胃生検の小部屋 Cottage for Gastric Biopsy

胃生検からはじまる消化管病理の美しい世界

(A+B) - B = A. ~H. pylori除菌後に顕在化した自己免疫性胃炎~

2024-04-16 | 胃炎
 H. pylori除菌後に顕在化した自己免疫性胃炎です(見出し写真クリック!).胃底腺領域より6か所生検されています.
 内視鏡医による生検も,包埋の角度など臨床検査技師による標本作製技術も素晴らしいので,どうぞご覧ください(各写真クリック❣).以下の6枚は全て同じ倍率です.
 これだけみると,比較的早期のAIGの典型像を理解していただけると思います.













病理医は〇〇になったら一人前(昭和時代)なんと35年前の免疫がまだ残っている!
私はT-POINTカードをもっていないので、T-SPOTカードを持つことにした。

注:T-Spot検査は過去に感染を経験したことのある方も陽性になり、治癒判定には利用できない、とのこと。
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ポストピロリ時代の胃炎「胃炎は病気と言えん」

2023-06-03 | 胃炎
毎度おなじみ「早期のAIG」です(写真クリック)。最近、このような組織像をみるとAIGと秒殺できるようになりました。

1)医学生~大学院生の頃、「胃炎は病気と言えん」と恩師から習いました。
2)その後、「ピロリ胃炎」ブームが訪れ、「除菌後胃炎」、ほんで「未感染胃」へ
3)「ポストピロリ時代の胃炎」やって

胃生検マニアとしては対象に事欠きまへん。もうちょっときばらんと。


残存給水塔(篠目駅にて)

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胃生検あるある:激しいびらんと上皮の剥がれ

2023-01-28 | 胃炎
 びらんが強く、上皮剥離が強いと、一見異型性が強くみえます(写真クリック!)。これで、依頼書にIIcなんて書いてあったら、ヤバいですね。若い先生が「・・・・Group 5」とよく書いてきます。
 多くの核の周囲が白く抜けている(halo?)のも再生・変性異型をみるコツだ、と東京の師匠に習ったことがあります。確かに!

 
 これは"剥き出しの胃底腺”です。こちらも過剰評価あるあるです。

 
 こいつが来るとなんか嬉しいですね。
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AIG最前線!幽門前庭部大弯側生検組織第2弾 biopsy from the distal antrum, greater curvature (A2)

2023-01-22 | 胃炎
 Autoimmune gastritis; AIG (Anti-parietal cell antibody; APA高値です) の幽門前庭部大弯側生検組織です。
 写真の右側では腺頸部以深のリンパ球浸潤が(写真の左側に比べて)強いですよね(写真クリック!)。
 つまり、ここは元々腺境界部粘膜で写真右側が胃底腺側、左側が幽門腺側であって、右側からAIGが攻め寄せている像ではないかと想像しています。壁細胞達は殲滅されています。
 頑張れ壁細胞!
 
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幽門前庭部大弯側生検組織 biopsy from the distal antrum, greater curvature (A2)

2023-01-09 | 胃炎
 Updated Sydney Systemでは5点生検が推奨されていますが、現実的には前庭部大弯(A2)体部大弯(B2)の2点生検を行うことが多いようです。3点生検の場合は胃角(IA)の追加がいいとされています(https://doi.org/10.11280/gee.51.1588)。
 A2の生検組織は"幽門腺型粘膜 pyloric gland mucosa”を代表する部位と思われがちですが、H. pylori未感染の非萎縮性粘膜では、実際のところ見出し写真(クリック!)のように、胃底腺(写真左側)と幽門腺(写真右側)が混在する腺境界部粘膜であることも多いです。主細胞がなくとも壁細胞はしばしば観察されます。また、胃角の粘膜(IA)はほとんどの場合胃底腺粘膜か腺境界部粘膜であり、純粋な幽門腺粘膜であることは極めてまれです(PMID: 32239550)。
 本ブログ「膵上皮化生 pancreatic acinar metaplasia (2) AIG vs. H. pylori胃炎」(2022年11月8日投稿)の見出し写真も前庭部大弯生検(除菌後)です。


 これは上記のガストリン免疫染色です。Vonoprazanの作用で、G細胞過形成が生じていますが、胃底腺側の粘膜ではもともとG細胞はありません(写真クリック!)。
 なお、(B+A型胃炎ではない)自己免疫性胃炎(AIG)で「萎縮がない」と思われているA2生検では、腺密度や粘膜厚としての萎縮はあまりありませんが、やはり壁細胞が減少している印象を受けます(あるいは消失)。IA生検でも壁細胞が減少(~消失)します。したがいまして、AIGでも、体部だけでなく、B2やIAの生検を追加していただけるとわかりやすくなると思います。



