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青師団高校 ベルデハⅡ軽戦車 作ります !!  その3

2022年07月26日 | ガルパン模型制作記

 車体の組み立ての続きです。御覧のように内部に各パーツの固定用の支持材を取り付けました。これらが無いままだと各パーツの接着固定がしっかりせずに失敗しかねないからです。以前に自作したハリー・ホプキンスの製作ではこういった支持材や補強材を入れておらず、接着固定乾燥後に張力によって各所のプラ板が曲がったり歪んだりしました。その失敗を教訓として、今回はとにかく車体の組み合わせを堅固にするという方針で臨みました。

 

 パーツをはめ込む範囲の四隅に支持材をプラ板で仕込みました。原案図から作成した三面図にも支持材の位置を決めて描いてあったので、その位置を再確認しながら慎重にひとつひとつ組み付けました。

 

 車体の各パーツを組み合わせました。内部各所の支持材によってしっかりと接着固定出来、プラ板の厚みのおかげで反りも歪みも生じませんでした。戦闘室天板の中央には、あらかじめピンバイスで径2ミリの穴をあけておきました。その穴が、砲塔の中心軸のセット位置になります。

 

 砲塔の製作に進みました。どうやって作るかを三つほど試案をたてて紙で実験し、最も良さそうな案で図面を作成し、それをプラ板にトレースしました。Ⅰ号戦車の砲塔に影響を受けてデザインされたという丸い砲塔ですから、底面は円形になります。サークルカッターで切り出して、中心に穴を開けて中心軸棒の位置を確保し、内部の支持材を上図のように組み付けました。

 

 ベルデハⅡの主砲はスペインのプラセンシア・デ・アルマス(Placencia de las Armas S.A.)によって生産された44口径45ミリマークⅠ戦車砲です。これはソ連より導入されたT-26軽戦車の主砲であった19K 45ミリ対戦車砲を参考にして開発されたものですが、外観上はほぼ同じであるそうなので、手持ちのジャンクパーツにあったT-26軽戦車用の45ミリ砲のパーツを転用することにして、その基部を上図のように前部に仕込みました。細部は削ったりプラ板をあてたりして変更していますが、後に全体的にヤスリがけ調整を施しました。

 

 組み立て途中の砲塔です。御覧のように天板は前半分が方形で後ろ半分が円形ですので、そのように切り出して支持材の上に貼りつけました。砲基部の左右は視察窓が付く台形の装甲板ですので、そのようにカットしたプラ板を取り付けました。砲防盾はそのままだと形状が異なるので、表面にプラ板を少しずつ貼って穴などを埋めました。

 

 砲塔天板の前端は下へ緩く傾斜します。その部分を別にカットして貼り付けました。

 

 難しかったのが側面の傾斜装甲でした。ベルデハⅡの砲塔は当時の戦車では低いほうに属して側面も斜めになっているのが特徴で、後ろ半分は丸くまわります。これはプラペーパーを段階的に接着しつつ巻いていき、ぐるりと貼り付けてから、はみ出し余剰部分を切り落とすという方法で作りました。

 

 御覧のようにプラペーパーを角度を計算して扇型に長く切ったものをぐるりと回して貼り付けました。それからはみ出た部分を丁寧に切り取って、流し込み接着剤でさらに固定して固めました。最初はパテでの整形も必要かなと考えましたが、ヤスリがけのみで整形が出来ました。

 

 天板上にハッチを貼り付け、ハンドルもジャンクパーツから調達して取り付けました。砲防盾の左右の凹凸面を削ったり埋めたりして整えました。
 ベルデハⅡの副武装は、ドイツから導入されたドライゼのMG13機関銃で、実車では砲基部左右に2挺、車体前部中央に1挺が配されましたが、現存実車においては車体前部中央の1挺が撤去されて砲基部左右の2挺のみになっています。ガルパンの劇中車もその状態を写していますから、砲基部左右にMG13機関銃2挺を再現することにしました。

 

 砲基部左右の2挺のドライゼMG13機関銃がプラ材で仕上がりました。MG13機関銃は、スペインがドイツより導入して運用したⅠ号戦車の主砲であるので、そのパーツもジャンクにあって転用も可能でしたが、ベルデハⅡではフラッシュハイダーが無くて筒先のみが出ているので、プラ棒をそれらしくカットして取り付ければ事足りました。左右の視察窓や砲塔側面後ろ寄りの二ヶ所のクラッベなど、細部のパーツもプラ板で作って取り付けました。

 かくして上図のように、砲塔の概形がだいたい出来上がりました。あとは砲身と三ヶ所の吊り下げフックを取り付ければ、砲塔部分は完成となります。  (続く)

 

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