2022年2月14日、嫁さんから「バレンタインのプレゼントです」と上図のAFVクラブのキットを渡されました。前年2021年2月14日のバレンタインのプレゼントは普通にモロゾフの「プレミアムチョコレートセレクション」でしたから、今年はチョコではなくてプラモか、と驚きました。
しかし、箱絵を見て、知らない車輌だったので「初めて見る車やね」と言ったら、「ガルパンの劇場版に出てますけど?」と返されました。えっ、と再び驚き、急いで調べてみたところ、劇場版にて大学選抜チームの演習場にてメグミ、アズミ、ルミ、の三副官が乗っている車輌だと知りました。当時のツィートはこちら。
このシーンですね。嫁さんはこの車輌の適応キットを贈ってくれたわけです。この車輌の存在は、迂闊にも完全に見逃していたわけですが、もともと私には、大学選抜チームの車輌の製作は島田愛里寿のセンチュリオン1輌で充分だ、というアタマがあったのも事実でした。それでセンチュリオン以外の車輌に関するリサーチを殆どしていなかったため、今回の車輌、ダッジWC57についても基礎情報すら頭に入っていなかったわけです。
ですが、嫁さんからの折角の贈り物ですので、敬意を表して最大限に活用させていただくことにしました。早速ダッジWC57なる車輌に関してネットで情報を集め、ガルパン劇場版のDVDも一度観ました。
DVDを一通り観て、劇中車のシーンが上掲のワンカットだけであることを確かめました。模型製作に最低限必要な四面観すら揃わず、正面観と左側面が分かるだけでした。それならば、キットはストレート組みでも良いかな、と考えましたが、念のために細部を仔細に観察すると、キットには無い部品も付いているようなのでした。すると、いわゆるガルパン仕様への追加工作も必要になるかな、と気付きました。
おまけに、上図のワンシーンには信じられないような作画ミスも見られるのですが、それは再現製作に支障をもたらす性質のものではありませんでしたから、ここでの言及も省いておきます。
中身です。AFVクラブのキットはこれまでにも幾つか作りましたが、いずれも扱いやすく作りやすく、パーツの精度も良いので、タミヤ製品と同様の安心感が得られます。気軽に組み立てを楽しむか、と考えました。
説明付き製作ガイドです。台湾のメーカーだけあって、日本語の説明文も入っています。
組み立てガイドも御覧の通り、見やすくて分かりやすいデザインになっています。ガイドも冊子形式でサイズも大きいので、日本のメーカーの組み立てガイドとは異なって、なにか雑誌やパンフレットを開くような手軽感が楽しめます。
ステップ1ではエンジンを組み立てます。今回のキットはWC56、WC57のどちらかを選んで作れますが、劇中車はWC57タイプですので、以後の製作における幾つかの選択は、WC57のほうを採ることになります。それでウインチのB22、B23も組み立てますし、A23も取り付けます。
組み立てガイドの手順にしたがって段階的に組み立ててゆきました。
今回はエンジン部分も塗装して組み立てること、をテーマに据えて取り組みました。試みに、エンジンおよびエンジンルーム内部の塗装を全てポスカやガンダムマーカー等のアートマーカー類で行なってみることにしました。
そこで、パーツの多くは上図のように、塗装してから切り離して準備する流れとなりました。
組み立て途中のエンジンです。ガルパンの車輌ですから組み立てガイドの塗装指示に沿う必要はなく、むしろガルパンならばでの清潔感、行き届いた整備によるピカピカ感、乙女のたしなみの戦車道に相応しいカラフルなメカ感を出してみよう、と考えました。それでエンジン本体はガンダムマーカーで黒鉄色や焼鉄色などに塗りました。全体としてはアニメ感のようなものが表出出来れば、と思いました。
パイプや細かい装置類、ファンベルトなどは目立つようにメタリックシルバーで塗ってみました。
このようにパーツが分かれていますと、色も塗り分けたくなってきますが、仮組みしてからカラーを検討することにしました。
組み立てるとこのような形になりました。短いシャフトが付くので、動力伝達装置でしょうか。
塗装して組み上がっているエンジン本体に繋げると、色も同じにしたほうが良さそうに思えました。
さらにパーツを色々と組み付けるので、組み付ける前の状態を記録しておくべく撮りました。
ステップ1の工程が完了した時点でのエンジンの様子です。細かいパーツも10個を下らないのですが、綺麗にはまってズレもなく繋がるので、あまりストレスを感じなかったと思います。 (続く)