SHEEHAN さんや cherry さんのブログで Boston が取り上げられていたということで、私もちょっとひねくれて参加させていただきます(笑)。
ギター・サウンドといい、コーラス・ワークといい、何かと Boston を連想させる Barry Goudreau の 1st ソロ・アルバム。それもそのはず、Barry は Tom Scholz の相棒として初期 Boston のギター・サウンドを担っていたのですから! Boston のアウトテイク集あるいはデモ・テープだと言われれば十中八九信じてしまいそうな内容です(笑)。実際、このアルバムが CD 化される前には『BOSTON 幻のサード・アルバム』としてブートレグが出回ったこともあったくらいです(笑)。正規リリースのアルバムなのに Boston の発掘音源扱いされるなんてまったくひどい話です。

かくいう私もそんな騙された者の一人だったわけで・・・(笑)。そもそもブートレグ業者も "Unreleased 3rd Album" だなんて、恐るべき完成度を持ってこの世に姿を現す "Third Stage" の名を騙ろうとする発想自体、ムチャクチャですわ(笑)。
Barry はなかなか制作が進まない Boston の 3rd アルバムに業を煮やした・・・のかどうかは知りませんが、バンド・メイトである Brad Delp (vo) と Sib Hashian (ds)、そして未来の Boston のヴォーカリスト Fran Cosmo らのサポートを得てソロ・アルバムをリリースするに至ります。しょっぱなの二曲 "Hard Luck", "Nothin' To Lose" からすでに BOSTON っぽさを漂わせていて微笑ましいです。爽やかなコーラスや絡みつくような独特のギター・サウンド、かなり本家を意識していますね(笑)。とはいえ、よく聴けば、エコー感やスペーシーな重厚感は控えめであり、どちらかというとストレートなロックを押し出した音作りです。本家ほどの完成度は望めないにしても、ほんのりと BOSTON ワールドを楽しめる好盤だと思います。
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cd Universe:
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