ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「おえりゃあせんのう。」

2013年06月06日 | 其の他

過去2年間、どんなに苦しい思いをして来たかが痛い程判るだけに、昨日の“サヨナラホームラン”には滂沱してしまった。

 

小笠原道大選手、復活おめでとう!

 

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長門勇さん死去 81歳 『三匹の侍』【動画】等に出演の名脇役」(6月5日、スポニチ

 

テレヴィ映画の名脇役として活躍した俳優の長門勇(ながと・いさむ、本名:平賀湧)さんが4日、老衰神奈川県内の病院で死去した。81歳だった。

 

長門さんは1932年生まれ、岡山県倉敷市出身。1948年、高尾光子劇団に入団後、浅草・小劇場等で活躍した。テラヴィ・ドラマでは「三匹の侍」や「金田一耕助シリーズ」【動画】等に出演。NHK大河ドラマ風と雲と虹と」【動画】では、平将門伯父良兼を演じる等、名脇役として知られた。*1

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記憶を遡ってみると、最初に「長門勇」という役者を知ったのは、幼少期に見たCM「スベラーズ」でだったと思う。木製室内階段に貼り、人が滑り落ちるのを回避するグッズが「スベラーズ」で、先ずは何も貼られていない階段から長門氏が滑り落ちるシーンで始まり、そしてスベラーズを貼ってから満足気な顔で彼が、「スベラーズで、もう滑らーず。」と駄洒落を言うのが印象的だった。

 

リアル・タイムで見たテレヴィ・ドラマだと、スリ役や刑事役でゲスト出演した「メン’75」【動画】も忘れ難いが、何と言っても忘れられないのは(古谷一行氏が主演の)「金田一耕助シリーズ」での日和勇警部だ。原作には登場しない役所だが、主役の金田一耕助と共に無くてはならない存在だった。

 

リアル・タイムでは見ておらず、再放送で4年前に初めて見た「風と雲と虹と」では、平将門(加藤剛氏)の伯父・良兼役を演じていた。女にだらしない彼は、後妻の詮子星由里子さん)の尻に敷かれ、彼女の言い成りになって平氏一門掻き乱す挙句頭領の将門を討とうとする等、狡い人物なのだが、心底憎めないのは長門氏自身のキャラクターだろう。「片目を微妙に眇め、ニヤッとした笑みを浮かべて、下から相手を窺う。」というのは、長門氏が良く見せる表情だったけれど、「完全には悪に成り切れない、“良い意味で”の在る人物。」というのが似合う役者だった。

 

おえりゃあせんのう。」というのは岡山弁で「駄目だなあ。」という意味だそうだが、此の方言を知ったのは、岡山出身の彼が良く口にしていたから。昔から「方言を常時使う役者」というのが好きで、彼もそんな1人。最近はそういった役者が少なくなっているので寂しく感じており、時々「長門氏は御元気なのかなあ?」と、ネット近況をチェックしていたりした。昨年初めだったか、御元気そうな姿を拝見してホッとすると同時に、「彼の演技を見たいなあ。」と思っていたのだが・・・。

 

合掌

 

*1 3年前の記事「○○○○氏、恐るべし」で書いた様に、「大川栄策氏が次男、田原俊彦氏が三男、そして長門勇氏が長男という『デカ鼻三兄弟』。」というイメージを勝手に持っている。又、5年前の記事「ガンガー!ガンガー!アストロガンガー♪ Part3」のコメント欄に書いたけれど、アニメドラ猫大将」【動画】で、彼が猫のサンタ役及び警官のディブル・ダブル役の声の吹き替えを担当していたのも、忘れられない思い出だ。


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4 コメント

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Unknown (AK)
2013-06-06 13:45:18
もう13年前ですが、台湾に行ったときに、かの地では「VCD]というのがポピュラーで、日本の昔のテレビドラマのVCD(おそらく海賊盤)がたくさん売られていました。日本でも高速のサービスエリアに台湾や香港から「輸入」した日本人歌手のCDやカセットが安価に売られていた頃です。
そのVCDの「中高年向け」と思しき棚で長門さんご出演のドラマもありました。竹脇無我が台湾で根強い人気と知ったのもその棚でした。結局「互換性があるかどうか分からん」「税金でお仕置きされたら敵わん」と買いませんでした。
今の俳優をよく知らない世代になりつつある私、なじみの人たちは鬼籍が増えてきてます。
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>AK様 (giants-55)
2013-06-06 14:06:56
書き込み有難う御座いました。

失礼乍ら、日本では“過去の人”という感じの芸能人が、海外では今も超人気というケースが在りますよね。石野真子さんも其の1人で、キューバでは大人気なのだとか。何でもNHKの大河ドラマ「いのち」(日本では大コケした事でも有名ですが。)が彼の国で放送され、視聴率80%超えを記録し、主人公の妹役を演じた石野さんのファンが多いのだそうです。

「三匹の侍」というドラマは見た事が無いのですが、(第1シリーズ)で主役を演じていた3人、即ち丹波哲郎氏、平幹二朗氏、そして長門勇氏は、全て鬼籍に入ってしまった訳ですね。寂しい・・・。
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Unknown (透明人間)
2013-06-06 22:06:51
ひ、平幹二郎氏の長門勇氏への追悼コメントが今朝の中スポに掲載されてたけど・・・霊界から・・・こ、怖いす((((゜゜;)

スベラーズのCMを一番見たのはあのウィークエンダーでした
ドラマで長門氏を見る度に艶(ツヤ)と言うか色気の有る役者さんだなと感じてました

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>透明人間様 (giants-55)
2013-06-07 00:35:59
書き込み有難う御座いました。

「テレビ三面記事 ウィークエンダー」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E4%B8%89%E9%9D%A2%E8%A8%98%E4%BA%8B_%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC)、懐かしいですねえ。両親が見ているのを、襖の陰からこっそり覗いて見ていました。泉ピン子さんがメジャーになったのも、此の番組が切っ掛け。思えば司会の加藤芳郎氏も鬼籍に入られたし、此の番組自体も最早「歴史の彼方」という感じなのでしょうね。

長門氏に色気を感じていたというのは、凄く判りますよ。記事でも書いたのですが、彼の目の遣り方が凄く色っぽくも在るんですよね。誤解を受けるのを承知で言えば、芸者さんの目の遣り方と似た感じがします。特に哀愁を帯びた役は最高でした。
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