線路内立入禁止


年賀状です。明けましておめでとうございます。
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Reactive gastritis. Chemical gastritis. Corkscrew. 反応性/化学性胃炎、コルクスクリュー

2022-12-11 | 胃炎
 コルクスクリュー状にみえる胃腺窩上皮です。
 反応性胃炎とか化学性胃炎と呼ばれる胃炎でよくみられる所見だと教科書に書かれています。
 内視鏡的に隆起性びらんといわれる粘膜や、残胃粘膜の吻合部に近いところ、あるいはNSAIDs胃炎でよくみられます。前庭部の隆起性びらんはH. pylori未感染胃にみることが多いですが、除菌後でも出現しますね。除菌後隆起性びらんの生検では、しばしば腸上皮化生も混じています。もちろん、未感染胃の隆起性びらんからの生検でもまれに腸上皮化生が出現します。
 粘膜固有層内では毛細血管が拡張し、ニュルニュルっと平滑筋線維が下から伸びています(線維筋症)。慢性炎症細胞浸潤は軽度で、非活動的です。
 生検病理組織診断名は"Reactive gastritis, inactive, Group 1"、吻合部ならば”Stomal gastritis, inactive, Group 1"と書いてもいいでしょう。"Group 1"だけの記述は”診断”ではありません。
 内視鏡的に”隆起性びらん”とか”良性びらん”言ってとられた生検でも、組織所見でホンマに”びらん”(上皮が剥がれて滲出性変化がみえる)が見えなければ, ”Erosive”と形容するのは好ましくありません。


聖地のひとつ、JR北海道苗穂工場です。

*インスタグラムを始めました。
doctor_qussie
です。

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膵上皮化生 pancreatic acinar metaplasia (2) AIG vs. H. pylori胃炎

2022-11-08 | 胃炎
 お久しぶりです。膵上皮化生をアップします(H. pylori除菌後の前庭部大弯生検です)。
 膵上皮化生はGERDの食道胃接合部の噴門腺内によく見られます。また、自己免疫性胃炎 AIGでも胃底腺の偽幽門腺化生・幽門腺化生に伴ってしばしば出現します。AIGにおける膵上皮化生の出現頻度はピロリ胃炎より有意に高いことが、ちゃんとした英文誌から随分昔に発表されています(PMID: 1282304, PMID: 23277173)。私達の論文ではAIG連続的22例中2例で膵上皮化生を認めました(PMID: 33515301)。
 最近、AIGの生検を見る機会が多いのですが、やはり10例中1,2例には膵上皮化生が見つかる印象です。
 一方、ピロリ胃炎による萎縮粘膜では滅多に膵上皮化生がみつかりません。温泉県と私達の論文では必死のパッチで観察してピロリ胃炎を100例みて1例あるかないかです。たいていは前庭部大弯の生検です(PMID: 35672698)。
 この差は何でか知らんけど・・・
 この論文とは別の症例の、ピロリ菌除菌後前庭部大弯生検できれいな膵上皮化生があったので提示します。


H. pylori除菌後粘膜膵上皮化生(見出し写真の強拡大です)
写真クリック!膵外分泌細胞が粘液腺とセットで出現するのがわかります。


ロキタンスキー先生
先月、オーストリアのGraz医科大学で開催された消化管病理セミナーに行ってきました。マスクなしで毎晩普通に宴会が催されました。マスクをしていたのは写真のRokitansky 先生だけでした。

*doctor_qussieはInstagramを開設しました
https://www.instagram.com/doctor_qussie/
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Autoimmune gastritis (AIG) in the end stage 自己免疫性胃炎終末期

2022-05-08 | 胃炎
 自己免疫性胃炎のend stageです(見出し写真クリック!)。胃底部大弯の生検。スカスカの胃粘膜で、壁細胞も主細胞もありません。一方、腺窩上皮は元気で、完全型腸上皮化生も生じています。炎症細胞浸潤は極めて乏しいです。ECL細胞の線状~結節状過形成がHE切片でもわかります。慣れてくるともったいないのでクロモグラニンA免疫染色は略しています。
 教科書を読むと、end stageのAIGの特徴のひとつして「Inflammation is reduced, although scattered lymphoid aggregates and follicles may persist.」と記載されています。抗壁細胞抗体が陰転化したり、血清ガストリン値も基準範囲に戻ったりすることがあります。2021-10-25投稿のflorid phaseと比較してください。

