胃生検の小部屋 Cottage for Gastric Biopsy

胃生検からはじまる消化管病理の美しい世界

gastric NHPHの免疫染色;intestinal spirochetosisの免疫染色

2023-03-17 | 免疫染色
 ヘリコバクター菌属のうち胃に感染しうるH. pylori以外の菌 non-Helicobacter pylori Helicobacter (gastric NHPH)をH. pylori用の免疫染色をしてみました。真っ茶に染まり、特徴がよくわかります(写真Click!)。
〇組織学的特徴のまとめ
1.ピロリ菌より長い,大きい。
2.しっかりとしたコイル状である。4~8周程度のしっかりとしたコイルを形成している。
*Fusilli(ショートパスタ)様、*電気ドリル様
3.腺窩上皮細胞表面に付着しにくい。
4.上皮傷害がH. pyloriより弱い。
5.壁細胞に感染する(分泌細管に侵入)
〇内視鏡的特徴
体部の萎縮・炎症は乏しい。前庭部中心に霜降り状、ひび割れ、不定形発赤・・・
〇腫瘍との関連
MALT-lymphomaと・・・

ハイルマニー菌とは呼ばなくなりましたね。NHPHと言うらしい。Heilmann先生の友人で、最初の英語論文(PMID: 1864530)の責任著者であったBorchard先生の弟子としてはちょっと寂しいですね。お二人とも既に故人です。


ついでに, 写真Click!

Intestinal spirochetosisです。Treponema pallidumに対する免疫染色です。真っ茶に染まります。



昨夏、近鉄大和西大寺駅です(合掌)。
中高時代の乗り換え駅。あの頃は単に「西大寺駅」でしたね。


コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Epithelioid cell granuloma ... | トップ | 好酸球性胃腸炎 Eosinophilic... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
胃生検の小部屋 (クッシー)
2023-03-17 21:13:02
クソ忙しくてブログをアップするどころではないのですが、旧知の方が長年、時々のぞいておられることを知り、感激しています。
返信する

コメントを投稿

免疫染色」カテゴリの最新記事