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Cheap Trick / Rockford (2006)

2006-07-23 08:45:58 | Music > Rock/Pops
 
90年代の Cheap Trick はご無沙汰だったのでオリジナル・アルバムは 1988年の "Lap Of Luxury" 以来です(笑)。そんなブランクもあってか、ちょっぴりドキドキしながら針を落としたのですが(こういう表現はもう無いんですよね)、シンプルでストレートなサウンドにヒネクレ系のメロディ、昔と変わらぬ彼らがそこにいました。シングル・ヒットがどうこうよりもアルバム丸ごと Cheap Trick ワールドを味わっちゃおう!ってな感じのどこまでも能天気な痛快ロックンロール・アルバムです(笑)。

P.S. ジャケットを見ていたら、ふとファミコンの「スパイ・アンド・スパイ」というゲームを思い出しました(古っ!)。

Vertigo / II (2006)

2006-07-22 07:32:17 | Music > Rock/Pops
 
元 Toto の名ヴォーカリスト Joseph Williams 率いる
AOR/MHR プロジェクト Vertigo の第二弾!

「今夏、ghostwind 宅にメロハーの風が吹き荒れる!」ってわけではないんですが、最近この手のアルバムが連続しております(笑)。

オープニングの "In The Blink Of An Eye" を聴いて Bonfire かと思いました(笑)。Toto 脱退後の Joseph のヴォーカルには何となく感じていたことなんですが、時折 Craus Lessman の声に被るんですよね。ハイトーンになると確かに違いは歴然としているんですが、中低音域でリキを入れて唄っている部分はクリソツなときがあるんですよ(笑)。ちなみにアルバム唯一のバラード "Save It All Alone" の唄い出しはかなり Tommy Heart しています(笑)。ghostwind の強引な類似論に賛同してくれる奇特な方は是非挙手を!(笑)

RABI さんには「まじりっけ無しの100%メロハーですよ」と言われていたものの、Joseph ということもあり、もっとライトなサウンドを想像していました。いやぁ、本当にメロハーなんですね(笑)。かなり気合の入ったメロディアスなロックを演っています。曲によってはタイコの音がちょっと気に入りませんが(笑)トータル的には凄くカッコいいサウンドです。最近にしては珍しく 10曲 30分台の短いアルバムです。このくらいだと逆にもっと聴きたくなりますねぇ(笑)。とりあえずこの欲求を満たすには 1st を探すしかないでしょうな(笑)。本作には Fabrizio Grossi, Alex Masi, Virgil Donati, Jason Scheff といったミュージシャンが参加しています。

Bonfire や Fair Warning が好きな人には文句なしにお薦めです。逆に Vertigo のサウンドが好きな人で Bonfire を未聴の方は是非こちらも聴いてみて下され(笑)。

Pride Of Lions / Live In Belguim (2006)

2006-07-17 09:47:44 | Music > Rock/Pops
 
待ちに待った Pride Of Lions のライヴ・アルバム。Toby くんの歌唱力が非常に高いことはスタジオ・ライヴの動画を何曲か観たことがあるので頭に入っていましたが、こうやってフルで聴くと改めて抜群の安定感に唸らされますね。何ともオペラティックというか、何とも歌いっぷりが良いというか(笑)。Jimi Jamison の方がロック・ヴォーカリスト然としたスタイルだと思いますが、"The Gift Of Song" なんかを聴くと、Toby の得意とする部分が素直に現れていると思います(それにしても上手い!)。

ライヴは Pride Of Lions の二枚のスタジオ・アルバムからの曲を中心に Survivor 時代の名曲と Jim の持ちネタを加えた構成。こうやって並べて聴くと、とにかく楽曲の良さが際立ちますね。オープニングの三曲からテンションはかなり高いです。"It's Criminal", "Gone", "Sound Of Home" とアドレナリンは出まくりです(笑)。

