高ボッチ高原には、二時間あまり滞在しました。松本駅を16時前に出る特急の切符を購入してあったため、乗り遅れないように早めに下山することにして、第2駐車場に停めてあったレンタカーに戻りました。
乗り込んで時計を見ると13時25分でした。帰りの特急しなの号の発車時刻が15時53分でしたから、あと2時間28分の持ち時間がありました。あと一ヶ所、聖地スポットが残っているので、登ってきた崖の湯ルートを戻っていきました。
山麓に降りて上図の地点で道路わきのスペースに車を停めました。たぶんここだろう、と行きの際に見当をつけておいた場所です。
目印は、この立て看板の支持柱と電信柱でした。看板が外されて支持柱だけになっていましたが、こういう施設はルート上の他の場所には無かったので、間違いなくここだ、と確信しました。
劇中で志摩リンが温泉を求めて立ち寄った、高ボッチ鉱泉の看板の場所です。隣の電信柱は今もそのままの姿です。
看板の横から奥に伸びる、今は閉鎖された長い進入路が、志摩リンが走っていった道だな、と分かりました。車は入れませんから、歩いて中へ進みました。
このシーンですね。昔はもっと開けていた感じですが、このときは両側の枯れ枝やススキがもっと高く伸びて、なにか自然に還りつつあるような雰囲気でした。
道の奥に広場があり、左へ曲がると上図の建物がありました。かつての高ボッチ温泉「ホテル鳴神」の建物で、廃業となって久しく、現在はガラクタや廃棄品などの置き場になっていました。
この建物へ志摩リンが行って、閉じられた入口の張り紙を見て「おい、まじか」とボヤいたわけです。
劇中のシーンです。実際には左奥にも付属の建物が並びますが、このシーンでは描かれていません。このシーンで既に建物や敷地に荒涼感が漂って見えますので、原作コミック連載の事前取材時には既に廃業後かなりの月日が経過していたもののようです。
これで最後の聖地も見ましたので、あとは元来た道を逆にたどって松本市街へ向かいました。
松本駅前のタイムズさんに帰り着いたのが14時37分でした。レンタカーを返却し、それから松本駅ビル内の蕎麦屋に入って遅い昼食を信州蕎麦のランチ定食で楽しみました。
そのあとは土産物販売コーナーを幾つか回って、嫁さんに頼まれた三つの品、芽吹堂の「野沢菜しぐれ」、田中屋の「雷鳥の里」、手鞠屋の「てまりん」を確保し、さらにド定番の信州味噌、信州蕎麦も忘れずに購入しました。さらに個人的に良さそうだなと思った水城漬物の「野沢菜漬」と開運堂の「白鳥の湖」も買いましたので、支払い総額は2万円ぐらいになりました。
土産物の買い物に一時間ぐらいかかったので、松本駅の改札口をくぐったのは15時49分でした。連絡通路から眺めた駅構内の沢山の線路の景色に、模型的にこういう感じのジオラマも面白そうだなと感じたりしました。
4分後の15時53分に、上図の特急しなの18号名古屋行きに乗り、帰途につきました。名古屋で新幹線に乗り換えて、京都に帰り着いたのは18時51分でした。
以上で、「ゆるキャン△の聖地をゆく38」の記述を完了し、2023年度の最後の聖地巡礼、諏訪、霧ヶ峰、高ボッチ高原の長野県方面巡礼編として括ります。
次の巡礼レポートは、2024年度の最初の聖地巡礼となった。富士山ゆるキャンスタンプラリーのパネル設置ポイントを舞台として綴ります。 (了)