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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く38 その8 「あの芸術的作品です!!」

2022年07月27日 | 大洗巡礼記

 大洗模型展示会の続きです。展示会場の奥の隅、入り口から見ると右側の奥の隅にあるコーナーまで回りました。上図のような、明らかにそれまでの展示品群とは何かが違うレベルの、見応えある作品が並んでいました。上図の左端にポルシェティーガーのフルインテリア仕上げも陳列されており、その木目細かな作りこみにも目を見張るものがありました。名札にて作者名を見たら、以前に拙ブログにてティーガーⅠの製作レポートなどを綴っていた頃にコメント欄に色々と教示を下さった方のハンドルネームがありました。

 それで、会場で会った梅原屋のNさんに教えて貰って、その方のところへ御礼の挨拶に行きました。ですが、先方は私の事は忘れていたようで、大した話も出来ずに終わりました。その後、昨日にM.S.modelsさんより預かったカメラのパーツらしき落し物を、持ち主の方を探して渡しました。この方は立派なカメラを持って作品群を順番に撮影することに没頭していたようで、こちらも挨拶程度で大した話は出来ないままでした。
 それで、どうも大洗模型展示会に参加するガルパンモデラーさんというのは、忙しい方か、あまり話さないか、交流意識が希薄な方が多いようだな、と感じました。毎日のようにメールや電話をかけてくるサークルのガルパン仲間およびモケジョさん達とはえらい違いです。

 同時に、思い当ることもありました。同じ6月に神戸で開催された模型女子合同内覧展示会に参加した複数のサークルのモケジョさんの方々と飲み会で話したのですが、彼女たちは、ガルパンモデラー層に関して一様に批判的なスタンスを示していました。SNSで発信しても無反応、コメント入れても返事がない、交流意識が希薄な方が多い、というような共通認識をもっていたなあ、と思い出しました。
 さらにはガルパンファンに関して否定的な意見や批判めいた見解も少なくありませんでした。なかには何があったのか、敵意むき出しの方もおられて、話を聞くと、大洗へ行った時にやたらと絡まれて説教されたり、パネル設置店舗への戦車プラモの寄贈をしつこく勧められたり、要らない缶バッジやらグッズらの説明を延々と聞かされて閉口した、といった述懐が並ぶのでした。全てが大洗ではよくあるハプニングなので、私も何とも言いようがありませんでした。

 

 さて、会場で梅原屋のNさんに会いましたが、その芸術的作品も当然のことのように出展されていました。これは確か吉本プラモデル部のコンテストに出した作品ですよね、と訊くと大きく頷きました。一時期は梅原屋の展示コーナーにも置いてありましたから、多分これを見るのは二度目か三度目でした。

 

 早速にNさんのジオラマ作品を撮影するホシノでした。梅原屋の展示コーナーに置いてあった時期には、もう少し高い位置にあったので、こうやって見下ろして、全体を俯瞰するのは今回が初めてでした。見る角度によって展示品からの情報量が変化するので、博物館や美術館などでは展示品の位置や高さに細心の注意が払われます。 (上図はTさん撮影)

 

 今回の大洗での展示会にもこれを出品したのは、たぶんNさんにとっては一番の大作で自信作でもあったからでしょう。レオナルド・ダビンチも真っ青の究極的芸術ジオラマです。葛飾北斎がひっくり返り、棟方志功が失神し、岡本太郎が茫然自失となったんじゃないか、と思ってしまうほどの洗練度と完成度の高さです。

 なにしろこれは、作品ではなくて芸術ですから当然でしょうが、現代日本にもこうした優れた領域の創造芸術があるわけです。模型やプラモデルをいつまでも子供のオモチャ扱いにしていてはいけないのです。文化庁は、一度こういう作品をきちんと見て評価して、文化財の概念にプラモデルやフィギュアの優れた作品を追加するべきなのだ、と本気で思います。しかし、いまの文化庁長官は造形分野とは縁が薄い音楽分野の重鎮ですから・・・。

 

 作品見物の際にNさんが改めて見どころを説明してくれたのですが、上図のトレーラーの運転席からドアを開けて降りようとしているサングラスの男が、大洗応援大使やいばらき大使などを務めたプロレスラーの蝶野正洋さん、ということでした。えっ、そうだったのですか・・・。

 私は以前からこのサングラスの男には気付いていましたが、ゴツイ雰囲気から「沈黙」シリーズのスティーヴン・セガールだろうと思っていました・・・。ジオラマ作品の随所にユーモアやギャグをさりげなく織り込むNさんのことですから、さりげなく映画ネタを仕込んできても違和感がありませんので・・・。
 このサングラスの男、降り立ってあんこうチームの前に威圧感たっぷりに立ちはだかり、「オッパイには気をつけろよ」とか言いそう・・・。