僕にとっては "Black Ribbons (Voices Of The World)" の収録が何よりも嬉しかったなぁ。この曲の持つ力強くポジティヴな雰囲気が好きなんですよね~(聴いているだけで励まされます)。前述した Survivor のカヴァーは "The Search Is Over", "I Can't Hold Back", "Eye Of The Tiger" の三曲。Toby はこれらの名曲においても臆することなく素晴らしい歌唱を聞かせてくれます。特に "The Search Is Over" での声のコントロールはお見事! "Eye Of The Tiger" は Toby と Jim の掛け合いもグッドな現代風のサウンドで蘇っています(かなりカッコいいですよ!)。"I Can't Hold Back" でも善戦していますが、やっぱりこの曲では Jimi の声を期待してしまうなぁ。でもそれはしようがないよね(笑)。

アルバムは二枚組になっていて、スタジオ曲が収録されたボーナス・ディスクが付きます。"Rockless Love", "Stand By You", "So Deadly", "Surrender To The Night" はスタジオ・アルバムの国内盤ボーナス・トラックとして既に発表済み。"Black Ribbons (Voices Of The World)" はシングルで聴いていますから、僕にとっては "Dark Angel" と "Feels Like Another Planet" の二曲が初聴でした。

Jim Peterik / Above The Storm (2006)

2006-07-16 23:06:13 | Music > Rock/Pops
 
VOICE OF SURVIVOR が Jimi Jamison ならば、SONG OF SURVIVOR はやっぱり Jim Peterik なわけで・・・(笑)。本作ではそんな Jim の才能に溢れたソング・ライティングが存分に味わえるライトなアメリカン・メロディック・ロックが目白押しです。アレンジ面を含め、楽曲のスタイルは幅広く、Jimi が唄えば即 Survivor というサウンドではありませんが、それでも随所に懐かしさを抱えたメロディにはどこか Survivor 的なものを感じずにはいられません。

ソロ作ということもあり、Jim はキーボード、ギター、ベース、ヴォーカル、そしてプロデューサーとまさに八面六臂の大活躍。彼はメロディ・メイカーとしての才能だけでなく、ヴォーカリストとしても優れたものを持っていると思います。確かに Jimi Jamison や Toby Hitchcock ほどの個性はないですが、温かくマイルドな声はとても心地良く響くんですよね~。僕は大好きです(笑)。リード・ギターは Pride Of Lions や Mecca でもお馴染み、今や Jim の片腕ともいえる Mike Aquino です。派手さは無いですが、ツボを得たプレイは Jim のサウンドに非常によくマッチしていると思います。

"Above The Storm" のような甘美なメロディに酔いしれていると、ふと「Jimi が唄っていたらどんなになっていただろう・・・」と、そんな想いが頭を過ぎったりします。Jim の場合、声域の制限もあり、部分的にファルセットを使わざるを得ないんですが、すべてのメロディを力強く伸びやかに歌い切れるヴォーカリストであれば、さらにその感動は大きいものとなったでしょう。ただそれは Jim 自身が一番強く感じていることかもしれませんね。

お気に入りの曲はたくさんあるのですが、爽やかで高揚感のある "Stand And Be Counted" は特に好きですね。コンテンポラリー・カントリーではよく聞かれるスタイルで、個人的にはこの曲をオープニングに持ってきて欲しかったなぁ(笑)。哀愁メロディの "Hiding From Yourself" は何故か 80年代の Gary Moore を思い浮かべました(笑)。力強くドラマティックな "Midnight In My Soul"、ワルツ調のリズムと温かみのあるポップ感が心地良い "In The Days We Have"・・・書き始めるとキリが無いかも(笑)。とにかく最後までダレることなく良い曲が続く、僕にとっては捨て曲無しの一枚ですね。

先日紹介した Survivor の新作 "Reach" と合わせて聴く度、Jim, Jimi, Frankie のカラーがバランスよく溶けあった Survivor のアルバムをもう一度だけ聴いてみたいという気持ちに駆られる今日この頃です(笑)。

Survivor / Reach (2006)

2006-07-15 11:38:25 | Music > Rock/Pops
 
最近 やっと再結成 Survivor の新作を聴くことができました。今週末はこのアルバムかなぁ~なんて思っていた矢先、RABI さんのブログで Jimi Jamison が脱退したことを知りました。「おいおい」って感じです(笑)。