 一方、前庭部大弯粘膜では大した変化は生じていません(写真クリック!)。と言っても、前庭部大弯粘膜は「幽門腺型粘膜」であることが期待されていますが、実際のところ、幽門腺内に赤い壁細胞が混在することが多いです。したがって、前庭部粘膜とはいえ、AIGの自己免疫的な影響を受け、少しは萎縮性になることがあります。




「日曜重連」(平日の朝は園部発京都行の通勤列車が増発されるので、日曜夕方の園部行が、回送を兼ねて重連となりました。人気のC575が前補機になることが多かったです。山線のC62重連の先頭がC622が多かったのと同じ事情ですね。)C575号機は現在、姫路市の御立交通公園でゆっくり休んでいます。
昭和46年 太秦小学校時代(国鉄山陰本線花園・嵯峨間、現JR嵯峨野線花園・太秦間)撮影地点:35.018075, 135.713700

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膵上皮化生 pancreatic acinar metaplasia

2022-03-21 | 胃炎
 膵上皮化生 pancreatic acinar metaplasiaです。胃粘膜の深部腺内に膵臓の外分泌細胞が出現する現象です。食道・胃接合部の噴門腺によく出現するとばかり思っていました。最近のAutoimmune gastritis (AIG)ブームで(といってマイブームですが)、欧米の教科書や文献を読むと、AIGの病理組織像の特徴のように書かれています(この写真も日本人AIGの生検組織です。写真クリック!)。UpToDateでAIGをしらべてみると、そのタイトルは"Autoimmune metaplastic atrophic gastritis (AMAG)"と書かれています。ここでいうmetaplasiaとはintestinal metaplasiaだけではなく、pseudopyloric metaplasia, pancreatic acinar metaplasiaも含められています。膵上皮化生をみると必ず粘液腺とセットで認められるので、偽幽門腺化生・幽門腺化生に伴って(同時に)出現するのかな?とつぶやいていたら、同僚達が動物実験で証明してくれました(PMID: 32440745)。膵上皮化生はGERDの食道胃接合部やAIGの体部だけでなく、H. pylori胃炎でもよく探すとみつかります。
 ついでに、pancreatic acinar metaplasiaと関連あるかどうか(知らんけど)、胃原発で、pureなpancreatic-type acinar cell carcinomaの報告もあります(PMID: 34499781)。


国鉄播但線 福崎・溝口間 (昭和46年1月)水鏡が綺麗でしょう(写真クリック!)。太秦小時代の作品です。
撮影地点:34.936861, 134.743924 (34°56'12.7"N 134°44'38.1"E)
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AIG (autoimmune gastritis) on-going / in progress 自己免疫性胃炎進行中

2022-01-29 | 胃炎
AIG進行中です(写真クリック!)。
見出し写真は自己免疫性胃炎(autoimmune gastritis; AIG)の体上部大弯粘膜生検です。壁細胞が残っていますが、「もうあかん、助けて」という声が聞こえてきます。直接関係ない”はずの”主細胞ももらい事故にあって消失しています。弱々しいparietal cell protrusion/pseudohypertrophy (PCP)がみられ、偽幽門腺化生・幽門腺化生が生じています。胃底腺周囲と上皮内にはリンパ球主体の細胞浸潤がみられます。今まさに進行中のAIGですが、胃底腺が残っており、腸上皮化生が生じていないので、米国の赤い教科書では早期AIGに分類されます。
AIG on-going ! (click on the photo!) AIG in progress !
The headline photo shows autoimmune gastritis (AIG), seen in a biopsy specimen from the greater curvature of the upper body.
The parietal cells are still present, but saying "Help me". The chief cells, which are not directly associated in the pathogenesis, have also been accidentally involved and lost. Weak parietal cell protrusion/pseudohypertrophy (PCP), and pseudo-pyloric and pyloric metaplasia are seen. There is a lymphocyte-dominated cellular infiltrate around/in the oxyntic glands. This is AIG in progress. Since the oxyntic gland cells are still present and intestinal metaplasia has not occurred, it is classified as early-phase AIG in the red textbook from the US.


体部粘膜とは対照的に、前庭部大弯の粘膜には炎症細胞浸潤はごくわずかで、萎縮もしていません。
In contrast to the body mucosa, the antral mucosa has very little inflammatory cell infiltration and is not atrophic.