 

 同道のTさんも熱心に見ていたようでした。最近にガルパンのⅣ号戦車を珍しい動機にて初めて作ったそうですが、ガルパンプラモデルがそれ一つで終わりになることは無いようです。こうした芸術的作品を見ておくことで、次の製作へのモチベーションも得られるし、参考になる情報が豊富に得られると思います。

 

 私自身は、ジオラマの背景になっている上図のレンガ倉庫の壁体のほうにも、感慨深いものがありました。以前に「大森」で食事しながらレンガ壁の作り方を教えて貰って、自分でも試みて、思ったものが出来なかったのでなおも試行錯誤した経緯があります。その延長上にて現在の戦車工場の建物の建設に至ってレンガ壁面を独自の方法で再現することに行き着いた思い出があり、全てはこのNさんのレンガ壁表現がヒントになっているからです。

 

 Nさんのフルインテリアの作品は、上図の黒森峰女学園エレファントがありました。最新作のカバさんチームⅢ号突撃砲もありました。今回の大洗展示会にてフルインテリア作品は、他には先ほどのポルシェティーガーしか無かったように思います。フルインテリア作品は、作るのがとても大変だし手間も費用もかかるので、歴戦のガルパンモデラーでもなかなかチャレンジすることが無いようです。

 

 驚異的な芸術的ジオラマ作品を見た後では、このような劇中シーン再現の作品などは、ただの縮尺模型に見えてしまいがちです。ですが、この場面はガルパンのアニメでは唯一の、3つのチームの日本軍戦車の揃い踏みシーンですから、貴重であることは確かです。大洗町役場玄関の一部だけでもあわせて再現すれば、もっと見栄えがしたでしょう。

 

 ああ、聖グロリアーナ女学院のクルセイダー・・・。私の製作では全然手つかずのままです。いつになったら機会が訪れるのでしょうか・・・。  (続く)

 


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3 コメント

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うーん... (T_HAJOE)
2022-07-27 22:16:03
>忙しい方か、あまり話さないか、交流意識が希薄な方が多いよう
たぶん、各個人毎に「閉じている」からではないかと....
同じ傾向の作風は少なかったはずです。
似ているのはわたしと梅原屋さんぐらい?(笑)
それですら方向性は異なるので....
同じ傾向ならなんとか会話が成立しますが、異なっている場合はどちらかが合わせる必要になるのでそれは本意じゃないでしょう。

>毎日のようにメールや電話をかけてくる
どちらかというと「共感」を得るためではないかと思います。

>やたらと絡まれて説教されたり
ああ、これはわたしも避けるな。
上の共感ではなくて押し付けになってますからねぇ
自分の興味は他の人も同じであると勘違いしている人の傾向ですな。

>こういう作品をきちんと見て評価して
評価なんてできないでしょ、作ったこと無いわけだから
返信する
Re. うーん... (ホシノ)
2022-07-27 23:21:15
>「閉じている」
確かにそうですね。展示会イコール交流会でないわけですね。そのあたりも神戸のモケジョの内覧展示会と対照的といえます。あちらは交流のための展示会でしたから。だから当方に特別出品を依頼してきたわけですが、大洗展示会はそういうのはありませんでした。これも「閉じている」からでしょうね。

>「共感」
どうでしょうねえ。実感としては質問や疑問点をぶつけてくる感じですので、共感よりも当方の「見解」を聞きたいという感じですね。

>やたらと絡まれて説教されたり
アニメ聖地ではよくある傾向らしいですが、大洗のは分母が大きい分、人数も多くなるので特に目立つと言われています。当方は幸いにしてそういうハプニングには直面していませんが、模型を寄贈したらどうか、という話は時々されましたね。でも寄贈はしたくないので、特定の期間の寄託にとどめました。
返信する
交流会 (T_HAJOE)
2022-07-28 20:36:30
>展示会イコール交流会
表立って交流会ということではないですね。
回数重ねれば交流会(展示会ではなく)を開くというのもいいんじゃないかと思いますが...

>模型を寄贈したらどうか
わたしの場合は自分が作ったモノを自分で鑑賞しててもしょうがないというのと、それだったら他の人にも見てもらった方がいいというのがあるので....
あとは作っても飾る場所がないという切実な問題が....
かといって梱包してしまうというのも......
返信する

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