80年代の名作には及ばないものの、決して悪くはないサウンドですし、メロハー系のアルバムとしては希代の名ヴォーカリスト Jimi の声も相まって、クォリティの高さは維持できていると思います。ただ如何せん Jimi と Frankie Sullivan の二人に境界線を感じてしまうんだなぁ。彼らが持ち寄ったサウンドは繋ぎ合わせただけで融合していないんですよね。80年代のアルバムでは、Jimi, Frankie, Jim Peterik という三人の個性がぶつかり合いながらも見事に溶け合っていた。そこに大きな違いを感じましたね。こういうのって感覚的なものだから言葉では上手く言い表せないんだけど、何となくバランスの悪さが露呈されている気がしたんです。ただこれは今後の活動で解消されていくものと思っていたから、やっぱり脱退には驚きましたね。

思い入れに囚われ過ぎず、Survivor という名の重みを解放して聴けば、それなりにいいアルバムだと思います(笑)。Jimi Jamison's Survivor ではディストーションが深く掛かったギターを前面に出したヘヴィなサウンドが印象的でしたが、本作では "Too Hot To Sleep" の延長線上にあるライトなサウンドです。Jimi のヴォーカルは多少ザラついていて、全盛期のような艶のある高音は望めないものの、その分渋みの増した中音域が確かな手応えを感じさせてくれます。オープニングの "Reach" はアルバムのタイトル曲というだけあって、本作のポジティヴな方向性を指し示す佳曲。スピード感のある "Fire Makes Me Feel" や AOR 風の "One More Chance"、アコースティックなグルーヴ感が心地良い "I Don't" も印象に残りました。全体的に見て突出した完成度を持つ楽曲はなかったのですが、平均的にいい曲が並べられていると思います。

そういえば本作では Frankie が "Nevertheless" と "Talkin' 'Bout You" の二曲でリード・ヴォーカルを取っています。何となく Triumph っぽく聞こえるのは彼の声質のせい?(笑) 悪くはないヴォーカルですが、Survivor で彼が歌う必然性は果たしてあったのかどうか・・・。この辺りにも何となく見え隠れするものがあるんですよね(笑)。

色々言いたい放題書いてますが、何だかんだとこれからの季節、ドライヴのお供に連れ出そうと思っている一枚です(笑)。

Chicago / XXX (2006)

2006-05-03 07:31:31 | Music > Rock/Pops
 
昨日はあいにくの天気だったので、家で夏服への衣替えを敢行いたしました。これが意外と時間が掛かるもので・・・(笑)。何だかんだと四時間くらい格闘しておりました。ちょうどいい機会と思い、もう着ることがないだろう服はできるだけ処分。とりあえず三分の一を紙袋いっぱいに詰めて古着屋に持っていったところ、予想以上の 2000円になりました。先日、これまた紙袋いっぱいの雑誌が一円にもならなかったことを考えると、嬉しい誤算でしたね(笑)。本や服に限らず、今年の GW は家中のものを整理したいと思っています。よくよく考えると物が多すぎるんですよね~。部屋のスペースを確保するという意味でも、あわよくば小銭稼ぎという名目でも、何はともあれ整理整理!(笑)

でもって今回の Chicago です。最新作 "XXX" をやっと聴きました。あちこちでレヴューが上がってましたから、これまた気になっていた一枚なんですよね~。いつの間にか「×」三つでビックリです(笑)。一聴しての感想ですが、ポップ感よりグルーヴ感が前面に出ている印象を受けました。楽曲も以前より落ち着いた大人っぽい雰囲気になったように感じます。表現が適切ではないですが、近作で例えれば "Twenty 1" と "Night & Day" の中間を狙ったようなサウンドですね。

P.S. 新作とは関係ないですが、YouTube で Chicago 思い出の一曲 "Will You Still Love Me?" の PV を見つけました(笑)。


Chicago Official Website:
http://www.chicagotheband.com/


"XXX" アルバム試聴(cd Universe)
http://www.cduniverse.com/productinfo.asp?pid=7013847

Shadow King / same (1991)

2006-04-08 06:56:38 | Music > Rock/Pops
 
いやぁ、今週は心身疲労で完全にグロッキーでした・・・(笑)。当分、平日の更新は停滞してしまうと思いますが、チロッと宜しくです。んなわけで、今日はストック記事です(笑)。

