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ゆるキャン△の聖地を行く25 その3  奈良田湖と広河内橋

2022年12月07日 | ゆるキャン△

 早川町の湯島から奈良田湖へ向かう途中、10時55分に左手に上図の立派な宿泊施設が見えました。コミックでもアニメでも登場している西山温泉の旅館「慶雲館」です。ここも撮影しようと、県道37号線沿いのバス停「西山温泉」の脇の自販機スペースの横に車を停めました。

 

 バス停の南にある湯川橋のたもとに寄って、上図の写真を撮りました。この旅館「慶雲館」は世界最古の宿としてギネスブック認定を受けているそうで、日本随一の湧出量の秘湯であると公式サイト上でも謳っています。要は白鳳時代の慶雲二年(705)に温泉が採掘されて湯治場となったのが始まりであったそうです。慶雲は五年(708)に改元されて和銅となり、その三年(710)に飛鳥藤原京から平城京への遷都がなされます。

 

 なので、元奈良県民で平城京の西端に30年近く住んでいた身にとっては、平城京の前にここの温泉が開かれていたという伝承自体が驚きです。白鳳時代にこの辺りに資源開発や鉱脈調査が及んで温泉の発見に繋がったもののようですが、こういった古い伝承が点在する早川町とは、古代からどのような形で注目されていた地であったのでしょうか。
 上図の旅館「慶雲館」の前の川は湯川といい、それに架かる県道37号線の橋が湯川橋です。

 

 10時59分、奈良田湖の南端に着きました。上図の奥には西山ダムが見えました。湖面は最上位に達していたようで、ダムの堰堤ギリギリに水面が青々と広がっていました。ダムへの分岐路に広いスペースがあったのでそこに車を停めて外に出、周囲の景色を眺めました。

 

 西山ダムの上も車道になっていて車が通れるようですが、一般車の通行は禁止です。ダムの向こう岸に施設とトンネルが見えるので、トンネル内にも何らかの施設があるようです。

 

 奈良田湖の南にある上図の中島も、頂部だけがぽつんと湖面に浮かんでいました。この日の奈良田湖がほぼ満水状態であったことが改めて感じられました。

 

 奈良田湖は南北に約1.5キロ、東西の最大幅約200メートルの細長いダム湖です。富士川水系の早川の上流にあたり、山梨県営の発電用ダムとして1953年に築かれた西山ダムでせき止められて形成されました。それまでは奈良田の集落があったため、それに因んで奈良田湖と呼ばれます。

 

 奈良田湖の東側の県道37号線を北へ進み、奈良田湖の北端に注ぐ早川を西へ渡って上図の広河内谷の橋まで行きました。広河内橋といいます。
 ここから先は一般車の通行は禁止されていて、付近を通る予定のリニア路線関連の工事用ダンプカーなどが時折通過してゆきました。上図の橋の手前に、橋の向こうにある奈良田第一発電所の見学者用の駐車スペースがあり、警備員にそこへ誘導されて車を停めました。

 

 広河内橋の南端に立って左手を見ると、広河内谷を流れる川の段差が連なって滝の連続に見えました。この谷川は南アルプスの赤石山脈に属する広河内岳(標高2895メートル)を源流とし、登山客の多くはここ広河内橋からの県道37号線から登っていくそうです。

 するとここから先は一般車の通行は禁止でも、歩いていくのは禁止されていないのですか、と先ほどの警備員に訊ねると「そうですね。登山の方とかは出入りされてますからね。この道(県道37号線南アルプス街道)がもともとは赤石山系への登山道路として造られたんですからね」との返事が返ってきました。  (続く)

 

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