアは行って欲しい。一定レベルの年俸を得ている選手は別にして、年俸の少ない選手には出来れば無償で。)、コーチや裏方さんへのヘルス・ケアをチームとして行っている所が果たしてどれだけ在るのだろうか?

どのレベル迄のヘルス・ケアをチームとして行うかに関しては、人それぞれに考えが異なるとは思う。例えば今回の木村コーチの様に脳に疾患の在る場合は、一般的な健康診断で見付け出すのは難しいだろうし、と言って「チームとして脳ドックを受けさせる。」と迄求めるのも難しかろう。あくまでも最低レベルのヘルス・ケアを各チームがきちんと行い、それ以上は選手やコーチ、裏方さん達の自身の判断に委ねるというのが現実的な所か。

欠場が年俸にダイレクト跳ね返って来る選手の場合もなかなか難しいだろうけれど、“労働待遇的に弱い立場”のコーチや裏方さんの場合、体調不良を申し入れるのはより難しかろう。余りに体調が良く無い場合には、それを言える環境作りというのも必要。これは球界だけに限らず、一般企業にも言える事だけれど。

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下っ端の健康管理 ((まめ)たぬき)
2010-04-12 09:20:49
今お世話になっている学校法人は、なんと非常勤講師にも学校の費用で健康診断(フルメニュー)を受けさせてくれます。
長年やってきた県立高校のほうは、結核予防法に規定のある肺の間接撮影の他は非常勤講師には受けさせないのです(経費の節減だろうけど、他に節減できるところあるんじゃないの??)
病気になっても有給休暇がなかった時代すらあり、下っ端を大事にするところしないところの差は大きいです。

組織の底力は下っ端を使い捨てず大切にするところから、ではないでしょうか。
(労働力人口の減少局面なので、少しは改善されるものと期待してますが)
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ご紹介有難うございます (りさ・ふぇるなんです)
2010-04-12 12:30:38
申し遅れましたが、こちらの記事を読ませていただいて愛甲氏の本を買う気になりました。
大変面白かったです。参考にもなりました。

本当に今年は相次いで訃報が続いて、気持ちが滅入ります。
木村コーチは素敵な人だっただけに衝撃が大きいです。
土曜日にうっかり(汗)ズムサタを見てしまってお通夜での小さいお子様達の様子を聞かされて泣いてしまいました。

小瀬選手の場合もメンタル面のケアですし、不調を言い出せない風潮と言うのは何とかならないものかと思います。

怪我を押してもとか注射を打ちながら・・みたいな事が美談になるのは勘弁して欲しいです。

木村コーチのご冥福を心からお祈りすると同時に、残されたご家族の今後の幸せを祈って止みません。
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勤労者受難の時代 (マヌケ)
2010-04-12 22:48:09
過重労働が原因で健康を害していることが明白であるにもかかわらず、本人の自己責任としてしまうのが今の風潮です。 それから残念ながら、法定の最低限に定められた項目だけの定期健康診断はもし過労死させても一応は健康診断を受診させていたという責任回避のための企業にとっては保険のようなものです。 健康診断すら受けられない業務多忙の人が受診をさぼることを逆手にとっていざ労災となっても本人に責任をなすりつけやすいという現状もあります。 さらに個人情報だからと都合のよい解釈をして、診断結果に深入りしないしデータとして把握することも、二次検診を勧めることも、健康指導することすらもコスト重視から行われなくなっています。 健康上の問題でリストラされかねない、そんな世の中なのです。 せめて家に帰ったら心安らげる優しい妻がいてくれればと・・・ああああ。 
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>マヌケ様 (giants-55)
2010-04-13 00:08:20
書き込み有難う御座いました。

知人の女性がパートで働いている或る飲食関係のチェーン店では、パート従業員への健康診断を受けさせていないとか。「これ迄幾つかパートをして来たけれど、こんな所は初めて。」と彼女は言っていましたが、もっと驚くのは正規社員への健康診断も“会社として”受けさせていないという事。中小企業が「受けさせたくても、その余裕が全く無い。」といった理由から受けさせないというのならば未だしも、其処は結構大々的にチェーン展開している店。「人を大事にしない企業は、長持ちしない。」と思ってしまうのですが・・・。
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