ちょこちょこと Lou Gramm ネタが続きますが、いいタイミングで Shadow King も聴くことができました。見つかるときは見つかるもんですね(笑)。

Viv のリフを軸としたエッジの効いたサウンドはほぼ予想通りで、Foreigner よりも幾分ドライな印象です。Lou のヴォーカルは意識してハードな唄い方に徹しているのか、高音域での艶やかな伸びよりもハスキーで力強い中音域が強調されているように感じます。とはいえ声質に感じられる湿り気は相変わらずですし、どんなサウンドにあっても埋もれないその存在感は流石だと思います。

すでに何度か聴きましたが、不思議と Viv のギターに耳がいくことがなかったんですよね~。これって悪い意味ではなくて、ギター・ヒーロー Vivian Campbell から脱却して、楽曲やヴォーカルを上手く立てる術を身に付け始めていたということなんでしょうね。当時はありえないと思っていた Def Leppard への参加も今ならわかるような気がします(笑)。

アルバムにはこれといったキラー・チューンはありませんが、楽曲の粒が揃っていて安心して聴ける一枚です。個人的にお気に入りなのは "This Heart Of Stone" ですね。Lou と Viv のバックグラウンドが上手くかみ合った一曲だと思います。

Foreigner / Inside Information (1987)

2006-03-27 00:09:56 | Music > Rock/Pops
 
Lou Gramm のソロを聴いていたら、無性にこのアルバムが聴きたくなり、引っ張りだしてきました(笑)。僕にとっては初 Foreigner なんです。Lou の声自体はソロ作 "Ready Or Not" の方が先でしたから、Foreigner に対するイメージも "Midnight Blue" を唄っていた人のバンドという程度だったんですよね。おまけにこの頃は、聴いている音楽が HR/HM 一色になりつつあったので、過去の作品を遡ることなく、結局はこの一枚を聴いただけで通り過ぎてしまった・・・。出会った時期が悪かったんでしょうね(笑)。今は、ちょっぴり Lou にハマっているので Foreigner を聴き込むには良いタイミングかなと思ってます。このアルバムを起点に少しずつ彼らの歴史を辿ってみるつもり(笑)。

本作を聴き直して、改めて自分好みのサウンドであることを実感しました。ギター・リフとキーボードのコントラスト、Lou の情熱的なヴォーカル、熱心な Foreigner ファンの間での評価はともかく、僕にとっては楽しめる一枚です。シングル・ヒットを記録した "Say You Will" や "I Don't Want To Live Without You" はもちろんのこと、Foreigner 流のハードさが魅力的な "Heart Turns To Stone", "A Night To Remember" などがお気に入り。当分は本作とソロ二作をまとめたプレイリストがヘヴィ・ローテーションになりそう・・・(笑)。


25 All Access Tonight DEBR-14205
25 All Access Tonight


ライヴ・アット・ディア・クリーク BVBM-31046
ライヴ・アット・ディア・クリーク


ライヴ・ベスト+1 WPBR-95098
ライヴ・ベスト+1

Dorris Henderson / Watch The Stars (1967)

2006-03-25 00:00:04 | Music > Rock/Pops
 
ブリティッシュ・フォーク界の重鎮 John Renbourn、彼がその輝かしい歴史をスタートさせたのは Dorris Henderson とのデュオ・アルバム "There You Go" (1965) であるとされています。本作はそんな名作の二年後、1967年にリリースされた第二弾です。Dorris のソロ名義となっている点、幾人かのサポート・ミュージシャンを迎えている点、前作とは異なりますが、John のアコースティック・ギターをバックに Dorris が牧歌的な楽曲を唄うスタイルは前作の流れを汲むものといえるでしょう(・・・と偉そうなことを書いていますが、前作は試聴程度です/笑)。素朴でありながらも黒人歌手らしいソウルフルな唄い回しは他のフォーク・シンガーでは出せない味わいでしょうね。初めて聴いたとき、真っ先にこの魅力に取りつかれました。まさか相反すると思っていたスタイルがこんなにも見事に溶け合うなんて・・・。この不思議な魅力を味わうためだけにでも、聴いてみる価値ありですぞ!(笑)

