きれいな層構造のみられる印環細胞癌です。ESDの適応拡大症例でみられたものです。「未分化型」とかdiffuse typeとされる印環細胞癌で、非腫瘍の胃腺管と同様の分化傾向(層構造)がみられることは、既に1980年代前半、伊賀流一門の先代当主が一流英文誌で発表し、受け継がれています。
核異型が乏しく、この構造が保たれている限り、印環細胞癌は横方向へ広がり、深部浸潤傾向はあまり示しません。ESDの相対適応条件を拡大するために注目する所見のひとつであることを、現施設の先代当主のグループが報告しています。
核異型が乏しく、この構造が保たれている限り、印環細胞癌は横方向へ広がり、深部浸潤傾向はあまり示しません。ESDの相対適応条件を拡大するために注目する所見のひとつであることを、現施設の先代当主のグループが報告しています。