胃生検の小部屋 Cottage for Gastric Biopsy

胃生検からはじまる消化管病理の美しい世界

食道がん、腺侵襲

2015-05-08 | 食道腫瘍
 食道扁平上皮がんの腺侵襲です。見慣れていないと粘膜下層浸潤と読んでしまいます。
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Grade 3 著効 Grade 3 markedly effective

2010-09-30 | 食道腫瘍
 食道がんで術前に放射線療法や化学療法を施行される症例が増加してきました。取扱い規約の病理組織学的判定基準で「著効 Grade 3 markedly effective」と判定できる症例も時々経験されます。
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平滑筋腫と上皮内腫瘍:leiomyoma and intraepithelial neoplasia

2009-10-14 | 食道腫瘍
 先ほどの拡大です。何と、平滑筋腫直上の扁平上皮に上皮内腫瘍が生じています。
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食道平滑筋腫、leiomyoma、leiomyomatosis

2009-10-14 | 食道腫瘍
食道の非上皮性腫瘍で最も多いのは、狭義のGISTではなく、平滑筋腫であると記載されています。比較的若い人にみられ、特に下部食道に好発します。芋虫状に連なって、あるいは多発して、leiomyomatosisという病態になりEGJをまたぐ症例も稀ですがよく知られています。
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早期食道癌

2008-09-08 | 食道腫瘍
 食道上皮内腫瘍(と思う)写真をアップします。低異型度上皮内腫瘍でしょうか?高異型度上皮内腫瘍/上皮内癌でしょうか?私は後者にします。
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早期食道癌

2008-09-07 | 食道腫瘍
 早期食道癌は現在、「壁深達度が粘膜内にとどまる癌で、リンパ節転移の有無を問わない」ものと定義されています(食道癌取扱い規約第10版、2007年)。教科書や講義では古い基準が紹介されていることが多いので注意しましょう。
 さて、我らがGIPaC代表の講演がありました(平成記念会館)。代表の恩師は食道早期癌の病理組織診断基準は「核の大小不同、核・細胞質比の増加、およびoblique line or lateral invasionであるとし、付加条件としては、細胞形態の多様化、基底細胞列の乱れ、上皮の乳頭状突出、上皮内角化が認められる」と述べておられます(1985)。現在、GIPaC代表が強調されているのは
 ・基底細胞配列の乱れ
 ・核の大小不同
 ・Oblique line
 ・紡錘形細胞の出現
です。これに乳頭状下方進展が加わります。
 
 怪しいと思う領域がp53蛋白を過剰発現していれば、診断に自信を持つことができますが、p53のクローンがPAb1801とDO7によって染まり具合が若干異なるので注意しましょう。以前、大先生に「1801を使わないと駄目だよ」と言われて以来、個人的にはそれを愛用しています。アップした写真は食道上皮内癌/高異型度上皮内腫瘍(自験例)です。
 ついでに、GIPaC代表、関西の大親分とその愛弟子と私の4人で学術交流会を開催しました。「胃の腺腫」は限定的・厳密に定義しようということで意見が一致しました。
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