ところでこのアルバム、実は友人の一人が「最近のお気に入りなんだ」といって貸してくれたものなんです。ただ彼は John Renbourn を聴くようなタイプではないので、ちょっと不思議に思い、尋ねてみたところ、たまたまネット・ラジオで試聴して気に入ったとのこと。普段はジャズ・ヴォーカルを中心に聴いている友人ですが、ブリティッシュ・フォークの中に見え隠れする Dorris のブラック・フィーリングに感じるものがあったようです。

そうそう、書き忘れていました(笑)。僕だけかも知れませんが、Dorris のヴォーカルを聴いていると、時折 Ann Wilson の影がチラつくんですよね(笑)。高音部での力の入れ方やヴィブラートのかけ方に通じるものを感じます。これって Ann が Dorris に影響を受けていたとか? まさかねぇ(笑)。

Lou Gramm / Long Hard Look (1989)

2006-03-22 00:00:00 | Music > Rock/Pops
 
ジェイさん、lynette さんお薦めの一枚、やっと見つけたでごわす(笑)。ソリッドでエッジの効いた 1st に比べると、かなりマイルドで AOR 寄りのサウンドですね。てゃいえ相変わらずロック・ヴォーカリスト然とした Lou の声はステキです。全編通してアダルト路線かと思いきや、アルバムの中盤に来て "I'll Come Running", "Hangin' On My Hip" といったハードな楽曲もあり、なかなか楽しめます。キーボードをふんだんに盛り込んだ爽やかなサウンドは春先のドライヴに向いていそうですね。"Broken Dreams", "Hangin' On My Hip", "Day One" の三曲には今やすっかり Def Leppard のギタリストとして定着した Vivian Campbell が参加。長いこと Dio や Whitesnake のイメージが抜け切らなかったけど、最近はレスポールが似合うようになったね、ヴィヴ!

今回ジェイさんのレビューを読み返しながら聴いていたんですが、すごく丁寧でわかりやすいです(いいですかねぇ、またリンクさせていただいて/笑)。というわけで僕の方は単なるリスニング日記です(笑)。

Raul Midon / State Of Mind (2005)

2006-03-11 10:44:46 | Music > Rock/Pops
 
Raul Midon...ジェイさんのブログでその存在を知ってから、ずっと気になっていたアーティストでした。盲目のギタリスト、パーカッシヴなギター奏法、マウス・トランペット、彼の音楽が語られるときには必ず出てくる言葉です。しかし実際に彼の音楽を聴いてみて、これらは単なるキッカケに過ぎないことがわかりました。彼の音楽を支えているのはハート・ウォーミングなヴォーカルや類まれなる作曲センスであり、今日(こんにち)の話題性が失われたとしても、しっかりと芯に残るものを持ったアーティストだと思います。

Raul の音楽は基本的に R&B をベースとしたスタイルで、そこにジャズやクラシック、フラメンコなど彼がこれまでに経験してきた様々な音楽のエッセンスがふりかけられています。シンプルなサウンドでありながらアルバムが単調にならず彩り豊かに感じるのは、そういった彼のバックグラウンドに負うところが大きいのではないでしょうか。そして何より素晴らしいのがマイルドで包容力のある彼のヴォーカル! Stevie Wonder や Jeff Beck が絶賛するのも頷けますね(笑)。僕に Raul の音楽を聴くキッカケを与えてくださったジェイさんに感謝!(ジェイさんのレビューはこちら


Raul Midon Official Website:
http://www.raulmidon.com/


"State Of Mind" アルバム試聴(cd Universe)
http://www.cduniverse.com/productinfo.asp?pid=6847651

Simon & Garfunkel / Wednesday Morning, 3AM (1964)

2006-03-01 00:01:15 | Music > Rock/Pops
 
今回は何の脈絡もなく Simon & Garfunkel です(笑)。Eric Johnson も大好きだというフォーク・デュオですね。僕も昔からフォークといえば Simon & Garfunkel か Peter Paul & Mary ってくらい好きでしたから EJ がライヴでカヴァーしていることを知ったときは本当に嬉しかったです。