D51200号進行中です(2021.12.11.山口線 長門峡-渡川)
撮影地点:34°18'25.8"N 131°34'54.5"E(34.307173, 131.581794)
D51200 fährt mit voller Geschwindigkeit (2021.12.11. Yamaguchi Line, Choumonkyo - Watarigawa)

上記バックビューです。同業者多数。
Sehen Sie die Rückansicht. Viele Gleichgesinnte !.


パトロール進行中です(2021.12.30.木曽福島. 搬送されているのは私で、上腕骨が「AIGの壁細胞化」していました。大変お世話になりました。ヘルメットをしていたおかげで今こうしてブログを書くことができています。木曽といえば、御嶽海、優勝おめでとう!
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Collagenous gastritis, 「診断病理」の訂正

2021-10-26 | 胃炎
 Collagenous gastritisです。今月発売の「診断病理」(2021,38(4))にドクトル・クッシーの影武者が総説を書いていますが、図17に大きな誤りがあります。333頁の図17 : Collagen band (collagenous colitis)とありますが、collagenous gastritisです。この写真は別物です。

「符号」(「符合」の間違い)というミスもありました。すみません。

Collagenous gastritis. In this month's issue of "Japanese Journal of Diagnostic Pathology" (2021,38(4)), a body double of Dr. Qussie has written a review, but a big mistake was found in Figure 17: on page 333:
Collagen band (collagenous colitis) ->-> "Collagen band (collagenous gastritis)"
This picture is another sample.



全日空機から見た富士山です。雲が被っていなければ、主翼の美しい日の丸と合わせて最高だったのですが・・・

Der Fuji, gesehen von einem Flugzeug der ANA. Wäre er nicht von Wolken verdeckt gewesen, wäre es ein tolles Foto, mit der schönen Hinomaru (japanische Flagge) auf dem Hauptflügel.
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Autoimmune gastritis, AIG, florid phase, 自己免疫性胃炎

2021-10-25 | 胃炎
 自己免疫性胃炎(AIG, A型胃炎)は、赤い教科書(赤本)にはearly phase, florid phase, end stageと病期分類されています。欧米では今世紀初頭からearly phaseが注目されていますが、ようやく今、日本ではブームとなっています(私も乗っかっています)。しかし、まずはflorid phaseからend stageの所見を押さえておきたいですね。写真はflorid phaseと考えている組織像です。病理がAIGと言ってくれない、と相談を受けた症例です。胃体上部大弯生検です。
1.胃底腺粘膜としての体が失われています。
2.壁細胞(と主細胞)が残っていますが、「もうあかん」という声が聞こえます。
3.2のかわりに偽幽門腺化生が生じています。
3.リンパ球浸潤はどちらかといえば深部優位です。
4.腸上皮化生が1本だけみえます。膵上皮化生はみつかりません(最近ちょいちょいみかけます)。
5.腺頸部あたりから深部で「細胞配列や核配列がごちゃごちゃしている」(→ECL細胞過形成がうかがわれます)
6.表層の腺窩上皮は元気そうです(しばしば過形成性となります)。

深部の拡大です。核・細胞のごちゃごちゃ感がわかります。

クロモグラニンA免疫染色です。ECL細胞の過形成が描出されます。これを観察する時は、腸上皮化生の底部を避けてみるようにしましょう。そこにはもともとentero-endocrine cellsが多いからです。



戦前の客車と令和の車両に同日乗りました(2021-9-26,雨)。遺伝性鉄としては大満足です。
オハフ33 215,昭和16年川崎車輛 製です(千頭駅)。太平洋戦争開戦の年ですね。現役車両です。
窓を開放して乗りました。結膜に石炭のススが引っかかる感覚久しぶりです。
Am selben Tag (26.9.2021, Regen) fuhr ich in einem alten Wagen der JNR und einem neuen Wagen von Reiwa. Als erblicher Eisenbahnfan bin ich sehr glücklich. OHAF33 215, gebaut 1941 in Kawasaki Sharyo (Bahnhof Senzu). Dieses Jahr war der Beginn des Pazifikkriegs. Es handelt sich nicht um ein Museum, sondern um eine funktionierende Eisenbahn. Ich stieg in den Zug ein und ließ die Fenster ganz offen. Ich konnte den Kohlenruß auf meiner Bindehaut spüren. Das ist ein Gefühl, das ich schon lange nicht mehr hatte.