S&G との出会いは高校時代まで遡ります。ふとしたキッカケで母親が持っていたオムニバスのレコードを聴いたんですが、その中に "The Sound Of Silence" が入っていたんですよね。心揺さぶる切ないメロディにすっかり魅了され、早速 "Greatest Hits" というベスト盤を借りてきました。当時はここまでシンプルなサウンドを聴いたことがなかっただけに、すべてが新鮮に聞こえましたね。今でもこのベスト盤に収録されている楽曲はすべて僕のフェイバリットです。ちなみにこの頃、僕は完全に HR/HM キッズだったので、友人に S&G が好きなことを明かしても、一笑に付され全く信じてもらえませんでした。実際に S&G のテープを聴かせたときに「本当に好きだったんだぁ」と言われたくらいですから(笑)。

"Wednesday Morning, 3AM" は後にフォーク・ロックなるジャンルを確立する彼らのデビュー作で、当時はまだ Paul Simon のアコースティック・ギターをバックに、二人の素朴なハーモニーを前面に出したフォーク・ミュージックでした。リリース当初は大した話題になりませんでしたが、プロデューサーの Tom Wilson が本人たちの知らぬところでギター、ベース、ドラムをオーヴァー・ダブした "The Sound Of Silence" をシングル・カットし、これが思わぬ大ヒットを記録します。フォーク・ロックと呼ばれるこのスタイルは、以降彼らのサウンドの基盤となり、多くの名曲を生み出すに至るわけです。

本作は "The Sound Of Silence" のオリジナル以外、有名曲は収録されていないですし、ドラムレスのサウンドということもあり、他のオリジナル・アルバムに比べると地味な印象は拭えません。しかし「S&G の原点」という事実こそがこのアルバムでしか味わえない魅力の一つでしょう。オリジナル曲が中心となるのは次作からで、本作では全12曲中 Paul の作品は 5曲に止(とど)まっています。オリジナル以外では Bob Dylan の曲が聴きどころでしょうか。

Rolling Stones / Steel Wheels (1989)

2006-02-26 00:02:30 | Music > Rock/Pops

Rolling Stones:
Mick Jagger - vocal
Keith Richards - guitar
Ron Wood - guitar, bass
Bill Wyman - bass
Charlie Watts - drums

Chuck Leavell - keyboard

etc.

来日公演まで一ヶ月を切った Rollong Stones ですが、突然 "Rock And A Hard Place" が聴きたくなり、"Steel Wheels" を借りてきました(笑)。当時 CM で流れていましたよね。イントロのリフが印象的で、凄く興味を惹かれたのを覚えています。ストーンズはあまり詳しくないので、このアルバムがファンの間でどういう位置づけになるのかはわかりませんが、ソリッドでストレートなロックはいつ聴いても気持ちがいいですね。EJ も影響を受けたと公言している Keith Richards のリズム・ワークは本家だけにやっぱり格好いいなぁ(笑)。

"Rock And A Hard Place" 以外では "Sad Sad Sad", "Mixed Emotions", "Terrifying" なんかがお気に入り。"Blinded By Love" ってちょっと後期の The Byrds っぽいですね。この曲でのフィドルとマンドリンは Albion Band にも参加したことのある Phil Beer です。

ストーンズのアルバムで皆さんのお薦めがありましたら是非教えてくださいませ~♪

Freddie Mercury / Mr. Bad Guy (1985)

2006-02-25 09:08:49 | Music > Rock/Pops
 
去年は Paul Rodgers を迎えた Queen が来日するなど、ちょっとしたブームが巻き起こりましたね。中学時代からの友人が Queen の大ファンで、当時良く聴かせてくれたのが Freddie Mercury の "I Was Born To Love You" でした。Queen のことすらほとんど知らない頃でしたが、この曲は大好きになりましたね。Freddie の死後、残されたメンバーが手を加え、Queen の楽曲として再リリースされました。日本ではドラマで使用されたこともあり、一躍有名になりましたね。

Queen のゴージャスなヴァージョンに比べると、キーボードは古臭いし、音質も決して良いとは言えないんですが、懐かしさも相まって、僕はこのオリジナル・ヴァージョンが好きなんです。当時の空気が凝縮されていて、何とも言えない気持ちになりますね。

ちなみに同じく Queen がリメイクした "Made In Heaven" のオリジナルもこのアルバムに収録されています。また国内盤のみ、ボーナス・トラックとしてアルバム収録曲の 12インチ・ヴァージョンが追加されています("Let's Turn It On", "I Was Born To Love You", "Living On My Own")。