N700S,747-518,令和3年7月日車 製です(浜松駅)。Ganz neu !!
ウォシュレットまで付いています(「コホッ」)。上記オハフ33のトイレは・・・。
N700S, 747-518, gebaut im Juli 2021. Es gibt auch eine Duschtoilette. Aber ist die Toiletten von OHAF33・・・

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ろ紙上天日干し検体 Biopsy specimens dried on filter paper

2021-07-10 | 胃炎
 胃生検検体は10%中性緩衝ホルマリンに速やかに浸漬し固定してください。ろ紙の上に生検検体を並べてから、というお作法もありますが、そこで乾燥させてしまうと、写真のようにろ紙の繊維片が絡みついて、とても見にくい標本になってしまいます。写真上部の粘膜表層でキラキラしているのがろ紙クズです。医療安全上もよろしくないですね。

Gastric biopsy specimens should be immediately immersed in 10% neutral buffered formalin for fixation. In practice, there is a method of laying out the biopsy specimen on filter paper ( I do NOT recommend). In case the specimens dry on the filter paper, the fiber fragments of the paper could be entangled, making the specimen difficult to observe. The glittering filter paper debris is seen on the surface of the mucosa in the upper part of the photo. This is not good for medical safety.


オハフ33 469。博物館ではなく現役車両で、文献的に昭和23年 日立製作所となっています。
(2021.3.20. ELさくら号車内. 新金谷駅)
An old-type JNR passenger car (オハフ33 469), not a museum exhibit but a working car. According to the literature, it was built by Hitachi in 1948 (2021.3.20, inside the EL-Sakura express, at Shin-Kanaya Station).
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Focally enhanced gastritis, discontinuous and disproportionate inflammation

2021-06-22 | 胃炎
 IBD(Crohn)の方の胃生検です(写真クリック!)。竹の節というのが、内視鏡的キーワードになっています。生検組織をみると、萎縮のみられない胃底腺粘膜で、不連続・不均衡に慢性(活動性)の炎症細胞浸潤巣が認められます。Focally enhanced gastritis (FEG)というあだ名がつくことがあります。FEGを認めたからといって、直ちにIBDの胃病変と確定はできませんが、鑑別にあげる必要が生じます。同時に、H. pylori statusを調べなければなりません。H. pylori胃炎がかぶっていればわけがわからなくなります。

This is a gastric biopsy of a patient with IBD (Crohn). Bamboo knot is the key word in endoscopy. The biopsy specimen shows discontinuous and disproportionate chronic (active) inflammatory cell infiltrates in the fundic gland mucosa without atrophy, which is sometimes nicknamed focally enhanced gastritis (FEG). The presence of FEG does not immediately confirm the gastric lesions in IBD, but it should be noted in the differential. At the same time, H. pylori status should be checked, and if H. pylori gastritis is present, it will be confusing.


6月限定「緑のトーマス」です(神尾駅通過シーン. 2021.06.20)。神尾駅はいわゆる秘境駅として知られています(写真クリック!)。
"Green Thomas" for June only, passing through Kamio Station (2021.06.20). Kamio Station is known as a so-called unexplored station (click the photo!)
When the covid-19 epidemic is over, please come to Shizuoka, Japan to see and take a ride on real Thomas the Tank Engine !

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Chromogranin A vs. Synaptophysin in Autoimmune Gastritis, ECL-cell hyperplasia

2021-04-12 | 胃炎
 自己免疫性胃炎(AIG)やその疑いの検体でECL細胞の過形成を描出したい時、Chromogranin Aの免疫染色を行っています。欧米の赤い教科書にはSynaptophysin染色ではECL細胞過形成を過小評価する恐れがあると記載されています。また、経験的にSynaptophysin染色では胃底腺細胞が染まるのでわかりにくい標本になります。写真はAIGに発生したType 1 ECL-cell NETでESDされた検体の背景粘膜です(Please click Photo)。遺残する主細胞がSynaptophysinで染まっていますし、Chromogranin A染色の方でECL細胞過形成がわかりやすいと思います。そういえば、Dr Curry typeの腫瘍でもSynaptophysinが染まり、カルチノイド(NET)と間違えられる症例が以前ありましたね。
 AIGを疑う胃粘膜で内分泌細胞を染めるとすればChromogranin A染色をお薦めします。

クロモグラニンA染色。ECL細胞過形成がわかりやすい(Please click)。

シナプトフィジン染色。ECL細胞過形成はクロモグラニンAよりわかりにくいし、遺残する主細胞が染まっている(Please click)。


Boeing 737-700, JA06AN (NH748 のと里山空港 2021-4-11)
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